はじめに
今の時期、受験生の皆さんは試験勉強で忙しい日々を送っていると思います。体調を崩すことなく元気に過ごされていますか?
これから受験本番が近づくにつれて、よりシビアな体調管理が必要になってきますが、そのための準備はすでにお済みでしょうか?
ベストな学習環境は、ベストな体調があってはじめて整います。そこで今回は、受験シーズンに特に気をつけたいインフルエンザについて、そのリスクや予防法を解説していきます。どうぞご覧ください!
インフルエンザにかかるとどうなる? そのリスクを解説!
インフルエンザをただの風邪だと思っている人もいるかもしれませんが、それは違います。風邪は様々なウイルスによって起こる病気で、インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。その大きな特徴は、感染力が強く、短期間のうちに多くの人へ感染が広がる点です。普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻水、くしゃみや、咳などの症状が中心であるのに対し、インフルエンザはそれらの症状に加えて、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感といった症状が、比較的急速に現れるのも特徴となっています。発症後、多くの人は3~5日の発熱期間を経て、1週間程度で回復します。しかし、人によっては肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院治療を必要とする場合や、最悪の場合、生命にかかわることもあるため注意しなければいけません。
また、インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスにはA、B、Cという3つの型があり、このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。日本では例年12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えるため、受験シーズンと重なってしまいます。インフルエンザにかかると、高熱などの体調不良で勉強時間が削られるばかりか、この時期に体調を崩すと精神的にもあせってしまい、本番で実力を発揮できなくなってしまいます。
さらに、万が一、受験当日にインフルエンザなどの感染症にかかってしまった場合、感染の拡大防止や受験者の健康を考慮し、学校側から受験の延期や出席停止の指示が出ることもあるため、細心の注意が必要です。あってはならないことですが、こうした「もしも」の場合に備えて、追試験などの対応措置はあるのか、事前にしっかり調べておきましょう。
咳やくしゃみをしている人、いませんか? インフルエンザを予防するためには?
インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染(ひまつかんせん)です。感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスが含まれた飛沫(しぶき)が飛び散り、それを別の人が口や鼻から吸い込むことで感染します。また、感染している人が咳やくしゃみを押さえた手で、ドアやつり革、手すりなどにさわることでウイルスが付着し、それを別の人が触れ、その手で鼻や口などを触れることで感染する場合もあります。
では、感染を予防し、受験本番を万全の体調で迎えるためにはどうすればいいのでしょうか?
そのためには普段からマスクの着用やこまめな手洗い、うがいを心がけることはもちろんですが、バランスの取れた食事や良質な睡眠によって健康管理を行ったうえで、部屋の換気、予防接種(ワクチン)を行うことも大切です。特に、インフルエンザワクチンは感染した後に症状が出る可能性を減らす効果が期待できます。また、もし発症してしまった場合でも、重症化を防ぐ効果が期待されます。自分自身だけでなく家族や友人を守るためにも、インフルエンザワクチンの接種を計画的に検討していきましょう。
ちなみに、多くのクリニックや病院では、インフルエンザワクチンの予防接種の予約受付を行っています。まずはご自宅の近くのクリニックにお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?
受験成功のために、今できることからはじめよう!
インフルエンザのリスクや予防法、さらにはインフルエンザワクチンの大切さについてご理解いただけましたでしょうか?
受験対策では勉強に取り組む姿勢が重要ですが、健康でなければ元も子もありません。ぜひ今回ご紹介した予防法を参考にしながら、体調管理をしっかり行っていってください。
受験生の皆さんがベストな体調で試験にのぞみ、合格を勝ち取ることを応援しています!