【大学入試解説第2弾】「学校推薦型選抜(公募制推薦)」を徹底解説!

はじめに

いつもStudyplusをご利用いただきありがとうございます。スタディプラス編集部です!
前回の記事、「【大学入試解説第1弾】「総合型選抜」とは? その特徴を徹底解説!!」は、すでにご覧いただけましたでしょうか?
まだという方は、この記事を読み終わった後でも大丈夫ですので、ぜひ読んでみてください!
そして今回、解説させていただくのは、【学校推薦型選抜】のなかでも、特に大学の特色が出やすいとされる【公募制推薦】と呼ばれる入試方式です。いったいどんな特徴があるのか、最後までご覧ください!

大きく2種類に分けられる【学校推薦型選抜】とは?

【学校推薦型選抜】と聞くと【指定校推薦】を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、実はそれだけではないんです!
細かく分けると「スポーツ推薦」や「有資格者推薦」など、特定の出願条件を満たすことで受けられる特別推薦もありますが(今回の記事ではとり上げませんが、もし部活動など何か特色のある活動をされている方は、自分の経験が活かせるものがあるかもしれませんので、調べてみてください!)、ここではよりメジャーな入試方式である【指定校推薦】と【公募制推薦】について解説していきます。

【指定校推薦】については、あえて解説するまでもなくすでにご存知の方も多いかもしれません。念のため説明させていただくと、特定の大学に対して、それぞれの高等学校などで定められている「推薦枠」の中で、高校での成績などの出願要件を満たしている方が、学校長の推薦をもらって出願する入試方法です。特に「専願入試」と呼ばれる方式では、合格した場合、その大学に必ず進学することが求められます。出願条件は、現在、所属している高等学校ごとに、それぞれどの大学にどれくらいの人数が出願できるか、推薦枠の数が異なっているため、まずは学校の先生に確認してみましょう。
続いては【公募制推薦】について詳しく解説します!

【公募制推薦】の仕組みを徹底解説!

【公募制推薦】とは、大学の出願条件を満たした学生が、学校長からの推薦を得て受験する入試方法のことです。出願条件の内容については、「評定平均値」が問われる場合がほとんどです。「評定平均値」とは、高校1~3年生の1学期までの学業成績について、全教科・科目を1~5の5段階で評価した平均値のことで、たとえば「評定平均値4.0以上」といったように、出願するためには各大学が提示する数値に達している必要があります。
その選考方法は、調査書や推薦書といった出願書類による書類選考のほか、面接や小論文での選考をあわせて行うのが一般的ですが、これにプラスして学力試験や実技試験、プレゼンテーション選考を行う大学もあります。また、国公立大学の中には、大学入学共通テストを活用する大学もあるため、選考方法のチェックは早めにすませておきましょう。

そこで大切になるのが受験スケジュールです。募集要項が配布される時期は、私立大学は6月下旬頃から、国公立大学は7月下旬頃からがほとんどで、8~10月に願書が配布、11月1日以降に提出となります。その後、選考が実施されるのは11~12月、合格発表は12月1日以降となるのが一般的です。一方、大学入学共通テストが選考に活用される国公立大学では、合格発表が翌年の1~2月にずれこみます。

要注意! 関東と関西で異なる【公募制推薦】の中身

ただし、【公募制推薦】は全国の大学で採用されていますが、その認識や選考方法は関東と関西で異なっているため注意が必要です。
まず、認識という点でいうと、関東では、大学が求める学生像に合った人物を面接などによって選抜する総合型選抜に近い試験としてイメージされているのに対し、関西では、一般入試の前哨戦として行われる入試の一種とされています。
さらに、関東の【公募制推薦】では「専願」が基本で、評定平均値の基準があり、学力試験は課されず小論文と面接で合否を決定する大学が多い傾向にあります。対して関西の【公募制推薦】では「併願」が可能で、評定平均値の基準がなく、学力試験だけで合否を決定する大学が多い傾向にあるようです。しかし、注意しておきたいのは、関西でも「併願」が可能なのは基本的に私立大学のみで、国公立大学では「専願」がほとんどです。

おわりに

2回にわたって大学入試の中でも特徴的な2つの入試方式、【総合型選抜】と【学校推薦型選抜】について解説をしてきましたが、いかがでしたか?
前回と今回の記事を読んでいただくことで、みなさんがその仕組みについて少しでも詳しくなっていただければ、編集部一同、とてもうれしいです。万が一、またわからなくなってしまったら、前回と今回の記事に戻ってきて何度でも読み返してみてください!

そして、非常に重要なことですが、大学入試は大学ごとに細かい違いがあります。受験を考えている進学先については、大学から発表される情報を随時しっかりチェックして、見落としがないようにしましょう!

スタディプラス編集部は日々の学習から大学・高校受験、資格の勉強など、学ぶ人たち全員を応援しています!
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この記事を書いた人
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