年内入試のメリットとは? 受験者割合が増え続けるその魅力にせまる!

はじめに

年内入試とは、9月から12月の間に行われて合否が確定する「総合型選抜(旧AO入試)」「学校推薦型選抜」というふたつの入試方式のこと。その特徴は、主に1月から3月に行われる「一般選抜」と比べ、数カ月早く合否がわかる点です。最近では、この入試スタイルを選ぶ受験生が増加中で、文部科学省の2023年3月の発表によると、その割合は一般選抜約50%、学校推薦型選抜約30%、総合型選抜約20%。つまり現状ですでに、年内入試の割合が全体の50%に達していることになります。

増加傾向にある一番の要因は、年内入試に魅力を感じる受験生が増えているということですが、この入試スタイルを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか? 今回はその理由にせまってみました。

年内入試がもたらしてくれる5つのメリットとは?

早速、年内入試が受験生にもたらす主なメリットを5つ紹介します。

1. 早い段階で大学進学の準備に集中できる!
一般選抜よりも1~3カ月程度早く合否が決まるため、それ以降の時間を入学までの準備にあてられます。大学で学ぶ予定のカリキュラムの予習やひとり暮らしの物件探しなども、たっぷり時間をかけて行うことができます。

2. 受験のチャンスが増え、合格の可能性が高くなる!
総合型選抜、学校推薦型選抜という年内受験に加え、一般選抜も含めた3つの受験方法をフル活用すれば、単純に「受験のチャンスが増える」ことになります。万が一、年内受験がうまくいかなかった場合でも、年明けの一般選抜で再挑戦できますから、トータルで合格の可能性が上がるとともに、心に余裕をもって受験を迎えられます。大学によっては総合型選抜に複数の日程を設けているところもあり、同じ学科を何度か受験できるため、チャンスはさらに広がります。

3. 「自分をプレゼンする機会」が、将来のためのスキルになる!
総合型選抜、学校推薦型選抜では、自分をアピールする「プレゼン能力」が問われます。自分の長所や得意分野を明確にし、それを相手に的確に伝えていくスキルは、社会に出て仕事をしていくうえで不可欠なもの。志望校に自分の良さを「売り込む」という貴重な経験は、必ず将来の役に立つはずです。

4. 学力だけでなく、高校時代の取り組みや実績を評価してもらえる!
学力試験の一発勝負で合否が決まる一般選抜と異なり、総合型選抜、学校推薦型選抜は、「人間を見る」受験方式だといえます。高校3年間で一生懸命取り組んできた、単純に点数では表せない部分を正しく評価してもらえる点で、大きなメリットがあります。

5. 合格確定後、さらに別の特待生奨学金選考にエントリーできる大学も!
たとえば目白大学では、総合型選抜の合格者に対して「特待生奨学金」の選考試験を受験する資格が用意されています。目白大学の総合型選抜は11月から12月にかけて合否が確定しますが、入学予定者は2月に行われる特待生奨学金選考試験を受験可能。この試験で優秀な成績をおさめると、年間授業料の半額相当額が最長で4年間免除されることになります。

以上のように、年内入試には多くのメリットがあることが、おわかりいただけたかと思います。より落ちついた心境で合格をめざすためにも、メリットの多い年内入試を上手に活用していきましょう!

学力試験だけでは測れないことを評価してくれるのが総合型選抜の魅力!

年内入試の方式の中で、2021年から新しく導入されたのが総合型選抜です。「受験生を総合的に評価して、大学の求める学生像と合っているか」を重視する受験方式で、学力試験だけでは測れない、学業に対する意欲、学校そのものや学部・学科に対する適性などを、幅広い角度から評価していくのが特徴といえます。また、試験は出願書類の内容、面接などを評価基準としているため、ほとんどの場合筆記試験は行われません。学校によっては「学習成績の状況(評定平均)」の基準を設けている場合もあるようです。

たとえば目白大学の総合型選抜は、面接やプレゼンを重視しているため、学習成績の状況を問わないのが特徴です。さらに2024年度入試については全学科で合計100名分の合格者枠を増枠する予定で、合格のチャンスが一段と広がっています。スケジュールはA日程、B日程、C日程と3つ用意されており、B日程は書類選考後に面接を実施。A、C日程はエントリーすれば必ず対面での選考(面接やプレゼンなど)を受けられるようになっています。

「やるべきこと」がハッキリしている総合型選抜は準備が重要!

導入されて3年目と、まだ新しい入試方式である総合型選抜ですが、多面的な評価を受ける方式だけに、幅広い視点で十分な対策を準備するのがオススメ。特に重要なのは、大学の受け入れ方針である「アドミッション・ポリシー」をしっかり理解しておくこと。自分は何を求められ、自分のどんな部分がアドミッション・ポリシーに合致しているのかを明確にしておきましょう。

また、総合型選抜は「やるべきこと」がハッキリしている受験方式だといえます。志望理由書・面接・プレゼン・グループディスカッション・小論文など、さまざまな内容がありますが、それぞれの特性を理解したうえで準備を進めることが必須。特に面接やプレゼンなどは、ひとりで練習できませんので、周囲の協力を得つつ、やりかたのコツをつかんでおきましょう。小論文に関しては、時事問題や社会問題、志望している学部に関する話題などがテーマになりやすいため、普段から情報を集めておき、それに対して自分の意見をもつ習慣を身につけておくと対策がしやすくなります。

おわりに

合格のチャンスを広げてくれるだけでなく、合格後の時間的余裕をもたらしてくれる年内入試のメリットを、みなさんご理解いただけましたでしょうか。

理由を知れば、年内入試を選択する受験生が年々増加しつつあるという事実にも納得。特に年内入試の一翼を担う総合型選抜は、採用する大学の数、受験者数ともに、今後も伸びていくことが予測されているため、高校生活で身につけたもの、挑戦してきたことを存分にアピールしたいという受験生は、ぜひチャレンジしてみましょう!

なかでも注目したいのは、今回ご紹介した目白大学。柔軟な日程が用意され、合格者枠も増枠するその総合型選抜に興味のある方は、ホームページなどで大学のことをよく調べてみてはいかがでしょうか。オープンキャンパスも9月まで開催されていますので、ぜひ参加してみてください!!

この記事を書いた人
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