はじめに
4月になれば、学年がひとつ上がります。
年度が変わり、勉強もより忙しくなるなかで、考えなければならないのが進路。進学、就職と道は様々ですが、高校を卒業したら誰もが次の一歩を踏み出します。なかには兄弟や先輩が沖縄県外の大学に進む姿を見て、「自分も県外の大学に進学しよう」と考えている方もいるかもしれませんね。
しかし、なかなか沖縄県外の情報は入ってきづらいもの。そこで今回は沖縄県の受験生に向けて、県外進学の魅力をお伝えします!
県外の大学って、どう選べばいいの?
県外の大学に進学!……と言っても、何から考えればいいのかわかりませんよね。一つひとつ整理していきましょう。
そもそも沖縄、そして全国には大学がいくつあるのでしょうか。
国公立大学、私立大学、短期大学すべて含めると、沖縄には8つの大学があり、全国では800以上の大学があります。これだけの数の大学があれば、県外に出ると選択肢や学びの幅は一気に広がりそうです。
だけど、県外に出たら友達はできるのか、一人暮らしはできるのかと、不安を感じる方もいるかもしれません。たしかに、県外への進学は大きな決断が伴います。
しかし、実は沖縄は県外への進学・就職が多い県であるのも事実。みなさんの周りにも、県外の大学に進学した兄弟や先輩がいるのではないでしょうか。沖縄は、県外進学が身近な地域なのです。
また、特に沖縄出身者が進学しやすい制度を整えている大学もあります。例えば、徳島県にある四国大学では、沖縄の高校生向けに様々な制度を設けています。
沖縄出身者向けの制度が整っている四国大学
文学部、経営情報学部、生活科学部、看護学部を有する四国大学は、全国の大学のなかでも、沖縄出身者が多数在籍していることで知られています。
その理由のひとつが、入学試験制度と奨学金制度。
入学試験制度では、総合型選抜の郷土芸能部門において、エイサーへの取り組みを評価する制度があります。小学校から高校までエイサーにかかわっている方もいるかと思いますので、勉強面だけでなく、課外活動での頑張りをアピールすることができます。
奨学金制度においては「四国大学ふるさと奨学金」があり、その他の奨学金制度とも組み合わせると、学費の負担を大きく減らすことも可能です。
四国大学ふるさと奨学金
対象の県・地区(沖縄・島根・鳥取・但馬地区)の高等学校・中等教育学校の卒業生に、年間25万円を大学4年間・短期大学部2年間給付する制度です。
県外進学は学力面のハードルが高いし、学費の負担も心配……そう感じる方も多いなかで、このような制度があるのは、とても嬉しいですよね。
学校生活はどうなの? 在校生にインタビュー!①
※左から石川さん、比嘉さん、新垣さん
学校生活はどうなのか、気になりますよね。
実際のところを確認するべく、今回は沖縄県出身で四国大学に通っている文学部書道文化学科の新垣さん(小禄高校出身)、看護学部看護学科の比嘉さん(北部農林高校出身)と、生活科学部児童学科の石川さん(知念高校出身)に話を聞いてみました!
Q1. 四国大学を選んだ理由と情報収集の方法を教えてください。
新垣さん:高校では書道専攻コースに所属しており、大学でも書道を続けたいと考えていました。そんなとき、相談した先生が四国大学の卒業生だったんです。先生に大学について聞いたり、進路ガイダンスに参加したりすることで、情報収集と同時に進学を決めました。
比嘉さん:高校時代から、大学は県外に出たいと思っていました。四国大学に決めたのは、進学説明会に参加して、奨学金制度やふるさと給付金といった学費のサポートが手厚いことを知ったのがきっかけ。沖縄で開催された出張オープンキャンパスにも参加し、そこでもたくさんの情報を得ました。
石川さん:当初は東京への進学を考えていました。しかし先生に相談するうちに、「自分が本当にやりたいことや合っている環境はどこだろう?」と考えるようになり、他の志望校と比較するなかで、四国大学を考えるようになりました。
Q2. 県外進学に対する不安はありましたか。
新垣さん:入学するまでは友人ができるか、4年間やっていけるかと不安はありました。ですが、四国大学は沖縄出身者が多く、比較的早く学校生活になれることができました。
比嘉さん:オープンキャンパスで沖縄出身者が多いと知っていたため、大きな不安はありませんでした。県外進学を考えていた友達も多く、相談し合うなかで不安は解消されていきました。
石川さん:徳島は、街の雰囲気やスピード感が沖縄に近いと感じます。東京への進学を考えていたときは都会でやっていけるのか、スピード感についていけるのかと不安がありましたが、ここなら自分がやりたいことに集中できそうだと思い、不安がなくなりました。
学校生活はどうなの? 在校生にインタビュー!②
Q3. 学校生活や下宿生活について教えてください。
新垣さん:私は一人暮らしですが、よく友人が遊びに来てくれるので、日々楽しく過ごしています。家事は大変ですが、楽しく充実した毎日を過ごせています。
比嘉さん:沖縄出身者が中心の沖縄県人会があり、そこでの活動が充実しています。実はこの3人は、沖縄県人会のメンバー。学部を越えて交流があります。学生寮は他県出身者も多く、いろんな学生と交流しています。
石川さん:私も学生寮に入っているのですが、沖縄出身ということで積極的に関わってくれる人も多く、友人も作りやすい環境だと思います。
Q4. 最後に、県外進学を考えている高校生へメッセージをお願いします。
新垣さん:県外への進学は不安も大きいかもしれませんが、四国大学は沖縄出身の学生も多いため、孤独を感じることは少ないと思います。地元が一緒であることをきっかけに交流が深まることもあるため、一度県外に出てみると良い経験になると思います。
比嘉さん:看護学科は特に沖縄県出身者が多く、地元と変わらない環境で学ぶことができます。そのうえで様々な出会いがあり、四国大学だから得られた友人や経験もたくさんあります。県外にいるからこそ、帰省する楽しみもできました。一度は県外に出て学ぶことをおすすめします。
石川さん:四国大学は先生と学生の距離が近く、わからないことや疑問・不安などについて聞きやすい環境にあります。県外進学だと勉強や生活の不安もあると思いますが、必ず解決できるはず。社会的に自立するきっかけにもなるので、県外進学はおすすめです!
おわりに
インタビューはいかがでしたか。
四国大学は進学しやすい環境が整っていることに、実際に進学した先輩も充実したキャンパスライフを送っているようです。県外進学に加えて少しでも興味のある方は、大学について調べてみてはいかがでしょうか。きっと、自分にあった進路が見つかるはずです。
また、今回ご紹介した四国大学が運営するサイト”YONDAI MATE”では、徳島県の紹介をはじめ、奨学金制度や各学科の詳細、先輩たちのインタビューを掲載しています。ぜひこちらも覗いてみてくださいね。