興味から世界を広げる! 新しい学び「学環」って何?

はじめに

大学進学を考えている方の中には、学びたいことが明確でない、または「これ!」という学部が見つからないという悩みを抱えている人も多いでしょう。大学での学びを通して、あなたの興味や関心を広げ成長したいという思いはあるが、なんかしっくりこない。少しでも思い当たる方にお勧めしたいのが、最近、注目を集めている新しい学び方の一つである「学環(がっかん)」です。従来の「学部」は特定の学問分野に特化していますが、学環は学生一人ひとりの興味をもとに「学問」の垣根を超え必要な知識を選び、学ぶことができる新しいスタイルです。まだ全国的に珍しい新しい学びの形を通じて、様々な視点を身につけてみませんか?

「学部」とは違う? 「学環」って何?

従来の「学部」は、文学部や経済学部、工学部等、特定の分野に焦点を当て、専門性を深めるための枠組です。しかし、「学環」は学生の持つ問題や関心を出発点に、関連する多様な分野の知識やスキルを学ぶことを目指しています。つまり、学ぶ内容は学問分野ごとに整理されている「学部」とは対照的に、自分の関心に応じて学びのカタチを構築していくのが「学環」です。このアプローチにより、自分の興味や解決したい課題に基づいて必要な知識を選び、主体的に学ぶことが可能になります。

日本文理大学にできる! 「社会デザイン学環」とは?

日本文理大学が2026年4月に新設予定の「社会デザイン学環」は、工学部と経営経済学部がある総合大学の強みを活かした、文系・理系を超えた学びを実現する場です。この学環では、社会を構成する「ヒト・モノ・カネ」に関する幅広い視点から、産業や社会の変革に必要なスキルを養うことを目的にしています。特に、地域ビジネスづくりや社会エンジニアリングといった社会的課題に、企業や自治体と連携しながら実践的に取り組むことで、社会で通用する問題解決能力などを高めることが狙いです。
たとえば、社会デザイン学環で学ぶ学生が地域のイベントを開催するとします。地域の特産品を活かしたマルシェを企画し、経済学の視点からは「販売戦略」を、デザインの観点からは「ブランディング」を学びます。また、データサイエンスの観点から「経営分析」にも踏み込みます。このように、実際のプロジェクトに取り組むことで、理論を実践に移すことができるのです。

実践と理論を繰り返す独自のカリキュラム

日本文理大学 社会デザイン学環のカリキュラムは、「実践と理論を行き来する」という特徴があります。教科書だけでなく、地域やビジネスの現場での「テーマ型プロジェクト」を通じて、リアルな課題を直接体験します。地域のプロジェクト活動に積極的に参加し、その経験から得た課題をもとに、大学での知識をさらに深めるというサイクルを繰り返します。この仕組みを支えるのが、S-team教育とコーナーストーン教育です。
・S-team教育:経営学や法学、デザイン、データサイエンスなど、専門知識を横断的に身につけるNBU版STEAM教育です。
・コーナーストーン教育:社会で成功するための基礎力—学び続ける力、デジタル活用力、課題解決能力などを育成します。
この「理論と実践」のサイクルは、初年次から始まります。在学中の4年間で少なくとも4サイクル以上を経験することで、幅広い視点を持つ人材へと成長します。

また、「時間と場所に捉われないスマートラーニング」も大きな特色です。3・4年次では、遠隔・オンライン授業を合計60単位取得できる環境があり、いつでも、どこにいても授業や課題に取り組むことができます。これにより、インターンシップや地域でのプロジェクト、起業準備、国内外の提携大学への留学など、大学の外での経験も、より主体的に学習を進める刺激となります。大学の中にいながら社会に出て学び、社会で必要な学びを大学で深める、という考え方が根底にあります。

おわりに

「学環」での学びは、自分自身の「やりたいこと」や「解決したい問題」を基に必要な知識やスキルを柔軟に組み合わせながら進めることができます。幅広い視点と実践的な問題解決能力を身につけることで、多様なフィールドでの活躍の可能性が大きく広がります。
日本文理大学 社会デザイン学環に少しでも興味を持ったみなさんは、ぜひ大学のWebサイトをチェックしたり、オープンキャンパスや個別相談に参加したりしてみてください。

この記事を書いた人
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