現役大学生に聞きました! 授業の約6割が実習という実学重視の大学って?

はじめに

4年間の学びの約6割が実習科目! さらに40日間にわたる長期間のインターンシップで、社会で即戦力となる人材を育成している大学があることを、みなさんご存知でしょうか?
そんな超・実践教育を行っているのは、埼玉県にある「ものつくり大学」です。国(文部科学省、厚生労働省)や自治体(埼玉県、行田市)だけでなく、産業界(トヨタ自動車株式会社、株式会社日立製作所、清水建設株式会社など)が協力することにより設立された大学で、知識+技術+技能を合わせ持った人=テクノロジストの養成をめざしています。
今回の特集では、従来の理工系大学とはひと味違った「ものつくり大学」ならではの魅力にせまっていくため、技能工芸学部建設学科で学んでいる福田湧己さんにお話しをうかがいました。

ものづくりの知識ゼロでも大丈夫! 充実したサポートで学生を支援!!

――ものつくり大学を選んだ理由を教えていただけますか?
自分が興味のあった建築について専門的に学べると聞いたので、オープンキャンパスに参加してみたところ、非常に大きな実習設備があることに驚いたのを覚えています。そこで模擬授業を見学して、入学後の学びがイメージできましたし、全体の授業の約6割が実習と聞き、魅力を感じました。やはり、自分で手を動かしながらしっかり学べるのは、いいですよね。特に建設学科を選んだのは、建築から土木まで幅広く学んでみたいと思ったからです。

――福田さんは普通科高校出身ですが、入学後に戸惑うことはありませんでしたか?
私はプラモデルすらつくったことがない、ものづくりに関して本当に何も知らない状態で入学したので、最初は戸惑うことがたくさんありました。例えば、木造基礎実習という、大工さんが使うノミやカンナの使い方を学ぶ授業があったんですが、そうした道具の名前すら知らなかったので苦労しました。

――ものづくりの知識ゼロからのスタートだったわけですが、すぐに慣れましたか?
少人数制で、先生方が基礎から教えてくださったので、授業にはすぐについていけるようになりました。特に、現場で活躍されている非常勤講師の方々による丁寧な指導のおかげで、安全かつ手際よく学ぶことができたと感じています。また、授業をサポートしてくださる大学4年生や院生といった先輩SAの皆さんとは年齢も近いため、気軽に相談することができたのも良かったと思います。

基礎から学べる授業だから、普通科高校出身でも安心して学べる!

――工業高校出身の学生と普通科高校出身の学生では、学びのスピードに違いはありましたか?
1年次のはじめの頃はありました。ただ、学生の割合では普通科出身の学生の方が多いこともあって、通常の授業だけでなく実習も基礎から学べる構成になっているため、出身校の違いが大きなハンデにはなりませんでした。ものつくり大学は1年を4つに分割したクォータ(4学期)制を採用していますが、私の場合、1年が終わる頃には工業高校出身の学生と変わらない知識や技術を身につけられたと思います。

――印象に残っている授業はなんですか?
最初に学んだ構造基礎実習Ⅰです。実習では、建設現場でよく目にする足場を実際に組んでいきましたが、作業をしながら「建設学科の学びが、いよいよはじまるんだ」と思ったのを覚えています。
好きな授業でいうと、製図系の授業です。はじめは与えられた課題を模写するだけですが、1年次の4学期からは自由に設計ができました。私はそのとき「趣味を楽しむ家」をコンセプトに、大きなお風呂のある、天井の高い家を設計しました。課題がたくさんあって苦労はしますが、やはり自分が学びたかった建築について学べるので楽しかったです。

学んだことを実践できるから、知識が確実に身につく!

――ものつくり大学で学ぶなかで得られたこと・身についたことを教えてください。
4学期制が採用されているため幅広い分野の科目を履修できて、短期間で様々な知識や技術を得ることができました。
また、実習や実験が充実しているため、座学で学んだことをすぐに実践して身につけられます。例えばアーク溶接の技術は、座学だけでなく実習で溶接に挑戦したことで、しっかり納得したうえで理論を理解することができました。
ほかにも、ものごとの全体の仕組みを考えて取り組めるようになったのは、様々な実習を行ってきたからだと思います。何も考えず、ただ手を動かしているだけでは、本当に良いものはつくれないということを、実感をもって学ぶことができました。そのおかげで大学の授業だけでなく普段の生活のなかでも、「こうした方がより良い結果が得られんじゃないか」と考えてから行動できるようになりました。

――これから、どんなことに挑戦したいですか?
私は大学で学ぶなかで、建設現場で工事全体の管理をする「施工管理」という仕事に興味をもつようになりました。そこで実際の現場を経験する、実働40日間のインターンシップに参加する予定です。将来、自分にどんなことができるのか、まだ明確にわかりませんが、いろいろ挑戦したうえで卒業後の進路を考えたいです。
そして、今は施工管理に資格取得をめざして勉強中ですが、せっかく建築について学んでいるのですから、建築士の資格も合わせて取得できればと思っています。

――では最後に、高校生や受験生へメッセージをお願いします!
受験勉強は大変だと思いますが、勉強した分だけ未来への選択肢が増えます。そして、自分が一番学びたいことを勉強できるのが大学の魅力で、私はそんな毎日がとても楽しいです。皆さんにもきっとすばらしい大学生活が待っていますので、頑張ってください!


おわりに

現役大学生ならではの、様々な実体験をまじえたお話しはいかがでしたでしょうか?
実習中心の授業+長期インターンシップによって、社会での即戦力のスキルを養えるものつくり大学に興味をもった方は、まずはオープンキャンパスに参加してみてください。

2024年度は7月7日(日)・7月14日(日)・7月27(土)・7月28日(日)・8月11日(日)・8月18日(日)・8月25日(日)・8月31日(土)・9月8日(日)・9月29日(日/女子高校生のための実習体験教室)・10月13日(日/進学説明会)に開催予定。詳しい情報は下記のサイトに掲載されていますので、大学のホームページと合わせてぜひチェックしてみてください!

この記事を書いた人
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