医療現場で輝ける薬剤師になるために薬学部でつけるべき臨床力とは?

はじめに

いよいよ出願校を考える時期を迎えました。さまざまな大学の資料を取り寄せたりオープンキャンパスに行ったりした方も多いのではないでしょうか。

今回は医療系に関心を持ち、薬学部に進もうと考えた人に向けて、薬剤師のキャリア・将来に必要な能力とは何かを考えて大学選びができる有益な情報をお届けします!

大学選びで大切なことは、現場で求められる力を身につけて、卒業後20年経っても生き生きと活躍できる土台を築いていくことです。ぜひ、そんな進路選択ができるよう、参考にしてみてくださいね。

「臨床力」ってなに?

みなさんは「臨床力」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
実はこの言葉は、医療業界では一般的に使われているものです。臨床力とは、いわば目の前の患者さんと向き合い臨機応変に対応する力を指します。医療の専門家として基本となる知識はもちろん不可欠ですが、それだけで一人ひとり多様な患者さんに対応することはできません。

大切なことは、マニュアル通りではなく、患者さんと「コミュニケーション」をとる中で、いつもと異なる症状などに気づき、その変化を客観的に評価・分析し、適切に対応していく力です。そうした力を発揮するには、患者さんへの人間としての興味が欠かせないと考えられています。

臨床力は薬剤師業界でも重視されるようになってきています。こうした傾向は、薬剤師国家試験内容にもあらわれており、暗記だけで対応できる問題が減少し、思考力を要する臨床力を問う出題が増えているのです。

まさに、医療現場において、個々の患者さんが抱える問題を解決できる臨床能力の高い薬剤師が求められているといえるでしょう。

チーム医療の中で求められる薬剤師の役割

現在の医療において重要視されているのは、「チーム医療」です。チーム医療とは、医療に従事するそれぞれの専門性を持ったスタッフが、互いに連携・協働して、それぞれの患者さんにふさわしい医療を提供することを指します。チーム医療は、医療の高度化や複雑化に対応し、患者さんの生活の質(QOL)の維持・向上において非常に重要な医療提供体制の一つとなっています。

チーム医療を機能させることにより、患者さんの疾患の早期発見や回復促進、重症化の予防などが期待できるようになります。また、医療の質とともに効率も上がり、各スタッフの負担の軽減や安心安全性の担保などに価値が実感されるようになってきています。こうした多職種と連携したチーム医療の一員としての役割を果たすことが、薬剤師にも求められているのです。薬剤師は、医師や看護師などと協働し、安全で効果的な薬物療法を患者さんに提供することが求められています。こうしたチーム医療を実現するためにも、薬剤師には多職種と連携する力、臨床力が重要となってきているのです。

健康総合大学の順天堂大学に薬学部が2024年4月開設!

2024年4月に新たに順天堂大学が薬学部を開設します。薬学部は、健康総合大学である順天堂大学が有するすべての学部と連携し、医学部や医療看護学部、その他学部の学生とともに学び、臨床力の高い薬剤師を養成することをめざしています。順天堂大学には、医学部附属6病院などの多彩な医療現場で実際に活躍している教員からリアルな学びが得られるという魅力があり、多職種と連携したチーム医療のなかで薬剤師としての専門性を発揮できる力を養っていきます。

順天堂大学が持つ豊富な臨床教育環境は国内随一を誇ります。さらに、医学部附属病院を活用してレギュラトリーサイエンスを学んだりすることで、卒業後のキャリアや研究の選択肢が広がります。こうした現場に直結した経験を積むことができるからこそ、薬剤師としての臨床力を高めることができるのです。

加えて、順天堂大学薬学部には、「医療の現場で生まれる疑問や求められていること」を理解できる研究者を育成するという方針に賛同して、全国から国際的に活躍している多くの教育・研究者が集まってきています。最新の研究設備も充実。こうした恵まれた環境で専門的な学びを追究していくことができるのです。

おわりに

近年の薬剤師国家試験は合格率が下がっている傾向にあります。それは、国家試験において、先述した臨床力、現場での実践能力を重視した出題がされているからだといえます。医療現場で学ぶことを重視して臨床力を鍛える教育を実践できる順天堂大学薬学部は、こうした出題傾向の変化に対応し、高い合格率を目指した教育を行うことができます。

さらに、卒業後は附属6病院に就職することも可能。実習などで親しんだ病院で働くという道に進み、思い入れのある環境や仲間に囲まれながら薬剤師としての力を磨いていくことができます。

また、順天堂医院には卒後研修ができるレジデント制度があり、認定薬剤師や専門薬剤師の資格取得を目指すことも可能です。病院薬剤師だけでなく、多様な制度や研究力を活かしてキャリアの選択肢を広げていくことができ、20年後のキャリアを視野に入れた薬剤師としての学びを体験できるのが順天堂大学薬学部なのです。

こうした魅力を踏まえた上で、学校選択の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
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