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はじめに
世界9か国からの留学生と日々接するなかで、国際的な感覚が自然と身につけられる大学として知られるのが札幌国際大学です。観光に関する専門知識を修得できる観光学部があることでも有名で、多様性に富んだ環境で異文化コミュニケーションを実践的に学んでいくことができます。また、大学の全面バックアップのもと、海外の大学への留学にチャレンジする学生も数多くいるのだとか。
そこで今回は、観光学部観光ビジネス学科で「グローバルコミュニケーション」ゼミを担当している呉泰均先生と、海外留学をひかえた国際観光学科4年生の武田美優さんに、国際色豊かな札幌国際大学の魅力についてお話をうかがいました。
いつものキャンパスライフで異文化コミュニケーションを体験!
――呉先生のご専門と担当されているゼミについて教えていただけますか?
私は言語学、語用論、観光通訳、対人関係コミュニケーション、異文化コミュニケーションなど、幅広い研究に取り組んでいます。そして、これらの専門を活かして担当しているのが「グローバルコミュニケーション」ゼミ。国境や文化圏を越えるグローバル観光では、異なる言語や文化との接触は避けられないもので、いわゆるグローバルコミュニケーションの能力が非常に重要になります。観光に携わる人材にとって不可欠なそうした力を磨いていくのが、学びの目標です。
具体的な活動としては、ゼミには外国人留学生も所属していることから、韓国を中心に日本の観光業界との比較だったり、食文化だったり、若者言葉やエンターテインメントだったり、学生同士がお互いの国の文化の違いや共通点について語り合いながら理解を深めていきます。また、呉ゼミには本学の提携校への留学を希望する学生も多く、韓国への交換留学が実現できるよう、全力でサポートしています。
――武田さんはどんなゼミに所属しているのでしょうか?
私は「食と観光」をテーマにしたゼミに所属しています。具体的な活動としては、飲料メーカーと一緒にノンアルコール飲料をつくるプロジェクトに取り組んでいて、もう少しで商品化される予定です。
私のゼミにも留学生がいるため、日常的に交流があったり、意見を交換したりできるので、自然と異文化コミュニケーションができて楽しいですね。一緒にプロジェクトに取り組んでいるときにも、こういう考え方があるんだという新鮮な驚きがたびたびあって、とても刺激になります。
外国人観光客を悩ます「言語のバリア」って?
――ポストコロナに向けてインバウンド(訪日外国人旅行)需要のさらなる増加が予想されていますが、呉先生のゼミでは今後を見すえて取り組んでいる活動はありますか?
観光地などでしばしば問題となっている「言語のバリア」です。たとえば、飲食店のメニューや案内表示などに表記されている外国語が、機械翻訳の乱用によって正しく記載されていない。あるいは、最近だとスマートフォンのカメラを使って映した文字をアプリで翻訳できたりもしますが、使われている文字のフォントが特殊で読み取れない、といった事例もあります。特に食べ物の場合、アレルギー表示だったり、イスラム圏の方だとハラール食品に関する情報提示がされなかったりすると大きな問題になりかねません。
そこで私たちのゼミでは、観光地における「言語のバリアフリー」をめざした活動に取り組んでいます。
――「言語のバリアフリー」をめざして具体的にどういった活動をしているのでしょうか?
観光地の写真を使って、間違った翻訳を正しい韓国語や日本語に直していく練習を重ねながら語学力を高めています。今後は学生たちが観光地に直接おもむいて、間違った翻訳を見つけたらボランティアでなおしていく活動をしていくことも計画中です。
学生の海外留学を大学全体でサポート!
――武田さんの留学先と、留学を決めたきっかけを教えていただけますか?
私の留学先は、韓国の釜山国際大学です。小学生の頃からテレビドラマの影響で韓国に興味があったのですが、大学の先輩が「札幌国際大学海外留学支援奨学金」を使って留学したことから、私もチャレンジしたいと考えるようになりました。
――札幌国際大学では海外留学にチャレンジする学生は多いのでしょうか? また、その理由はなんだと思いますか?
多いと思います。
理由はいくつかありますが、ひとつは留学生たちから海外の大学の特長や雰囲気を教えてもらえるため、自然と興味をもつようになるからだと思います。
もうひとつは、大学のサポート体制の充実です。先生がアドバイザーになって様々な相談にのってくれる「アドバイザー制度」は、私も何度も利用させてもらいました。留学に必要な外国語の書類作成だったり、推薦状の作成だったり、本当にいろいろと助けていただきました。
札幌国際大学の魅力はこんなところ!
――呉先生が考える、札幌国際大学の魅力はどんな部分でしょうか?
多くの留学生を受け入れていることから、キャンパスでは日常的に外国語が飛びかっていて、日本にいながら海外に留学しているような感覚を味わえるところではないでしょうか。
また、外国人に自然に接する機会が増えることで、海外の大学へチャレンジしたいという気持ちが高まっていくのも、本学ならではの魅力だと思います。
――最後に、武田さんから進路に迷っている後輩たちに向けてメッセージをお願いします。
私がドラマから海外に興味をもったように、まずは自分の好きなことを見つけて、そこから自分の進路を考えてみればいいと思います。
将来への夢も、大きなことを考える必要はなくて、まずは小さなことからはじめてみること。そして、達成感を積み重ねていくことが、本当に自分がかなえたい夢につながっていくはずです!
おわりに
呉先生と武田さんの言葉からは、国際色豊かなキャンパスで日常的に異文化コミュニケーションを学びながら、海外の大学への留学にも積極的にチャレンジできる札幌国際大学の魅力がたくさん伝わってきました。
外国に興味がある、あるいは世界を舞台に観光の仕事をしてみたいと考えている方は、ぜひ札幌国際大学を進学の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。