ブラック企業の存在から考える、「幸せで持続可能な社会」の実現とは

はじめに

みなさんは大学卒業後の自分、すなわち社会に出て働いている自分を想像したことがありますか。「そんなの考えたことがない」という方もいるでしょうし、両親など周囲の大人を見て、将来をぼんやりイメージしている方もいるかもしれません。
様々な将来像がありますが、実は今、あらゆる仕事において働き方が大きく変わっていることをご存知でしょうか。働き方改革と呼ばれる法改正やAIの積極的な活用で就労環境を改善し、誰もが暮らしやすい社会を作ろうという流れが、社会全体で高まっているのです。
とはいえ現実を見渡すと、他にも改善しなければいけない問題がまだまだたくさんあることも、認識しなくてはなりません。


持続可能ではない? ブラック企業にまつわる問題とは

たくさんある問題のひとつ、ブラック企業という存在があります。
ブラック企業とは、それほど高くない報酬で、極端なノルマを課しつつ、働く人々を厳しく競争させることで利益を上げようとする会社を指した表現です。
ブラック企業という言葉が生まれたのは30年ほど前。社会情勢の変化に伴い、頑張っているのに就職できない、また心を病んで会社を辞めてしまう若者が増えてきました。このような状況に対して、社会では「会社を辞めてしまうのは、本人の問題だ」「いや、会社の体制の問題だ」と、様々な意見が飛び交うようになりました。
そんな中で、インターネットの世界では、ひどい会社や経営者を集めた「ヤバイ企業」のブラックリストが生まれ、いつしかそれが「ブラック企業」と呼ばれるようになったのです。

誰もが幸福に暮らせる持続可能な社会をつくるには… 解決すべき社会問題はたくさんある!

ブラック企業のなかには、人を酷使することで順調に売上を伸ばし、大きく成長する企業もでてきました。
しかし、そのような企業の繁栄は長く続きません。緊張が続く長時間労働により働く人が心身ともに疲弊した結果、退職率が高まったり、SNSで告発されて炎上したり、認知が高まって法改正を求める動きにつながったりと、徐々にブラック企業を排除する風潮が生まれてきました。現在、一部の企業は従業員が働きやすい環境や方策はどのようなものであるのか積極的に実践しようとしています。どのような企業がそうした方策に取り組んでいるのか、そもそも、どのような方策がありうるのかというテーマは、教育や就職支援を通して皆さんの将来をサポートする大学にとっても、また、持続可能な社会を目指そうとする大学の研究としても重要な問題です。
ブラック企業の問題は働き方に関するものですが、環境問題、格差や貧困、ジェンダーや国際化に関する課題など、私たちをとりまく社会問題はたくさんあります。
これらの問題の解決が「誰もが幸福に暮らせる持続可能な社会をつくる」ために、必要不可欠なのです。

四天王寺大学 学びの挑戦

このような私たちを取り巻く問題と向き合い、解決策やより良い社会の在り方を考える大学に、四天王寺大学 社会学部があります。
四天王寺大学 社会学部は、「誰もが幸福に暮らせる持続可能な社会をつくる」をキーワードに、社会学科と人間福祉学科の2学科で構成されています。
社会学科では、「人間・社会コース」「心理コース」「地域・メディアコース」「歴史コース」といった異なる4コースのカリキュラムを横断的に学ぶことで、幅広い視野を身につけることができます。また、人間福祉学科では、多様な分野・人々と関わる多彩な学びの中で社会問題の解決を考える専門職を目指します。
加えて、四天王寺大学自身も、人や地域のつながりを生み出す「和の精神」をキーワードに変革を進めており、これからの社会を切り拓く学びを提供する大学として生まれ変わろうとしています。時代の変化を捉えながら、一人ひとりの「なりたい」を実現する大学へと、進化しつつあるのです。

おわりに

ブラック企業を例に、社会問題について考えてきました。これらの社会問題はみなさんもきっとニュースで見聞きしたことがあるでしょうし、興味をもって自ら調べたことのある方もいるでしょう。
これらの社会問題は一人ひとりにとって身近なテーマであり、「社会学」は身近な問題に疑問を持って考察したり、解決策を考えたりする学問です。
「社会学」に興味のある方は、ぜひ四天王寺大学 社会学部を調べてみてください。きっとこれから役立つ発見があると思いますよ。また夏休みにはオープンキャンパスも開催されますので、ぜひ参加してくださいね。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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