模試は結果がすべてじゃない!合格に近づく秘訣は解き直しにあり

はじめに

受験生のみなさん、模試は受けていますか?もしかすると判定結果が思わしくなく、落ち込んでいる人もいるかもしれません。でも模試の結果は志望校をあきらめるためのものではなく、合格につなげていくためのものであるはず。そこで今回は、同志社大学の現役学生2名に「模試とどう向き合っていたか」についてインタビューしました。

できなかったことだけでなく、できた自分も認めてあげる

1人目は社会学部4年次生の太田遥香さん(東京都出身)です。
★同志社大学を受験した理由──「歴史があり、学生のまちでもある京都で学びたかった」

──同志社大学の受験を決めたのはいつ頃でしたか?
高校3年のときです。親には反対されると思って、最初は模試で志望校を書くときにも「欄が余ったから」といった体を装っていたのですが(笑)、思い切って話してみたところ「同志社大学なら」と認めてもらえました。塾にも同志社大学大学院出身の先生がいらっしゃって、「すごくいい大学だよ」と背中を押してくださいました。

──模試はいつ頃からどのくらいのペースで受けていましたか?
2年の時から、予備校で行われているマーク式・記述式の模試をそれぞれ年3回ずつ受けていました。3年になってからは複数の予備校の模試を受けるようにしたので、ペースは月1回ほど。自分のレベルを知りたかったというのもありますが、会場の雰囲気や、1日試験を受けるなかでの体調・集中力の変化なども把握しようとしていました。

──模試を受けた後、解き直しはしていましたか?
はい。受けた直後は問題を覚えているので、2〜3日置いて忘れてからすべて解き直していました。模試の解答と解き直しの解答を見比べて、2回とも正解した問題、1回しか正解しなかった問題、2回とも間違えた問題を判別。そうすると強化すべき範囲がわかるので、効率的に勉強を進められました。

──模試の結果はどのように受け止めていましたか?
E判定ばかり出ていたのですが、あまり気にしませんでした。できなかったことばかり気にするのではなく、「苦手な英語の読解が伸びていた」など、少しでもできたところを見つけてポジティブに捉えることを心がけていましたね。評価別人数をよく見ると、A判定・B判定を取れる人はほんの一握りなんです。だから判定だけで一喜一憂するよりも、解き直しをして有効活用するのが大切だと思います。

──受験生にアドバイスをお願いします。
苦手なところを見つけて克服するのはもちろん大切ですが、苦手なことがあるからといって勉強していないわけではありません。努力している自分を認めてあげることも大切です。また、入試制度は複数あるので、得意なことを生かせる道が見つかることもあります。自分の特性を見極め、いいところを伸ばしていくためにも、模試が役立つはず。最後まであきらめずにやりとげてください!

解き直しは絶対!解けなかった理由まで分析する

2人目は経済学部2年次生の前田健翔さん(高知県出身)です。
★同志社大学を受験した理由──「歴史ある京都の中心に位置するキャンパスで学びたかった」

──前田さんは国立大学も受験されたそうですね?
はい。なので共通テストを受験したのですが、その結果が思わしくなかったときにも合格の可能性を残せるように、同志社大学は一般入試(全学部日程)で受験しました。四国内の会場で受けられたことも、この大学を選んだ理由のひとつです。

──高校3年のとき、模試はどのくらいのペースで受けていましたか?
高校で行われる模試を2〜3ヶ月に1回は受けていました。重視していたのは結果よりも解き直し。「問題を買っている」という意識で、その日のうちに解き直し、納得いくまでじっくり解説を読むようにしていました。とくに「もう少し考えればわかったのに」という問題をなくすことに重きを置いていましたね。
翌日以降は解けなかった問題について、単なる時間不足・知識不足で済ませるのではなく、その原因を追求。なかでも苦手だった現代文読解と古文の助動詞は、自分に足りていない部分を分析し、苦手分野を克服していくようにしていました。

──模試の結果はどのように受け止めていましたか?
結果は模試を受けた当日時点のものでしかないので、受験者のなかでの位置付けを知るには有効ですが、ある程度は割り切って受け止めていました。模試を受けてから結果が届くまでの間にも勉強して進歩しているはずなので、とらわれすぎる必要はないと思います。前回の判定と比較したとき、よくなっていれば勉強の量・質をそのままキープ。悪くなっていれば改善するといった指標にしていました。

──落ち込んだときはどうしていましたか?
模試の結果で心が乱されるのは仕方のないことですが、落ち込むよりもその時間を勉強にあてるほうがいい。ショックで寝込んだとしても1日で終わらせて、毎日やると決めた英単語と古文の単語チェックだけは、どんなときも続けていました。

──受験生にアドバイスをお願いします。
一刻も早く過去問を解いてください!問題の形式を見れば、自分に何が足りないか、これからどう勉強していけばいいかという指針が立ち、闇雲に勉強するよりも格段に効率的です。僕は高校3年になって初めて同志社大学の過去問を見ましたが、形式だけでも1年のうちに見ておけばよかったと思っています。また、模試は解きっぱなしだと意味がありません。繰り返しになりますが問題を買っているつもりで、弱点克服に役立ててください。

おわりに

得意なところに注目して気持ちを上げていた太田さんと、勉強の質・量の改善に役立てていた前田さん。それぞれ模試の結果の受け止め方は異なりますが、「必ず解き直す」「判定結果を気にしすぎない」という点は共通していました。これから模試を受けるみなさんも、結果をおそれずに積極的にチャレンジすることで、志望校合格に向けてあゆみを進めていってくださいね。

この記事を書いた人
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