はじめに
進学先を決めるのって難しいですよね。迷っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は連続企画として、東京女子大学の現役学生に大学選びの決め手や学生生活についてインタビューしました。
高校生の頃よりも、学ぶことに夢中。視野の広がりを実感します。
1人目は、現代教養学部数理科学科3年の島村さんです。
──島村さんは国立大学志望だったそうですね。
東京女子大学についてはあまり知らなくて、オープンキャンパスにも参加していませんでした。出願期に「真面目でおしゃれな学生が通う、伝統ある女子大学」として東京女子大学を知り、受験を決めました。初めてキャンパスを訪れたのは入試当日です。まず想像の何倍も美しいキャンパスに驚きました。そして、先生方の丁寧な対応を見て、「ここで学びたい!」と強く思ったのを覚えています。
──理系分野への進学を検討していた島村さんにとって、女子大学という選択肢はどう感じられましたか?
共学にするか女子大にするかは特に意識していませんでしたが、東京女子大学には「数理科学科※1」という理系分野を専門的に学べる学科があるので、好きな学問を徹底的に追究できるという期待感が大きかったです。
※1 数理科学科……2025年度以降、「情報数理科学科」に名称変更予定
──入学して、ご自身で変化したところ、成長したところなどはありますか?
高校生の頃はあまり世の中の出来事に注目していませんでしたが、ニュースにも興味を持つようになりました。それは、すべての学生が履修可能な総合教養科目※2のおかげだと思います。例えば、「世界の地域と民族」「国際社会と日本」などの科目は苦手意識のあった分野にも関わらず、毎回受講するのが楽しみになり、世界という広い視野から日本を見つめるきっかけになりました。「現代史の諸相」ではナチ・ドイツやホロコーストについて考え、「アジアの歴史と文化」では日本統治時代の台湾や中国について知るなど、世界諸国の歴史的背景を学んだことで、これまで自分には関係ないと思っていたようなニュースにも興味を持って向き合うようになりました。
他にも、身近な「ことば」の変容や地域による「ことば」の特質などを学ぶ「ことばの世界」、心理学系の「こころの進化」など、所属学科以外の分野を自由に学べるので、興味の範囲がどんどん広がっています。
※2 総合教養科目……2023年度入学者までが対象。
──島村さんは国立大学志望だったそうですね。
東京女子大学についてはあまり知らなくて、オープンキャンパスにも参加していませんでした。出願期に「真面目でおしゃれな学生が通う、伝統ある女子大学」として東京女子大学を知り、受験を決めました。初めてキャンパスを訪れたのは入試当日です。まず想像の何倍も美しいキャンパスに驚きました。そして、先生方の丁寧な対応を見て、「ここで学びたい!」と強く思ったのを覚えています。
──理系分野への進学を検討していた島村さんにとって、女子大学という選択肢はどう感じられましたか?
共学にするか女子大にするかは特に意識していませんでしたが、東京女子大学には「数理科学科※1」という理系分野を専門的に学べる学科があるので、好きな学問を徹底的に追究できるという期待感が大きかったです。
※1 数理科学科……2025年度以降、「情報数理科学科」に名称変更予定
──入学して、ご自身で変化したところ、成長したところなどはありますか?
高校生の頃はあまり世の中の出来事に注目していませんでしたが、ニュースにも興味を持つようになりました。それは、すべての学生が履修可能な総合教養科目※2のおかげだと思います。例えば、「世界の地域と民族」「国際社会と日本」などの科目は苦手意識のあった分野にも関わらず、毎回受講するのが楽しみになり、世界という広い視野から日本を見つめるきっかけになりました。「現代史の諸相」ではナチ・ドイツやホロコーストについて考え、「アジアの歴史と文化」では日本統治時代の台湾や中国について知るなど、世界諸国の歴史的背景を学んだことで、これまで自分には関係ないと思っていたようなニュースにも興味を持って向き合うようになりました。
他にも、身近な「ことば」の変容や地域による「ことば」の特質などを学ぶ「ことばの世界」、心理学系の「こころの進化」など、所属学科以外の分野を自由に学べるので、興味の範囲がどんどん広がっています。
※2 総合教養科目……2023年度入学者までが対象。
──数理科学科で学んでみての感想をお聞かせください。
大学の数学は、高校で学ぶ数学とは大きく異なります。大学では、単に公式や定理を覚えるだけではなく、深く理解した上でさまざまな命題を証明する力が問われているようにも思います。問題を解く際には、何度も書き直し考え直すことの繰り返しですが、楽しみながら取り組んでいます 。
大学で学んでいる中で興味深い分野の1つとして、図形や空間を「連続的な位置関係=繋がり方」と捉える「トポロジー(位相幾何学)」が挙げられます。「ドーナツとマグカップは同じ(位相同型)」というのは有名な話ですが、これは「ドーナツは真ん中に・マグカップは取っ手に穴が空き、それ以外は繋がっている」というトポロジーの観点でドーナツとマグカップを比べているのです。このような大学で学ぶ数学に、不思議な面白さを感じています。
また、数理科学科では、数学だけではなくプログラミングなど情報科学の分野についても学ぶことができます。他にも、高校では物理を科目選択していましたが、興味のあった生物分野を改めて大学で学んだりもしました。そうした広い分野での学びを通して、発想力・論理的思考力・問題解決能力が鍛えられていると感じます。
──3年次の今、どんなことを学んでいますか?
3年次からは「複素関数論」「数理モデルと微分方程式」「幾何学」「結び目理論」「数理モデルと確率論」など、数学の専門的な科目を多く選択しました。数理的手法を用いて、それまで考えもしなかった角度から物事を捉えることは、とても新鮮で面白い経験です。
大学の数学は、高校で学ぶ数学とは大きく異なります。大学では、単に公式や定理を覚えるだけではなく、深く理解した上でさまざまな命題を証明する力が問われているようにも思います。問題を解く際には、何度も書き直し考え直すことの繰り返しですが、楽しみながら取り組んでいます 。
大学で学んでいる中で興味深い分野の1つとして、図形や空間を「連続的な位置関係=繋がり方」と捉える「トポロジー(位相幾何学)」が挙げられます。「ドーナツとマグカップは同じ(位相同型)」というのは有名な話ですが、これは「ドーナツは真ん中に・マグカップは取っ手に穴が空き、それ以外は繋がっている」というトポロジーの観点でドーナツとマグカップを比べているのです。このような大学で学ぶ数学に、不思議な面白さを感じています。
また、数理科学科では、数学だけではなくプログラミングなど情報科学の分野についても学ぶことができます。他にも、高校では物理を科目選択していましたが、興味のあった生物分野を改めて大学で学んだりもしました。そうした広い分野での学びを通して、発想力・論理的思考力・問題解決能力が鍛えられていると感じます。
──3年次の今、どんなことを学んでいますか?
3年次からは「複素関数論」「数理モデルと微分方程式」「幾何学」「結び目理論」「数理モデルと確率論」など、数学の専門的な科目を多く選択しました。数理的手法を用いて、それまで考えもしなかった角度から物事を捉えることは、とても新鮮で面白い経験です。
──東京女子大学の良いところを教えてください。
1つ目は、リベラルアーツ教育を行う大学で専門分野を核としながら広い識見が身につくため、知性や行動力が得られるところです。
わからないことがあると、どの先生も時間を惜しまず話を聞いて、丁寧に解説してくれます。授業やレポートにもわくわくしながら取り組むことができており、日々充実した学びを得られていると感じます。
2つ目は、落ち着いて勉強に取り組める環境が整っているところです。私のお気に入りの自習スポットは、図書館内の眺めの良い個人ブース席で、テスト前などは朝9時から夕方まで集中して勉強しています。
3つ目は、キャンパスの美しさを含めてキリスト教文化を感じられるところです。私はキリスト教徒ではありませんが、1限と2限の間に行われる礼拝に時々足を運びます。チャペルでパイプオルガンの音を聞くと、心が洗われるような気持ちになります。
──今後の目標や将来の展望について、教えてください。
まだはっきりとは決めていませんが、大学院進学を検討しています。数理を学ぶことで得られる力を生かして、物事を正しく把握し、論理的に考え、かつ探究心を忘れず学び続けたいです。
1つ目は、リベラルアーツ教育を行う大学で専門分野を核としながら広い識見が身につくため、知性や行動力が得られるところです。
わからないことがあると、どの先生も時間を惜しまず話を聞いて、丁寧に解説してくれます。授業やレポートにもわくわくしながら取り組むことができており、日々充実した学びを得られていると感じます。
2つ目は、落ち着いて勉強に取り組める環境が整っているところです。私のお気に入りの自習スポットは、図書館内の眺めの良い個人ブース席で、テスト前などは朝9時から夕方まで集中して勉強しています。
3つ目は、キャンパスの美しさを含めてキリスト教文化を感じられるところです。私はキリスト教徒ではありませんが、1限と2限の間に行われる礼拝に時々足を運びます。チャペルでパイプオルガンの音を聞くと、心が洗われるような気持ちになります。
──今後の目標や将来の展望について、教えてください。
まだはっきりとは決めていませんが、大学院進学を検討しています。数理を学ぶことで得られる力を生かして、物事を正しく把握し、論理的に考え、かつ探究心を忘れず学び続けたいです。
おわりに
いかがでしたか? 島村さんにとって東京女子大学は視野を広げ、学ぶ楽しさを実感できる最適な場所のようです。
東京女子大学の充実した学びを体験してみたい方は、ぜひオープンキャンパスをチェックしてみてください。