はじめに
今、社会ではどんな人材が求められているか、知っていますか?
それは、自分で新しいことを考える「企画力」や、考えたことを可視化する「表現力」、またユーザー視点に立った課題の発見・解決ができる「デザイン思考」などを持った人材。こういった人材は、有名企業や大手企業をはじめ、多くの企業が必要としています。
企画やデザインというと難しく感じられますが、実はこれらのスキルは大学でしっかりと身につけることができます。例えば多摩美術大学では、たしかなスキルと実力を身につけた学生が、毎年様々な企業に就職しています。実際の就職実績などと合わせて、見ていきましょう。
クリエイティブな発想と表現ができる人材は、どの業界でもニーズが高い
そもそも、なぜ企画力や表現力、デザイン思考といったスキルを持つ人材が現代社会で必要とされているのでしょうか。
日本、そして世界は今、激動の時期を迎えています。変化の激しい予測不可能な時代は、過去と同じ発想で事業や仕事に取り組んでいては、厳しい競争を生き残ることができません。そこで、従来求められていた課題解決力に加えて、そもそもの課題を発見する力が重要になってきます。そしてその見つけた課題に対し、過去の経験や事例から解決法を求めるのではなく、柔軟な発想や革新的なアイディアで新しい解決法を創造しなくてはなりません。
だからこそ今、企業はこぞって優れたデザイン思考で課題を見出し、クリエイティブな解決法を生み出せる人材を求めており、今後ますますそのニーズは高まっていきます。
「好き」を仕事にできる! 多摩美術大学の卒業生の進路とは
ではどうすれば企業が求める人材になれるのか。多摩美術大学では、授業の課題制作を通じて、デザイン力や表現力はもちろん、観察力に思考力、課題発見力、そして課題解決力を身につけることができるのが大きな特長です。さらには授業で日常的に行うプレゼンテーションや講評会を通じて、わかりやすく話す力、他者へ伝える力、軌道を修正する力も鍛えられます。実社会に即した経験を大学で徹底的に繰り返すからこそ、卒業後はクリエイティブな業界のみならずあらゆる企業の即戦力となり、活躍することができるのです。
実際に卒業生の進路を見てみると、クリエイティブなスキルやデザイン力が必須のゲーム、エンタメ、広告業界はもちろんのこと、メーカー、文具・雑貨、IT、コンサルティング、建築・インテリア、食品、公務員など、実に多種多様です。毎年多くの卒業生が有名企業や大手企業に就職しており、好きなことを仕事にする、叶えたい進路を実現できる環境があるのが多摩美術大学と言えるでしょう。
実技試験なしで受験できる! 多摩美術大学の共通テストⅡ方式
しかし、美術大学と聞くと「デッサンなどの実技試験対策が必須なのでは?」と思う方がいるかもしれません。
実は、多摩美術大学は、共通テストのみ(実技試験なし)で入学試験を受けられます。デザインには興味があるけど実技試験対策はしていないという方は、共通テストで受験ができる「共通テストⅡ方式」をぜひチェックしてみてください。
共通テストⅡ方式とは
実技試験がなく、大学入学共通テストの指定した科目のみで合否判定するもの。2024年度の入学試験では、これら6学科・専攻・コースで実施されます。
1. 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻
2. 建築・環境デザイン学科
3. 情報デザイン学科 情報デザインコース
4. 統合デザイン学科
5. 芸術学科
6. 演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース
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多くの先輩方が毎年この方式で受験し、入学しています。
2022年環境デザイン学科入学 沖山 侑太郎さん(桐朋高等学校卒業)
もともと総合大学で建築を学ぼうと思っていましたが、意匠系の建築に興味が沸いて、美大という選択肢を見つけました。デッサンなどの実技試験対策をしていなくても、共通テストⅡ方式なら学力のみで受けられる点を魅力に感じ、受験を決めました。
入学後、実技試験対策をしていないことを不安に感じたときもありましたが、デッサントレーニングの授業などで一から基礎を教えてもらえましたし、日々の授業に負担は感じません。授業もすべてがアートに寄っているわけではなく、たとえば構造力学のように現実的な思考・論理に基づくものと、手先から生まれる感覚的な思考を大切にするもの、それらを行き来しながら学んでいます。物や素材を大事にするところなどは美大の魅力だと感じます。
2021年情報デザイン学科 情報デザインコース入学 小泉 起行さん(宮城県仙台第二高等学校卒業)
メディアアートに興味があったものの、漠然と国立大の情報系学部を志望していましたがカリキュラムにあまり興味が湧かず、本当に学びたいと思っていた「プロジェクションマッピング」などのキーワードで検索したところ多摩美がヒットしました。デッサンの勉強はほとんどやった事がなかったですが、実技なしで受験できると知ってチャレンジしました。今はやりたかったプロジェクションマッピングはもちろん、コミュニティデザインにも興味が湧いて、やりたいことだらけの大学生活を送っています。
おわりに
いかがでしょうか。
毎年多くの学生が共通テストⅡ方式で受験し、多摩美術大学へ入学しています。実技試験を経て入学した学生と一緒に学ぶことを不安に思う方もいるかもしれませんが、たとえば建築・環境デザイン学科ではデッサントレーニングが用意されているなど、各学科・専攻・コースごとにフォロー体制がありますので安心です。実技試験の有無を問わず、デザインに関する知識は入学後に基礎からしっかりと授業で学べますので、卒業する頃には高い表現力とデザイン思考をあわせ持つ人材へと成長できます。
将来、「自分の力で新しいことを生み出したい」「面白い挑戦をしたい」と考えている方は多くいると思います。そんな想いを持っている方は、多摩美術大学も検討してみてはいかがでしょうか。企画力や表現力、デザイン思考を武器に、社会で渇望される人材となる一歩を踏み出せます。少しでも興味のある方は、多摩美術大学の大学情報、また入試情報もぜひチェックしてみてください。