チーム医療に欠かせない医療機器のスペシャリスト「臨床工学技士」とは?

はじめに

医療系学部の大学生が卒業後に就く職種は非常に多岐にわたっています。各々が社会に貢献するための重要な役割を担っていて、専門的な知識と技能が求められます。また、近年では医療とテクノロジーが密接に連携することで、患者一人ひとりに最適な治療を提供することが可能となっています。さらにテクノロジーが医療に与える影響は、単に治療の現場だけにとどまりません。医療スタッフのサポートにも大きな影響を与えていて、医療スタッフがより高精度で迅速に判断を下せるよう、支援する技術も次々に開発されています。

こうした医療とテクノロジーの融合は、私たちの健康を守り、Well-being(ウェルビーイング)を実現する鍵となっています。そこで今回は、医療系の仕事を確認しながら、現代の医療に欠かせないチーム医療とテクノロジーの関係について一緒に考えていきましょう。

医療系の仕事は20種類以上!? どんな仕事があるか見てみよう!

医療系の仕事といわれると「医師」や「看護師」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は医療の現場には20種類以上の職種があります。主な職種は次の通りです。

◎治療・看護・救命・リハビリテーションに関連する仕事
医師、看護師、助産師、保健師、救急救命士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士

◎薬に関連する仕事
薬剤師、医薬情報担当者(MR)、登録販売者、治験コーディネーター

◎歯科にかかわる仕事
歯科医師、歯科助手、歯科衛生士、歯科技工士

◎技師・訓練士・検査士に分類される仕事
臨床工学技士、診療放射線技師、視能訓練士

◎検査センターなどで働く仕事
臨床検査技師、細胞検査士

など
このように医療系の仕事には様々な職種がありますが、現代の医療において特に重要なキーワードとなっているのが「チーム医療」です。
チーム医療とは、様々なメディカルスタッフ(医療専門職)がお互いの専門性を持ち寄って連携し、患者一人ひとりの状態に適した治療やケアを提供していく医療を指します。チーム医療では状況に応じて、それぞれの職種がリーダーシップを発揮しながら治療を進めていきますが、そのなかでもチームの要として重要な役割を担っているのが「臨床工学技士」です。

チーム医療の要! 「臨床工学技士」とはどんな仕事?

臨床工学技士は、医療現場で用いられる医療機器を操作するスペシャリストです。テクノロジーの進歩によって医療機器も高度化し、医学的、工学的な知識をもって機器を操作できる専門家が必要とされたことから誕生した、比較的新しい国家資格です。
チーム医療においては、様々な医療機器を操作しながら患者の命を支える、非常に重要な役割を担っています。診療放射線技師や臨床検査技師なども医療機器をあつかいますが、患者の命に直結する「生命維持管理装置」に精通しているのは臨床工学技士だけです。その活躍の場は病院だけにとどまらず、医療機器メーカーでの開発・設計などへの貢献も期待されています。

京都橘大学だからできるチーム医療の学びとは?

医療技術の進歩は今後も続いていくことから、臨床工学技士へのニーズはますます高まっていくことが予測されています。そうしたなか、2026年4月に新設されるのが、京都橘大学健康科学部の臨床工学科です。
新設される臨床工学科では、臨床工学技士の国家資格取得に加え、IT分野や医療機器開発、病院管理に関する能力を修得するための独自カリキュラムが展開されます。特に注目されているのが、看護・理学療法・作業療法・救急救命・臨床検査・臨床工学の各学科が連携して行う「たちばなチーム医療科目群」です。チーム医療に欠かせない専門職者間の連携や協働について学ぶ演習をはじめ、様々な科目を通じて医療に必要な知識を学ぶことができます。

また、京都橘大学は独自プログラムによって高い国家試験合格率を誇っています。医療系学科の国家試験合格率(2025年3月卒業生)は、看護師98.9%(88/89名)、理学療法士100%(59/59名)、作業療法士100%(31/31名)、救命救急士100%(45/45名)、臨床検査技師98.6%(70/71名)。こうした高い実績に基づいた豊富なノウハウをもとに、臨床工学技士国家試験でも綿密な対策指導を行うことで、全員合格をめざします。

受験生を強力にサポート! 京都橘大学の入試制度と奨学金制度

京都橘大学では、早期合格を実現できる「総合型選抜」をはじめ、「学校推薦型選抜」「一般選抜」「共通テスト利用選抜」という、受験生の個性や得意を活かせる4つの入試制度があります。また、「学科プラス割」「日程プラス割」「方式プラス割」「共通テスト利用選抜プラス割」「特待生チャレンジ制度」という、5つの検定料割引制度で受験生を強力にサポートしてくれます。
さらに、試験会場も全国に14か所設置。年間を通して開催されるオープンキャンパスでは、受験生をサポートする特別企画が数多く実施されています。入試制度やオープンキャンパスに関する詳しい情報については、下記のサイトをチェックしてみてください。
奨学金制度が充実しているのも京都橘大学の魅力です。なかでも臨床工学科が対象となるのは、次の3つです。

■S特待生制度
一般選抜前期A日程〔3科目方式〕・B日程〔3科目方式〕対象
・全学科等の成績上位者(全体で30名)を採用
・4年間の授業料を全額免除

■特待生制度
一般選抜前期A日程〔3科目方式〕・B日程〔3科目方式〕対象
・全学科等の成績上位者(全体で300名)を採用
・入学初年度後期授業料から40万円減免

■大学入学共通テスト受験奨励奨学金
共通テスト利用選抜前期日程〔4科目方式〕対象
・全学科等の合格者全員(最大300名)を採用
・後期授業料から年間40万円減免(最大4年間160万円)

詳しい内容に関しては、「2026年度入試ガイド」または下記のサイトにてご確認ください。

おわりに

チーム医療の重要性や、医療とテクノロジーの融合に欠かせない臨床工学技士の役割についてご理解いただけましたか?

今回ご紹介した京都橘大学では、幅広い分野の学部学科が1拠点に集う総合大学としてさらに進化していくため、臨床工学科以外にも、2026年4月にはデジタルメディア学部にデジタルメディア学科、工学部にロボティクス学科、経済学部に経済学専攻と現代社会専攻、国際英語学部にグローバルスタディーズ専攻と国際共生専攻が新設されます。

こうした新学科・専攻の内容や大学のカリキュラムに興味のある方は、ぜひオープンキャンパスに参加してみてください。2025年の開催日時は6/7(土)、6/8(日)、7/19(土)、7/20(日)、8/2(土)、8/3(日)。詳しい情報に関しては、下記のサイトをチェックしてみてください。
この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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