新しい発想で未来を変える! 今、注目のクリエイティブな学び方とは?

はじめに

生成AIの登場など、急速な技術革新やグローバル化が進むなか、社会から求められるスキルは大きく変わってきています。現代の企業では知識や技術にプラスして、創造的な問題解決能力や新しいアイデアを生み出す力が求められているのです。
なかでも注目されているのは、異なる視点を結びつけ、新しい価値を生み出すことができるデザイン思考や、従来の枠組みにとらわれることなく、新しい視点やアイデアを生み出していく柔軟な思考法です。これからの時代、こうしたスキルを身につけることがキャリアアップの鍵になると考えられています。
そこで今回は、モノつくりだけでなく、企業等とのコラボレーションを通して実社会で求められる力を養っていける、武蔵野美術大学(ムサビ)のクリエイティブイノベーション学科を特集。同学科で学んでいる学生にインタビューを行い、学科の特長や魅力についてお話をうかがいながら、クリエイティブな学びが未来にどのようにつながっていくのか紹介していきます。

新しい発想を生み出すのに最適な環境が整っている

今回、インタビューにご協力いただいたのは、クリエイティブイノベーション学科2年生の園田実咲さん。園田さんはなぜこの学科を選んだのか。そして今、どんなことを学び、どんな将来を考えているのか、お話をうかがいました。

――なぜ、クリエイティブイノベーション学科を選んだのでしょうか?
元々は文系私立をめざしていて、美大は視野に入れていませんでした。それが高3の11月、ムサビの学生さんと話したことをきっかけに大学のパンフレットを読んでみると、実技試験なしで受験できて、しかもいろんなジャンルのモノづくりが学べる学科があることを知りました。
もともと映画が好きで、モノづくりも好きでしたが、職人になりたいとか、それだけを専門に勉強したいとは思っていませんでした。その点、クリエイティブイノベーション学科は一般的な美大と違って、自分の「興味」や「可能性」を幅広く探れそうだと思ったので、共通テスト利用で受験して合格。第一志望だった私立文系にも合格していましたが、考えれば考えるほど、クリエイティブイノベーション学科の方が自分に向いている気がしたので、入学を決めました。

――大学ではどんなことを学んでいますか?
1、2年次の授業では、ジャンルを問わない幅広いモノづくりを学びます。絵画・彫刻・映像などのアートから、グラフィック・建築・プロダクトといったデザインまで、約1か月ごとにたくさんの分野を体験していきます。このカリキュラムの一番の魅力は、発想の引き出しが増えることはもちろんですが、自分の知っている分野と知らない分野をかけ合わせることで、新しい発想を生み出せるスキルが身につくところだと思います。また、どんな分野でも“自分ごと”にできる能力も養えます。

――学科の雰囲気を教えてください。
他の学科と比べると、みんな好きなことは違っていますが、モノづくりが好きという点は共通していますね。だから、何か新しいことをやってみたいと思ったとき、仲間を探しやすい雰囲気です。去年の夏に60分の長編自主制作映画を撮ったときも、すぐに仲間が見つかりました。今はプロダクトの授業で一緒だった友人たちと、点字を使った絵本づくりに挑戦中です。

――この学科で学んだことを活かして、将来どんなことをしていきたいですか?
たとえば、自分が映画を観たときのワクワクを現実でも感じられるような商品(プロダクト)をつくってみたいです。ただ、デザイナーではなく、新しい商品を企画・提案していくことで、たくさんの人にワクワクしてもらえる仕事をしていきたいです。

――大学進学を考えている高校生に向けてメッセージをお願いします!
受験では視野を狭めるのは簡単ですが、広げるのは意外と大変です。進学先を考えるなら、学校の成績や得意な教科を抜きにして、まず自分が好きなことや興味のあることを知る時間を設けたほうがいいと思います。まだ余裕のある高校1、2年生のうちに「好き」や「興味」を見つけ、進学先の視野をめいっぱい広げておけば、その中からきっと自分が本当に行きたい学校が見つかるはずです!

将来を視野に入れた実践的なプロジェクトも充実

学生たちが実際のビジネス課題に取り組みながら経験を積める、企業とのコラボレーションプロジェクトに積極的なのも武蔵野美術大学の特徴です。日立グローバルライフソリューションズの産学連携プロジェクトもその一例で、循環型社会への移行を踏み出す第一歩となる家電・ライフサービスのデザインを行いました。実際の活動では、学生が2つのグループに分かれて、デザインリサーチからコンセプト開発、プロトタイピングを実施。最終的なアウトプットとして、ライフスタイルの変化によって手放してしまう家電を循環させるサービスや、暖かなぬくもりを無駄なく使いつくせる暖房機器のデザインを提案していきました。

こうした学びの成果が表れているのが、93%という高い就職率です。就職先もリクルート、サントリー、TOPPAN、電通、博報堂、KADOKAWA、マガジンハウス、リコー、ディー・エヌ・エー、KDDI、LINEヤフー、日本放送協会(NHK)など、大学で身につけたクリエイティブスキルを活かして大手企業で活躍している卒業生が多数います。

武蔵野美術大学でつかむクリエイティブな未来!

今回は、クリエイティブな視点で世の中の問題に取り組む力を養える、武蔵野美術大学のクリエイティブイノベーション学科について紹介しました。

インタビューの最後に、「ひとつのことにとらわれず、たくさんの選択肢のなかから自分の未来を決められる学科に入れてよかった」と園田さんが語ってくれたように、クリエイティブイノベーション学科では造形の技術を専門的に学ぼうと思っていない人でも、アートやデザインを通じた学びから、将来、さまざまな分野で力を発揮できる実践的なスキルを身につけられます。
モノづくりに興味がある人も、進学先に迷っているという人も、新しい発想で未来を変える力を、武蔵野美術大学で身につけてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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