はじめに
子どもの成長に大きな影響を与える「先生」は、社会の未来を担う大切な仕事です。
しかし、昨今の日本では、労働人口の減少にともなう人手不足の影響もあって、教員採用試験の倍率が低くなってきていることが国の調査でわかっています。こうした状況はネガティブに捉えられがちですが、教員をめざしている人にとっては、またとないチャンスといえるのではないでしょうか?
実際のところ学校の教員という仕事は、たくさんの魅力にあふれています。人間の成長段階において重要な幼少期の育成を導くことができるだけでなく、創造性に富んだ子どもたちと毎日を過ごすなかで自分自身も成長できるなど、様々なやりがいを感じることができます。
そこで今回は、将来、学校の教員をめざしたり、興味があったりする高校生が、今のうちから理解しておいた方がいいこと、準備しておいた方がいいことについて解説していきます。
教員にとって大切なこととは?
将来、教員になるためには、今からどんなことを知っておくべきなのでしょうか?
まず、日本では現在、グローバル化や情報化、少子高齢化、社会全体の高学歴化が進んでいます。その結果、教育現場では、子どもたちの学力や資質・能力を育むことが重要になってきています。そうした状況をふまえたうえで優れた教員であるためには、次の3つの要素が重要とされています。
①教員という仕事に対する強い情熱
使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感など
②教育の専門家としての確かな力量
子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級づくりの力、学習指導・授業づくりの力、教材解釈の力など
③総合的な人間力
豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめとした対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質、教職員全体と協力していくこと
以上のような能力を身につけ、教員免許を取得し、採用試験に合格するためには、どんな大学に進学するべきなのか。あるいは、自分にはどんな進学先が最適なのか。大学選びのための情報収集は、早めにスタートするに越したことはありません。また、小学校の教員免許を取得できる大学は非常に限られているため、進学先を選ぶ際に注意が必要です。
教えて先輩! 教員養成で高い実績のある大学の学生にインタビュー!
――どんなきっかけから教員をめざすようになったのですか?
小学6年生のときの担任の先生に出会ったことがきっかけです。その先生が担任をしてくれた1年間はとても充実していたので、私も子どもたちに、自分と同じ気持ちを感じてほしいと思い教員をめざすようになりました。
――目白大学の児童教育学科の魅力や、大学のサポート体制について教えていただけますか?
少人数のクラス担任制の授業で、学生一人ひとりに対してとても丁寧な指導をしてくださるところが魅力です。サポートも手厚く、困ったことがあっても相談しやすい雰囲気をつくってくれます。面接対策では、採用試験を受ける各自治体の特徴をふまえて、実際に面接をして一人ひとりにフィードバックをしてもらえたことがとても役立ちました。さらに、4年次の夏には集中講座もあり、自治体ごとの受験内容の対策もあったので、Uターン就職を希望する学生にとっては非常に心強かったと感じています。
――教育実習でのエピソードを教えていただけますか?
最初は子どもたちの予想外の発言にとまどって、思うように授業が進められませんでした。しかし、だんだん慣れてくると、子どもたちの豊かな発想を生かしながら授業をつくっていけるようになりました。また、実習中にインフルエンザにかかってしまい、体調管理の大切さを身をもって感じました。
――将来、どんな先生になりたいでしょうか?
子どもたちに「この先生になら安心して相談できる」「学校って楽しい!」と思ってもらえる学級経営ができる先生になりたいです。
目白大学は、なぜ教員養成で高い実績を誇っているのか?
先ほどのインタビューに登場してくれた先輩が通う目白大学人間学部児童教育学科は、2024年度の教員採用試験合格率(新卒)が94%。この全国の中でも高い合格率を実現している理由のひとつが、1学年50名程度、1ゼミあたりの平均人数8名(3・4年次)で実施される少人数制指導です。教員と学生の距離が近く、勉強面での手厚い指導はもちろん、就職サポートについても相談しやすい環境が整っているのが大きな特徴です。
ほかにも、3年次から始まる「教員採用選考試験突破実力養成講座」による徹底対策。グループを組んで山手線沿線を歩く「山手ウォークラリー」など、将来の教員業務に結びつく体験型学習が充実していることも、理由として挙げられます。
また、目白大学では「育てて送り出す」ことが大学の特色となっていますが、児童教育学科では5つの系統の中から、自分の興味・関心に合わせて科目を選択していくことで、それぞれの将来の目標に沿った専門知識を身につけられます。さらに、「優れたコミュニケーション能力」「柔軟性と幅広い視野」「豊かな人間性」という、教育現場で求められる力を養成することで、多くの卒業生が小学校教員になる夢をかなえています。
おわりに
大学進学では、情報をインプットする時期が早い方が絶対に有利です。高校生のみなさんも、今回の記事を参考にスタートダッシュを決めて、ライバルに差をつけましょう!
また、目白大学に興味をもった方は、受験に関する様々な情報が掲載されている受験生応援サイトをチェックしてみてください。4月にはオープンキャンパスも開催される予定ですので、ぜひ足を運んでみてくださいね!