はじめに
最近の大学受験のトレンドは年内入試です。2022年度に実施された大学入試では、全国の大学入学者のうち50.7%、つまり2人に1人は年内入試で大学に入学しています。では、年内入試にはどんな種類があるか、みなさんご存知でしょうか?
年内入試は、総合型選抜と学校推薦型選抜の2種類に分けられますが、試験内容は大学によって様々です。そのため合格をつかみ取るためには、自分の志望する大学でどんな内容の試験が実施されるのかきちんと知っておく必要があります。
そこで今回は、2種類の選抜方法について解説しながら、年内入試を導入している大学を紹介していきます。
総合型選抜ってナニ? その仕組みを解説!
総合型選抜の大きな特徴は、「大学が求めている学生を選抜する」点です。高校の校長の推薦は基本的に不要で、「大学に入ったらこんなことを学びたい」という学生の意欲や入学後の目標が重視されます。また、出願にあたっては専願制が基本となります。
選考方法は書類審査、小論文、面接が中心ですが、大学や学部によっては学力試験、レポートの作成、グループディスカッションが課される場合もあります。さらに、部活やボランティアなど高校時代の課外活動の実績、取得した資格なども、書類審査で重要な評価対象となります。
受験スケジュールについては、一般的に出願開始が9月1日以降、選考試験を経て11月1日以降に合格発表が行われますが、大学によってはオープンキャンパスや個別説明会への参加を出願要件とする場合があります。受験の申し込みにあたる出願をする前に、その予約にあたるエントリーが、早ければ6月頃からはじまる大学もあるため注意が必要です。
合格した場合、入学金を納入する必要がありますが、その納入期限は合格発表から1~2週間以内が一般的です。独自の奨学金制度などが用意されている大学もあるため、しっかり確認しておきましょう。
高校の推薦を受けて出願できる学校推薦型選抜とは?
学校推薦型選抜とは、その名のとおり出願するためには高校の推薦を受ける必要がある入試方式で、指定校制と公募制の大きく2種類に分けられます。それぞれ条件が異なっており、指定校制は大学が指定した高校からしか出願できないのに対し、公募制は大学の求める条件を満たしていれば、どの高校の学生でも出願できて、併願が許される場合もあります。ただし、いずれの入試方法も、高校時代に一定の学習成績(評定平均値)が取れていないと出願できないことがほとんどです。
選考方法は書類審査、小論文、面接が中心となりますが、大学入学共通テストや独自の学科試験を課される場合もあります。また、書類審査では総合型選抜と同様、高校時代の課外活動が評価の対象となります。
受験スケジュールについては、出願が11月1日以降、合格発表が12月1日以降となるのが一般的ですが、共通テストが選考に利用される場合は合格発表が2月頃になります。合格後の入学金の納入期限や奨学金制度の内容については、総合型選抜とほとんど同じですが、大学ごとに内容が異なっているため必ず確認しましょう。
京都女子大学の年内入試、その人気の理由は?
年内入試を導入している大学のなかでも、受験生に寄り添った受験制度で人気を集めているのが「京女=きょうじょ」の愛称で名高い、京都女子大学です。
京都女子大学の総合型選抜は専願制です。選考方法は書類審査に加え、学科ごとの個別審査が行われます。大学のキャンパスを会場に、1学科につき複数入試方式で実施されるため、自分が高得点を獲得できそうな方式を選んで受験できます。
一方、学校推薦選抜は公募制推薦で、選考方法は「基礎評価型」「総合評価型」「音楽重視型(発達教育学部のみ)」の3方式で実施されます。選考方法の詳細は、「基礎評価型」の場合、試験当日に行われる適性検査(200点)の結果のみで合否を判定。「総合評価型」は適性検査+調査書(評定)で合否を判定。「音楽重視型」は適性検査(100点)+音楽実技検査(200点)の合計で合否を判定します。日程が重ならない限り併願可能となっているため、受験生は自分に合った受験方式を複数選ぶことができます。試験会場も、京都女子大学だけでなく、全国の様々な会場から選べるのは大きな魅力です。
京女の魅力をもっと知ろう!
常に関西の人気女子大学の上位にランキングされている京都女子大学。歴史と伝統の街・京都を学びの舞台に、自由度の高いカリキュラムを展開しています。少人数制教育や充実した教養教育も特長で、卒業時に満足感を抱く学生は3年連続で約9割を超えています。将来を見すえたキャリア教育も1回生からはじまり、多角的なサポート体制で実りある学生生活を実現していきます。
2023年には、AIやビッグデータを活用し、新たな価値を創造するために必要な知識やスキルを養える「データサイエンス学部」が開設されました。さらに2024年4月からは発達教育学部が1学部1学科に改組され、複数の免許・資格を組み合わせて取得できるようになっています。同時に、発達教育学部に設置されている学科や専攻を統合し、「心理共生学部 心理共生学科」を開設することで、心理、社会福祉、養護・保健の3領域を横断的に学べる体制が整えられました。2024年には秋新校舎も完成予定で、より充実したキャンパスライフを提供していきます。
おわりに
年内入試の仕組みや種類について、ご理解いただけましたでしょうか?
今回、ご紹介した京都女子大学では、7月14日(日)、8月3日・4日(土・日)、8月10日・11日(土・日)、9月15日(日)にオープンキャンパスを開催予定です。京女の総合型選抜と学校推薦型選抜についてより詳しく知りたい受験生のみなさんは、キャンパスに足を運んでいただき、最新の入試情報をゲットすることで、ぜひ年内合格を勝ち取ってください!