【現代社会の問題/トピックスに目を向けよう! 第三弾】あなたの興味がSNS広告で表示される理由!

はじめに

皆さんは「ビッグデータ」とは何かご存知でしょうか?
総務省の資料によると「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」のことで、たとえばSNSの投稿やコメント、GPSから得られる位置情報、交通系ICカードに記録される乗車履歴といったデータが、大量に蓄積されたものがビッグデータになります。また、こうした多種多様なデータを分析および解析することによって、新しい価値を創出する研究分野は「データサイエンス」と呼ばれ、インターネットの普及により情報化社会が急速に発展するなかで、大きく注目を集めています。
そこで【現代社会の問題/トピックスに目を向けよう! 第三弾】となる今回の特集では、皆さんの身近にあるビッグデータの活用事例やデータサイエンスについて紹介していきます。

SNSの広告には“あなた”の興味のあるものが表示されている!?

皆さんはWebサイトやSNSを見ているとき、自分が興味のある商品の広告が画面上に表示され、思わずクリックしてしまった経験はありませんか?
実はこうしたデジタル広告に活用されているのがビッグデータです。広告は商品やサービスを宣伝する目的で出されるため、実際に商品を買ってもらったり、サービスを利用してもらったりするには、見る人に合った広告を表示する必要があります。そのうえで最も効果の高い広告を表示するためには、利用者に関連する膨大なデータを分析する作業が必要不可欠で、そのとき求められるのがデータサイエンスのスキルになります。
このように利用者の購入履歴などのビッグデータを分析し、おすすめ商品などの広告を出す「レコメンド機能」が使われているのがネットショップで、国内随一の規模を誇る楽天市場はその成功事例のひとつです。特に楽天市場では、ランキングを更新する頻度をあげてより多くの商品が人目に触れるようにするだけでなく、ジャンルを細分化することで商品を見つけやすくし、利用者の購買意欲を高めることで、売上アップに成功しています。

様々な場面で活用される一方で、ビッグデータが抱える課題とは?

広告だけでなく、天気予報の精度の向上にもビッグデータは活用されています。たとえば天気予報アプリ「ウェザーニュース」では、全国のユーザーから届けられる最新のお天気データをまとめることで、精度の高い天気予報を提供することに成功しています。ほかにも、自動車のカーナビに交通情報を提供して道路の混雑を緩和するために、GPSのデータに代表されるビッグデータは欠かせないものになっています。
このようにビッグデータの活用が広がりを見せる一方で、収集されたデータがユーザーの意図とは異なる場面で使用される事例も増えています。そのため個人の情報を適切にあつかい、その機密性を保護するデータプライバシーに対する意識は世界的に高まっています。また、収集したデータを倫理的に活用するデータ倫理への対応も求められており、国を挙げての取り組みが必要となってきています。

文理融合で学べる京都女子大学のデータサイエンス学部

ビッグデータの活用は今後、ますます進んでいくことが予想されていますが、それと並行してデータサイエンスのスキルをもった人材の育成も急務となっています。そうした社会の要請に応えるため、京都女子大学が2023年4月に開設したのがデータサイエンス学部です。
その大きな特長は、データサイエンスの基盤となる「統計学・社会科学・情報学」の3領域を体系的に丁寧に学べる、文理融合のカリキュラムです。特に、統計学や情報学に深くかかわり、あらゆる応用にもつながる大切な科目である数学については、入学前教育や入学後の補習でその学びをしっかりサポート。文理の垣根や数学の得意不得意を問わず、学生の知識の定着を力強く支えてくれます。
また、行政・企業等と連携したPBL(課題解決型学習)を展開することで、実社会の問題・データに基づいた、実践力を身につけるプログラムを導入。さらに、データサイエンスを学ぶことにより、意思決定領域における女性参画の推進をめざすとともに、現代の諸課題をデータから読み解いていくことで、女性の活躍だけでなく多様性を尊重する社会の実現に貢献できる人材を養成します。

ますます充実していく京都女子大学の東山キャンパス

京都・東山に位置する京都女子大学のキャンパスは、より学びやすい環境を実現していくため、2010年から周辺の環境に配慮しつつ全域に及ぶ大規模な整備計画を推進しています。なかでも、新しい学びの場として誕生したE校舎は、図書館とともにキャンパスの中心に位置しており、中庭や周辺の緑を感じられる、学生が滞在したくなる魅力的な校舎となっています。また、12月に完成予定のA校舎は、東山キャンパス整備計画の最後を飾る新校舎で、データサイエンス学部の研究室やプロジェクト室、礼拝堂、講堂などが設置されています。

そして、京都女子大学の入試は、専願制の【総合型選抜】や併願制の【公募型学校推薦選抜】、【一般選抜前期】【一般選抜後期】【共通テスト利用型選抜前期・後期】といったように、「自分にあった入試」が見つかるのがポイントです。「早めに合格を決めて入学に備えたい」「得意科目を活かしてチャレンジしたい」など、受験生の希望や個性に応じて、多彩な入試スタイルが用意されています。

おわりに

ジェンダーギャップの現状や解消に向けた取り組みについて紹介した第一弾、Z世代の消費文化について紹介した第二弾に続く、【現代社会の問題/トピックスに目を向けよう! 第三弾】として、今回は社会の幅広い分野で活用が進むビッグデータと、その発展を支えるデータサイエンスについて紹介してきました。

また、文理を問わずあらゆる志向の学生を受け止める丁寧な学びで、データサイエンスへの理解を深められる進学先としてご紹介したのが、京都女子大学のデータサイエンス学部です。今回の記事をきっかけに、そのカリキュラムに興味をもった方は、下記のウェブサイトに学部の最新情報が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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