はじめに
寒い冬も終わり、季節はあっという間に春。新3年生はいよいよ受験生になりますが、勉強は進んでいますか?
「受験勉強が大切なのはわかっているけど、まだまだ部活や趣味を楽しみたい!」そう思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、そんな方にこそ活用してほしい入学試験があります。それは、総合型選抜。総合型選抜は成績のみならず、学習に対する意欲や適性を見るもの。これまで頑張ってきたことや今後の目標を、ダイレクトに伝えることができます。
一ノ瀬さんと海津さんは、そんな総合型選抜を利用して入学した学生。2人はそれぞれ、日本大学文理学部の化学科と中国語中国文化学科に進学し、将来に向かって一歩を踏み出しました。
今回は、そんな2人にインタビューを実施! 総合型選抜を知ったきっかけ、自己PRについて、将来の夢などを伺いました。
部活での経験から、自己PRのテーマを見つけました
1人目に話を伺ったのは、文理学部化学科1年生の、一ノ瀬迅さんです。
――現在の学科に進学した理由を教えてください。
実は、中学生までは理科全般が苦手でした。そんな私が化学科に進んだのは、高校生の頃にある化学の先生と出会ったから。その先生はとても良い人で、部活が終わった遅い時間帯でも質問にいくと親切に答えてくれて、少しずつ化学が好きになりました。
自分も将来はその先生のようになりたいと思い、今は化学科で教員を目指しています。
――総合型選抜を知ったきっかけ、また受験準備を始めた時期を教えてください。
担任の先生に勧められたのがきっかけです。私はスキー部に所属していたのですが、大会が冬にあるため、進路を早く決めて部活に打ち込みたいと思っていました。最初は指定校推薦の利用を考えていたのですが、総合型選抜の方が早く結果が出ると知り、8月頃から対策をし始めました。
――総合型選抜において、どんなことを自己PRの題材にしたのでしょうか。
スキーに関してです。とはいっても部活での頑張りではなく、スキーをしていて考えたことをテーマにしました。
スキーでは、板の滑りが良くなるようにフッ素系ワックスを使用します。それが2020年以降、環境と健康への観点から公式大会では使用禁止となりました。そこで私は、環境と健康に害がないフッ素の活用法を研究したいと思い、そのことを伝えました。
――現在の学科に進学した理由を教えてください。
実は、中学生までは理科全般が苦手でした。そんな私が化学科に進んだのは、高校生の頃にある化学の先生と出会ったから。その先生はとても良い人で、部活が終わった遅い時間帯でも質問にいくと親切に答えてくれて、少しずつ化学が好きになりました。
自分も将来はその先生のようになりたいと思い、今は化学科で教員を目指しています。
――総合型選抜を知ったきっかけ、また受験準備を始めた時期を教えてください。
担任の先生に勧められたのがきっかけです。私はスキー部に所属していたのですが、大会が冬にあるため、進路を早く決めて部活に打ち込みたいと思っていました。最初は指定校推薦の利用を考えていたのですが、総合型選抜の方が早く結果が出ると知り、8月頃から対策をし始めました。
――総合型選抜において、どんなことを自己PRの題材にしたのでしょうか。
スキーに関してです。とはいっても部活での頑張りではなく、スキーをしていて考えたことをテーマにしました。
スキーでは、板の滑りが良くなるようにフッ素系ワックスを使用します。それが2020年以降、環境と健康への観点から公式大会では使用禁止となりました。そこで私は、環境と健康に害がないフッ素の活用法を研究したいと思い、そのことを伝えました。
――総合型選抜の準備をする上で、力を入れたことを教えてください。
面接対策です。過去の傾向から、化学室の実験器具に関して一問一答があると予想していたので、化学室で器具の名前や使い方について、一つひとつ整理をしていきました。結果的に当日は違うことを質問されたのですが、大学でも活かせる知識を身につける上で、とても役立ったと思います。
――総合型選抜合格後の高校生活について、教えてください。
インターハイに出場するために部活に打ち込みました。私の参加種目であるアルペンスキーは冬の競技で、最後のシーズンがまだ残っていたんです。1、2年生のときに、回転と大回転という種目でインターハイに出ていた自分は、3年生でも出場したいと思っていました。結果的に出場することができたのですが、3年連続の2種目出場は、東京都では私だけだったようです。とても思い出に残る大会となりました。
――最後に、将来の目標を教えてください。
生徒の得意なところを伸ばしてあげられる先生になりたいと思っています。また、私自身が化学の先生にしてもらったように、生徒に疑問に丁寧に答えて、わかるまで徹底的に向き合う先生になりたい。生徒のことを常に考える先生で在りたいと思っています。
――一ノ瀬さん、本日はありがとうございました。
面接対策です。過去の傾向から、化学室の実験器具に関して一問一答があると予想していたので、化学室で器具の名前や使い方について、一つひとつ整理をしていきました。結果的に当日は違うことを質問されたのですが、大学でも活かせる知識を身につける上で、とても役立ったと思います。
――総合型選抜合格後の高校生活について、教えてください。
インターハイに出場するために部活に打ち込みました。私の参加種目であるアルペンスキーは冬の競技で、最後のシーズンがまだ残っていたんです。1、2年生のときに、回転と大回転という種目でインターハイに出ていた自分は、3年生でも出場したいと思っていました。結果的に出場することができたのですが、3年連続の2種目出場は、東京都では私だけだったようです。とても思い出に残る大会となりました。
――最後に、将来の目標を教えてください。
生徒の得意なところを伸ばしてあげられる先生になりたいと思っています。また、私自身が化学の先生にしてもらったように、生徒に疑問に丁寧に答えて、わかるまで徹底的に向き合う先生になりたい。生徒のことを常に考える先生で在りたいと思っています。
――一ノ瀬さん、本日はありがとうございました。
日本と中国。両方の文化に精通した先生になりたい
続いては、文理学部中国語中国文化学科1年生の海津帆花さんに話を伺いました!
――現在の学科に進学した理由を教えてください。
私自身が日本と中国のハーフということから、日中関係について興味がありました。両者の関係を調べていくうちに、「一衣帯水(間に一筋の細い川ほどの狭い隔たりがあるだけで近接している状態)」「政冷経熱(政治的な関係は冷え込んでいるが、経済的な関係は盛況である)」という日中の関係を表す言葉に出会いました。そこから、「日本と中国が相互理解を深めるにはどうしたら良いのか」と考えるようになったのが、進学理由です。
――総合型選抜を知ったきっかけ、また受験準備を始めた時期を教えてください。
高校2年生の時に先輩の受験体験を聞いて、総合型選抜を知りました。
実際に準備を始めたのは高校3年生の7月上旬から。そこからオープンキャンパスに参加したり、先輩の受験記から過去にどんな質問があったのかを調べたり、資格を取得したりと準備を重ねました。
――総合型選抜において、どんなことを自己PRの題材にしたのでしょうか。
私のアイデンティティ、そして進学したい理由をそのまま題材にしました。相互理解は、自分たちの世代だけで完結するものではないと思っています。中国と日本の文化の両方を深く理解して、下の世代にもきちんと伝えていく。そのために知識と理解を深めていきたいと話しました。
当時の思いを今も持ち続け、現在は国語と中国語の教職課程を選択しています。
――現在の学科に進学した理由を教えてください。
私自身が日本と中国のハーフということから、日中関係について興味がありました。両者の関係を調べていくうちに、「一衣帯水(間に一筋の細い川ほどの狭い隔たりがあるだけで近接している状態)」「政冷経熱(政治的な関係は冷え込んでいるが、経済的な関係は盛況である)」という日中の関係を表す言葉に出会いました。そこから、「日本と中国が相互理解を深めるにはどうしたら良いのか」と考えるようになったのが、進学理由です。
――総合型選抜を知ったきっかけ、また受験準備を始めた時期を教えてください。
高校2年生の時に先輩の受験体験を聞いて、総合型選抜を知りました。
実際に準備を始めたのは高校3年生の7月上旬から。そこからオープンキャンパスに参加したり、先輩の受験記から過去にどんな質問があったのかを調べたり、資格を取得したりと準備を重ねました。
――総合型選抜において、どんなことを自己PRの題材にしたのでしょうか。
私のアイデンティティ、そして進学したい理由をそのまま題材にしました。相互理解は、自分たちの世代だけで完結するものではないと思っています。中国と日本の文化の両方を深く理解して、下の世代にもきちんと伝えていく。そのために知識と理解を深めていきたいと話しました。
当時の思いを今も持ち続け、現在は国語と中国語の教職課程を選択しています。
――総合型選抜の準備をする上で、力を入れたことを教えてください。
エントリーシートと志望理由書、また小論文といった、書くことに関する内容です。
エントリーシートと志望理由書については、高校の先生に添削してもらい、精度を高めていきました。小論文は過去のテーマを調べて、規定の文字数内で書き上げる練習を重ねて、本番に挑みました。私の代では過去の傾向よりも文字数が少なかったのですが、しっかりと準備をしていたから冷静に対処できたのだと思います。
――総合型選抜合格後の高校生活について、教えてください。
時間ができたので読みたい本を読もうと思い、魯迅をはじめとした中国文学をたくさん読みました。大学に入ってから実際に中国に1ヶ月ほど滞在し、そのときに魯迅ゆかりの地を回ったのですが、その時に合格後に読んだ本で身につけた知識が活かされたと思います。
――最後に、将来の目標を教えてください。
日本は中国のことを、中国は日本のことを、お互いにもっと理解し合えたらいいなと思います。
そのために教師として中国について伝えていくことで、中国に対して興味を持つ日本人が増えていけば嬉しく思います。良い先生になれるよう、これからも頑張ります。
――海津さん、本日はありがとうございました。
エントリーシートと志望理由書、また小論文といった、書くことに関する内容です。
エントリーシートと志望理由書については、高校の先生に添削してもらい、精度を高めていきました。小論文は過去のテーマを調べて、規定の文字数内で書き上げる練習を重ねて、本番に挑みました。私の代では過去の傾向よりも文字数が少なかったのですが、しっかりと準備をしていたから冷静に対処できたのだと思います。
――総合型選抜合格後の高校生活について、教えてください。
時間ができたので読みたい本を読もうと思い、魯迅をはじめとした中国文学をたくさん読みました。大学に入ってから実際に中国に1ヶ月ほど滞在し、そのときに魯迅ゆかりの地を回ったのですが、その時に合格後に読んだ本で身につけた知識が活かされたと思います。
――最後に、将来の目標を教えてください。
日本は中国のことを、中国は日本のことを、お互いにもっと理解し合えたらいいなと思います。
そのために教師として中国について伝えていくことで、中国に対して興味を持つ日本人が増えていけば嬉しく思います。良い先生になれるよう、これからも頑張ります。
――海津さん、本日はありがとうございました。
おわりに
先輩2人のインタビューはいかがでしたか?
高校時代に目指した将来に向かって、受験期のみならず、現在も頑張っている姿が印象的でしたね。
日本大学文理学部では、教育理念「自主創造」のもとに「文」と「理」の融合を特色とした教育と研究を行っています。特に総合的・学際的な教育を基礎として,教養教育と専門教育を有機的に結びつける教育を目指しているのが特長です。
高校で続けてきたことを大学でも続けたい、将来はこんな勉強をしたいと考えている方は、ぜひ総合型選抜の活用を検討してみてください。これまでの頑張りが、きっと活かされるはずです。