はじめに
10月に入り、だんだんと受験シーズンが近づいています。夏が過ぎて、いっそう勉強に力を入れている人も多いと思いますが、現在は一昔前に比べると大学への合格チャンスが増えていることをご存知でしょうか。
その理由は少子化と入試制度の多様化。子どもの数が少なくなる一方、多くの大学では多彩な入試制度を取り入れているため、受験生には合格チャンスが増えている状況なのです!
行きたい大学に行く方法はたくさんありますが、まずは入試制度をきちんと調べることが、受験を有利に進めることにつながるのです。
受験機会が拡大!「傾斜配点型」と「均等配点型」を新たに設置し、さらにチャレンジしやすくなった関西学院大学(学部個別日程)
一例として、関西学院大学の入試制度を見ていきましょう。関西学院大学は様々な入試方式を設けており、受験機会が広がっています。
2024年度入試では学部個別日程に「傾斜配点型」と「均等配点型」を設置し、募集人員も拡大しました。2025年度入試からは、文系全10学部における共通テスト利用入試の1月出願で、「7科目型」「5科目型」「3科目型」「英語資格・検定試験利用」の入試方式に加えて、「8科目型」を新設。理系全4学部では、「7科目型」「5科目型」「英語資格・検定試験利用」に加えて、「3教科型」を新設。国公立大学の受験を検討している方にとっても、併願しやすくなり、受験機会が拡大しています。
理系学部は? 一度の受験で2回の合否判定!
理系の学部はどうでしょうか。理・工・生命環境・建築学部の受験生が、得意科目を活かして受験ができるように、「均等配点型」と「数学・理科重視型」の入試方式を設置。以下のような配点となっています。
【全学部日程(2月1日,2月2日)】
①均等配点型
150点(数学)+150点(理科)+150点(英語)=合計450点
②数学・理科重視型
200点(数学)+150点(理科)+100点(英語)=合計450点
さらに、2月1日・2日の同一日程、同一学部・学科・課程であれば①「均等配点型」と②「数学・理科重視型」の併願も可能。つまり一度の受験で合格のチャンスが二度ある、と言えます。加えて全学部日程併願の場合、2出願目からは入学検定料が35,000円から10,000円に減額される「併願減額制度」も要チェック。理系学部の志願者にとっては、嬉しいチャンスが増えているのです。
共通テスト対策を重視! 国公立大学を第1志望とする方へ
さらには、国公立大学の受験を検討している方にとって、共通テストを活かせる入試制度も充実しています。
一般入試の共通テスト併用日程では、多くの学部で共通テストの採用科目は高得点の2科目となっています。関西学院大学独自の英語、もしくは数学試験に加えて、共通テストの「外国語(英語)・国語・数学・理科・情報・地理歴史・公民」から点数の高い2科目が採点されるので、得意科目を活かして受験に望むことができる形に。(※学部によって異なる)
前述の通り、1月出願においては全14学部で「8科目型」、理系全4学部で「3教科型」を新たに追加しています。国公立対策、また共通テスト対策を重視しながら、関西学院大学の試験に合格することも、決して不可能ではないのです。
おわりに
一般入試に関しては、出願期間を延長したことで、共通テストの自己採点が終わった後でも余裕をもって出願することができます。(共通テスト利用入試を除く)
関西学院大学を通じて、変化する入試制度を見てきました。
多くの大学で入試制度が変化していますが、その多くは受験生にとって多くのチャンスを生み出すことにつながっています。うまく活用することが、自分の合格の可能性を高めることにつながるでしょう。
試験日まであと少し。関西学院大学をはじめとして、入試制度をきちんと調べることで、受験を有利に進めていきましょう!