薬剤師の役割が大きくなる? 未来を見据えて、大学選びをしよう!

はじめに

「将来は薬剤師になりたい」。そんな目標を持って、勉強に励んでいる方も多いと思います。人の健康を考え、健康を支える仕事は、とても魅力的ですよね。
薬剤師になるには薬学部への進学が必須ですが、薬学部を持つ大学は全国にたくさんあります。どんな基準で大学を選べば良いのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、志望校の選び方のポイントについてご紹介します!

数字を鵜呑みにして大丈夫? 薬学部の大学選びのポイントは?

薬学部を選ぶ際に重要なのは、国家試験合格率だけではありません。6年間もの長い学びの期間を考えると、カリキュラムの充実、施設や交通の便利さ、キャンパスライフなど、総合的な観点から大学を選ぶことが必要です。

例えば、実践的な学びを得られる環境が整っているかどうかも重要なポイントです。附属の病院や他学部との連携があるか、その大学が提供するカリキュラム、演習や実習はどのようなものがあるのか、といった点も確認しましょう。

国家試験合格率は参考にはなりますが、それだけで判断をするのは危険です。合格率の背景にある教育の充実度や学生サポートの体制など、より深く掘り下げて情報を確認することが大切です。自分の学びたいスタイルや将来のキャリアに合った大学を見つけるために、じっくりと比較検討を進めてください!

薬剤師が働く環境の変化も、きちんとおさえておこう

また卒業後を見据えて、薬剤師の現状を知っておくのも大切です。ここ数年の間で、薬剤師の仕事が徐々に変わってきているのをご存知ですか?
薬剤師の仕事が変化している理由は、新しい薬の開発とテクノロジーの進歩です。抗がん剤などの新しい薬がどんどん開発されているため、薬剤師の役割が増しています。これまでのように単に薬を調剤するだけではなく、患者さんと直接関わることが求められるようになりました。そのため、薬剤師が行ってきた調剤などの作業は、ロボットやAIによって代替されるようになります。一方で、人々とのコミュニケーションや患者さんへの服薬指導など、専門知識と経験を活かした仕事が重要とされています。薬剤師は、医師や看護師などの多職種と連携し、患者さんとコミュニケーションを取りながら、深い知識と経験に基づいて薬物治療に関する指導を行います。これが、薬剤師ならではの仕事と言えます。
ここからわかるのは、今後はたんに知識があるだけでなく、人のことをしっかりと考えられる、実践的な経験を積んだ薬剤師が求められるということ。そのため大学選びにおいては、どれだけ多くの生きた知識を身につけられるか、将来につながる質の高い学びを得られるかを、きちんと見極めていくことが重要なのです。

2024年4月開設! 順天堂大学薬学部の魅力とは?

質の高い学び、そしてたくさんの経験を得られる大学のひとつに、順天堂大学薬学部があります。「順天堂が薬学部?」と思ったかもしれません。実は本学部は、2024年4月に千葉県浦安市に新設された学部なのです。
医療分野で歴史と知名度のある順天堂大学ですが、薬学部の教育においても、順天堂ならではの特徴があります。
順天堂大学は医師国家試験合格率100%、看護師国家試験合格率100%と常に全国平均を大きく上回っている医療系の名門の大学です。
そのノウハウを活かし薬学部でも同じように学生が国家試験に合格できるようなカリキュラムが組まれています。更に、入学時から学生4~6名に1人の教員がアドバイザーという形で担任をします。また、3年後期からの研究室では担当の教員が研究面のサポートをします。教員との関係は高校時代の先生よりも密になるでしょう。不安や疑問を残さない徹底した支援体制が整っています。
また、順天堂大学では単に試験のため勉強だけでなく、薬学人としての生涯の基盤とすることに重点を置いています。AI時代が到来し、薬剤師が不要な仕事になるともいわれていますが、患者さん一人ひとりへのカスタムメイドなど、より専門性の高い薬剤師が必要となります。そのために必要な教育、サポート体制が整っていると言えるでしょう。

6つの大学附属病院で、充実した学びを得ることができる

6つの附属病院を有する点も、順天堂大学の大きな強みと言えるでしょう。
それぞれの附属病院では、先進医療、救急医療、周産期医療、高齢者医療、精神医療、がん治療といった、各分野において特色ある高度先進医療を提供しており、もちろん薬学部が新設される浦安にも附属病院を構えています。薬学部の学生は全員が附属病院で臨床実習を受けることが可能で、実習指導にあたるのは認定や博士を持った薬学部の質の高い兼担教員や専任教員であるのが順天堂ならではの特徴です。学生の立場からしても、キャンパス近くにも附属病院があり、実践的かつ幅広い臨床経験を積めるのは大きなメリットですよね。AIをはじめとした最先端のテクノロジーについても、現場で学ぶことができます。
卒業後の進路においても、附属6病院に就職することも可能で、卒業後は慣れ親しんだ環境や仲間に囲まれながら働くことができます。また、順天堂医院には卒後研修ができるレジデント制度があり、認定薬剤師や専門薬剤師の資格取得を目指すことも可能です。

おわりに

薬学部を選ぶポイント、また今年新設された順天堂大学薬学部について見てきました。
同じ薬学部でも、その中身は大学によって様々です。また変化が激しい業界ですので、将来をきちんと見据えて行動することも重要になります。それぞれの大学に特徴がありますので、自分に合っているか、充実した環境で学べるかをきちんと考えて、大学選びをしていきましょう。
これから本格的な受験シーズンに入ります。薬学に興味のある方は、順天堂大学薬学部をはじめとして、いろんな大学を調べてみてくださいね。

この記事を書いた人
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