はじめに
映画、アニメ、小説、マンガ、音楽──。私たちはさまざまな作品に触れながら、感動したり、勇気づけられたり、時には涙したりします。では、なぜその中の特定の作品だけが、心に深く刻まれるのでしょうか?
例えば「大好きなアニメのキャラクターが放ったひと言が、今でも忘れられない」
あるいは「小説の一節が、自分の気持ちを代弁してくれたように感じる」
そんな経験をしたことがある人は少なくないと思います。
実は、心に響く作品には“ことばの魔法”がかかっているんです。その魔法の正体を一緒に探っていきましょう!
“ことば”が感動を生み出す仕組みとは?
人が感動するシーンには、いくつかの共通点があります。ここでは3つのポイントを紹介します。
①シンプルなのに深い
『僕はもう、負けない』(アニメ『進撃の巨人』)
このことばを見ただけで、キャラクターの強い決意が伝わってきますよね。余計な説明がなくとも、状況や心情がストレートに伝わるのが名セリフの特徴です。
②ことばのリズムが心地よい
『あきらめたらそこで試合終了ですよ』(マンガ『スラムダンク』)
このフレーズは短く、リズミカル。だからこそ、スッと心に入り込みます。詩や歌詞にもいえることですが、言葉のリズムは感情に大きな影響を与えます。
③背景とことばが響き合う
『愛してるっていってくれ』(ドラマ『プロポーズ大作戦』)
ことばだけ見ると、とてもシンプルです。しかし、登場人物がこれまで積み重ねてきたものとシンクロすることで、心に強く響きます。ことば単体ではなく、シーン全体が名セリフを支えているのです。
自分の“ことば”を磨くには?
では、伝えたいことが相手に届く“ことば”が使えるようになるためには、どうすればいいのでしょうか?
今からはじめられるトレーニング方法をお教えします。
①まずは真似してみる
小説や詩を書くとき、いきなりオリジナリティを出すのは難しいものです。最初は、好きな作家の文章を真似してみましょう。そうすることで、ことばのリズムや使い方が自然と身についていきます。
②感じたことを言語化する練習を
日常の中で「この気持ちをことばにすると?」と考えていると、表現力が磨かれます。例えば、「夏の夕方の匂いが好き」と思ったら、「アスファルトが熱を帯びた匂いに、少し冷たい風が混じる感じ」など、細かい描写を重ねていくと、よりリアルな表現ができるようになります。
③言葉の「引き算」をしてみる
伝えたいことを100文字で書いたあと、書いた文章を何度も読み直し、70文字、50文字と削っていきます。すると、本当に伝えたいことが見えてきます。これは、プロの作家やコピーライターなども実践しているテクニックです。
④意識的に表現力を磨く
文章力を磨くには、表現のリズムや語彙力を鍛えることが欠かせません。例えば、ライティングのプロが推奨する方法として「語彙を増やすために、普段使わない言葉を意識的にとり入れてみる」といったアプローチがあります。また、日記やエッセイを書く習慣をつけることでも、自分の考えをことばにする力が向上します。
“ことば”のプロになれる場所がある
特に“ことばの魔法”を意識できるようになると、作品の見方が変わるだけでなく、自分の表現力も磨かれていきます。そんな“ことば”を究める学びができるのが、愛知淑徳大学 創造表現学部 創作表現専攻です。4年間を通して、小説や詩、シナリオ、エッセイなど、さまざまなジャンルの創作に挑戦できるカリキュラムが揃っています。
また、プロの作家や編集者から直接指導を受けられるのも大きな魅力です。他大学と比べても、文芸創作をここまで幅広く実践的に学べる環境は多くありません。特に、次の3つのポイントは創作を学びたい人にとって大きな強みになります。
① 小説、マンガ、詩、シナリオ、エッセイなど、多彩なジャンルの“表現”を理論と実践の両面から学べる
② 作家や編集者など、第一線で活躍するプロによる実践的指導(現場の視点を学べる)
③ 中部地方の大学では珍しい、演劇を多角的に学べるカリキュラムが充実
そして、ことばをあやつるスキルが役立つのは、作家やシナリオライターだけではありません。広告、出版、映像、広報など、“表現のエキスパート”として、将来、多分野での活躍が期待されます。
おわりに
あなたの好きな作品に込められた“ことばの魔法”を解き明かしながら、今度はあなた自身の“ことば”で誰かの心を動かす表現者になってみませんか?
創作や表現にチャレンジしてみたい人、愛知淑徳大学 創造表現学部 創作表現専攻のカリキュラムに興味がある人は、下記のサイトに大学の詳しい情報が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください!