はじめに
創立者・新島襄の「人一人ハ大切ナリ」の理念を掲げる同志社大学。2023年度はダイバーシティやアントレプレナーシップを学ぶ全学共通教養教育科目を新設しました。創立150周年に向けた「同志社大学VISION2025」のもと改革を加速させています。
米国流スタートアップの最前線を伝えたい
DNX Ventures マネージングパートナー兼日本代表 同志社大学嘱託講師 倉林 陽
日本がアメリカより遅れているスタートアップについて、日米の最前線で実務を行う私たちが次世代を担う学生に伝えたい――そんな思いから寄付講座「アントレプレナーシップ論」の企画を母校の同志社大学に持ちかけました。 「創立者・新島襄先生は幕末に渡米し学んだことを日本に還元しましたが、私も自身の学びを社会に還元したいと30代でMBA受験に挑戦。今回の講座も学生の知見になればとの思いで開講しています」 同講座は、シリコンバレーと東京に拠点を置くDNX Venturesのベンチャーキャピタリストと、起業家を招へいし、起業の意義や方法論を学ぶ全15回の講座。全学共通教養教育科目として、現在2年生以上の約300人の学生が学んでいます。受講生からは「著名なゲスト講師から、起業に必要なステップを具体的に教わり、将来の選択肢に起業が加わりました」(4年・商学部)「起業家の方の生々しい失敗談が興味深く、マイナスの要素も楽しそうに話される姿に感銘。起業には難しいイメージがありましたが、自分にもできると今、思えています」(2年・生命医科学部)と好評です。 「私は一つの出会いからインスパイアーされて、自分の運命が変わることがあると思っています。この講座のそうそうたる講師陣の話から何か一つでも持ち帰って、人生を変えるきっかけにしてほしいですね」
他者を尊重するダイバーシティマインドの醸成を目指す
同志社大学政策学部 川口 章教授
「同志社大学VISION2025」の重点課題の一つがダイバーシティ推進で、今年度から新設科目「同志社の良心とダイバーシティ」を設置しました。主に性の多様性、ジェンダー平等、多文化共生、障がい者支援の4分野を取り上げて現状を学び、なぜそれらの理解が重要かを議論します。各分野の第一線で活躍する教員による全15回の授業を通して、他者の立場に立って考えることができる人物の育成を目指しています。川口教授は「男女格差と役割分担」の授業を担当しています。 「日本は『ジェンダーギャップ指数』の経済・政治分野が特に低く、『日本の常識は世界の非常識』であることを一番に訴えたい。学生にはこの科目でダイバーシティの基本知識を身につけ、大人としての良識ある行為を行う一助にしていただきたいです。ダイバーシティは、多様な構成員の間に格差、不信、対立を生む可能性もあります。そこにはequity(公平性)とinclusion(包摂性)が必要です。互いを気遣って思いやる姿勢を身につけてほしいと思います」
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