経営学からみた有名コーヒーチェーン店の人気の秘密とは!?

はじめに

アメリカの西海岸で誕生した、特徴的なロゴマークで知られている某有名コーヒーチェーン店。今や日本の街並みにすっかりとけ込み、新しいメニューが登場するたびに話題を呼んで、ついつい立ち寄らずにはいられない存在になりつつあります。

ところで、このコーヒーチェーン店が日本はもちろん世界中で愛されるお店になった理由を、皆さんはご存知でしょうか。今回は有名店に秘められた人気の理由を、経営学・マーケティングや経済学の視点から解説していきます。

経営学・マーケティングの視点から学ぶ、有名コーヒーチェーン店が人気の理由!

まず、この有名コーヒーチェーン店の経営理念で特徴的なのは、ただのコーヒーショップではなく、その空間が顧客の「サードプレイス」となることをめざしている点です。ここでいう「サードプレイス(第三の場所)」とは、「自宅や学校、職場とは別の居心地のいい居場所」のことで、その理念を実現するために大切にしているのが、顧客だけでなく従業員を含めた”人と人のつながり“。店の価値をコーヒーだけでなく”人“に求めていることから、人材マネジメントには大きな力を入れており、その従業員はアルバイトを含めすべて「パートナー」と呼ばれ、一人ひとりがブランドの体現者であることが求められています。

実はこうした考え方は、経営学に基づいています。企業にとって、そこで働く従業員はビジネスを成功するために欠かすことができない大切な資源です。その従業員にやる気をもって、効率的に仕事をしてもらうにはどうしたらよいのかを検討する経営学の考え方が「人的資源管理」で、この有名コーヒーチェーン店の経営理念は、まさにこれにあたります。

ほかにも注目すべき点として挙げられるのが、SNSを活用したマーケティング戦略です。顧客と直接かかわりをもち、ブランドの良さをありのままに伝えていくことにより、新しい顧客体験を創造。その結果、テレビCMや広告チラシに費用をかけるのではなく、顧客に自らTwitterやInstagramなどで情報を共有・拡散してもらい、宣伝費用をあまりかけずに利益を生み出しています。さらに、顧客体験を探求していくことで、商品・サービスの改善・開発を導くことにも成功しています。

こうした取り組みを実践していくことでこの有名コーヒーチェーン店は、顧客との良好なコミュニケーションや快適な空間、人と人との些細な気配りが生み出す店舗内の自然な空気をつくりだし、独自の世界観が感じられるブランドを確立させていったのです。

コーヒーの売り上げアップにも利用されている、経済学のテクニック!

また、有名コーヒーチェーン店で販売されているコーヒーには、4種類のパッケージサイズが用意されていますが、じつはこれにも経済学に基づいた、きちんとした理由があります。

たとえば500円と600円の2種類の商品があったとして、500円の方がよく売れていました。ところが、これに700円の商品を加えると、今度は600円の商品の売れ行きが伸びることがわかっています。これは買い物で三段階の選択肢があった場合、多くの人が真ん中を選ぶ心理傾向があるためで、「松竹梅理論」と呼ばれます。さらに、真ん中を選ぶ心理傾向は行動経済学で「極端の回避性」と呼ばれています。

つまり、有名コーヒーチェーン店で4種類のパッケージサイズが用意されているのは、このような経済学に基づいた人の特性を利用するためで、「一番大きいサイズと一番小さいサイズは避けたい」→「じゃあ、中間のサイズを選ぼう」という選択を自然に促すことにより、客単価のアップを図っているのです。

こうしてみると、企業のトップだけが考えるものと思われがちな経営戦略も、決してそうではないことがわかってきたのではないでしょうか。みなさんも、自分の普段の生活を見まわして、経営学、経済学、マーケティングの視点から見つめ直してみれば、きっと新しい発見ができるはずです!

めざす夢に向けて【経営】【経済】【マーケティング】の3領域をまたぎながら学びを深め、成長できる、東洋学園大学 現代経営学部

そして、今回の有名コーヒーチェーン店の話をきっかけに、経営学・経済学・マーケティングに興味をもった皆さんの進学先としてオススメしたいのが、東洋学園大学の現代経営学部です。

その特長は、一人ひとりがめざす方向を視野に入れながら、まずは領域をまたいで基礎理論を幅広く学ぶことからスタートできるところ。理論で足もとをしっかり固めたあとには、徐々に目標に向かって方向性を見定めながら応用、実践へ、学びを深めていける自由度の高いカリキュラムが展開されていきます。

また、指導を担当する先生方のなかには、有名企業とつながりの深い先生もいるため、経営に関するリアルなお話を聞きながら実践的な授業を受けられることも。さらに、都心の立地を生かして有名企業のトップを招聘し、生きた経営ノウハウを学んでいく、現代経営研究会(トップマネジメント特別講義)を毎年開催するなど、企業と連携した学びの機会が豊富な点も大きな魅力となっています。

おわりに

有名コーヒーチェーン店の人気には、経営学・マーケティングや経済学の考え方に基づいたきちんとした理由があることを、みなさんご理解いただけましたでしょうか。こうした学びや考え方をさらに深めていきたいという人は、まずは東洋学園大学現代経営学部のWEBサイトをチェックしてみてください。

本記事のように、みなさんにとって身近なテーマをわかりやすく解説した講義などが行われるオープンキャンパスも実施されていて、高校1・2年生の参加者も多いようです。興味のある方はぜひ参考してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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