データ分析とフィールド実習で地域の魅力をアップデート!

はじめに

私たちが暮らす日本という国は、たくさんの地域や地方が集合することで成り立っていますが、みなさんは「地方創生」という言葉をご存知でしょうか。地方創生とは、都市と地方の経済の格差をなくして、国全体の力を高めることを目的とした政策で、現在、官民が連携しながら各地域でさまざまな取り組みが行われています。

このように地域や地方の課題解決は、現在、日本全体の活性化にもつながる大きなテーマとなっています。特に最近注目されているのが、数字などの情報から新しいアイデアを見つける「データ分析」や、デジタル技術で生活やビジネスをより良いものに変えていく「DX」の力を活用した「地域創生」です。また、地域創生がめざすゴールは、社会的に関心が高まっている「SDGs」の目標に結びつくものが多いことから、その注目度はさらに上昇中です。

こうした状況を背景として、2024年4月、金沢星稜大学経済学部に誕生するのが「地域システム学科」です。地域から日本を盛り上げることをめざす新学科ではいったいどんなことを学び、将来、その学びを活かしてどんな分野で活躍することができるのか。今回は地域システム学科の学びの特長をご紹介しながら、大学の副学長であり、新学科では「SDGs×地域創生」をテーマとしたゼミを担当される新広昭先生にお話をうかがいました。

金沢星稜大学に新たに誕生する「地域システム学科」の3つの特色とは?

地域が抱えるさまざまな課題を解決し、地域創⽣に主体的に取り組むための学びを展開することで、地域に活⼒を⽣みだす⼈材を育成するのが、金沢星稜大学の新学科「地域システム学科」です。
その学びの特色は大きく分けて3つあります。第1の特色は、専門分野横断型の学修とフィールド実習をくり返しながら、課題解決能力を身につけられる点です。座学では、経済学・経営学・法学・観光学・史学・社会学など、幅広い専門分野を地域課題に応用しながら横断的に学修。さらに、座学で身につけた専門的な知識をもとに、地⽅⾃治体や企業などと連携した独⾃のフィールド活動を行い、地域の抱える課題の発見から解決まで取り組むことで、地域に新しい価値を生み出す実践⼒を培います。

続いて第2の特色は、地域DX学修です。地域課題を解決に導く研究手法と情報通信技術(ICT)を組み合わせることで、地域のDX化に対応できる基本的知識と能力を修得する、実践的教育を重視しています。

最後に第3の特色は、量的・質的に充実した地域貢献、産学官連携、国際交流活動の推進です。金沢星稜大学では、金沢市をはじめとした自治体や企業などと連携協定を締結することで、学生たちが産学地域連携活動を行える多様なフィールドを提供。同大に設置される「SDGs・産学地域連携センター(仮称)」が窓口となることで、産学官連携を円滑に行えるよう調整するほか、国際交流活動に関する豊富なプログラムも用意されています。

新広昭先生が語る新学科の学びと、「金沢」で学ぶ意義とは?

――「地域システム学科」の4年間の学びの流れについて教えてください。
新先生:まず、1年次には幅広い教養と経済学・経営学の基礎知識に加え、データ収集・分析手法の基本、フィールド活動の基礎を学び、地域の諸課題に対する関心と理解を深めたうえで、フィールド活動を体験していきます。2年次になると、フィールド活動の経験とデータに基づいて課題を分析する能力を鍛えるとともに、協調・協働するためのコミュニケーション力とリーダーシップを基礎専門ゼミナールで磨いていきます。3年次からは、専門知識をさらに深めながら対象地域・企業などと協働し、課題解決と価値創出のための実践的な力を習得。4年次には、地域の課題解決や価値創出に向けて、卒業研究に取り組んでいくという流れです。

――具体的にどういったフィールド活動を行う予定でしょうか?
新先生:地方自治体関係では「SDGs×地域創生」の活動が予定されています。具体的には、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局が提供するRESAS(地域経済分析システム)のデータやデジタルマップなどのツールも活用することで、地域資源を掘り起こし、ブラッシュアップしていくことにより、特産品づくりや観光資源づくりにつなげていく活動です。

――卒業後には、どういった就職先が想定されているのでしょうか?
新先生:国家公務員、地方公務員といった公務員関連をはじめ、地方銀行や信用金庫などの地域金融機関。そのほかには、商社、流通、交通・旅行関連企業、IT関連企業、広告代理店、シンクタンクなどの民間企業やNPOが想定されています。いずれもSDGs、地域創生、地域課題の解決に関心が高い業種での活躍が期待されています。

――では、大学の置かれた「金沢」という地域で学ぶ意義や魅力を教えてください。
新先生:伝統と歴史、そして豊かな文化に彩られた金沢は、今や世界的にも有名な観光地になっており、ユネスコからは「創造都市」、国からは「SDGs未来都市」の認定を受けています。また、文化的な自然の美しさと伝統的な街並みに加え、ものづくり産業や観光業、食関係など、さまざまな産業が盛んな地域でもあります。そういった意味で金沢は、地域創生のトップランナーともいえる地方都市です。ここをフィールドに学べる4年間はきわめて貴重であり、将来のキャリアの可能性を大きく広げることにつながるはずです。

――最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
新先生:地域に関心がある受験生のみなさん、ぜひ経済学部地域システム学科で学び、地域を、そして日本を元気にしていきませんか。

おわりに

「地域システム学科」の特色や「金沢」という地域で学ぶ魅力について、おわかりいただけましたでしょうか。地域が抱える課題を解決したい、地域を元気にする仕事をしてみたい、あるいは新しい学科に興味があるという受験生のみなさん。ぜひ金沢星稜大学を進学先の選択肢に加えてみてください。

また、新しい学科や大学のことをもっと知りたいという方は、オープンキャンパスへの参加をオススメします。開催情報に関してはホームページに随時掲載されていますのでチェックしてみてください。みなさんのご参加をお待ちしています!

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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