はじめに
みなさん、夏休みは満喫していますか?
学校の課題に、部活動に、日々忙しく過ごしていると思いますが、そんななかでも考えておきたいのが大学受験対策について。「入試はまだ先の話だし……」と思うかもしれませんが、将来大学受験を考えるなら、早いうちの準備が欠かせません。
なかでも英語は、文系・理系を問わず多くの受験生にとって必須になるため、早めに取り掛かることが大切。特に難関校を目指すのであれば、共通テスト対策を視野に入れて、いかにスタートダッシュを切れるかが重要になってきます。
では、高校1・2年生はどのような対策をすれば良いのか。今回は受験のプロである河合塾の先生に、共通テストの英語対策について話を聞きました!
基礎ができていないと「高速で誤読」してしまう

河合塾英語科
成川博康先生
――本日はよろしくお願いします。まず大学入学共通テスト(共通テスト)の英語について教えてください。
共通テストは、受験生の基礎学力を測るイメージがあるかもしれませんが、その内容は決して易しくはありません。例えばリーディングの語数は約5,600〜6,300語程度あると言われていますが、これは難関校のリーディングの2倍ほどあります。それに加えて試験時間も80分と、難関校で標準的な90分より短いため、上位校を狙う受験生でも決して侮れないテストであると言えます。
――共通テストで陥りがちなミスはなんでしょうか。
例えば「高速で誤読をしてしまう」ことはよくあります。長文読解では短い時間でたくさんの文章を読まなければいけませんが、単語の意味を取り違え、勘違いしたまま読み進めてしまうケースが少なくありません。勘違いに気づいた時には時間がないといったケースもままあるので、中途半端な知識で終わらせるのではなく、普段からしっかりと、確実に意味を掴む練習が必要です。
成川博康先生
――本日はよろしくお願いします。まず大学入学共通テスト(共通テスト)の英語について教えてください。
共通テストは、受験生の基礎学力を測るイメージがあるかもしれませんが、その内容は決して易しくはありません。例えばリーディングの語数は約5,600〜6,300語程度あると言われていますが、これは難関校のリーディングの2倍ほどあります。それに加えて試験時間も80分と、難関校で標準的な90分より短いため、上位校を狙う受験生でも決して侮れないテストであると言えます。
――共通テストで陥りがちなミスはなんでしょうか。
例えば「高速で誤読をしてしまう」ことはよくあります。長文読解では短い時間でたくさんの文章を読まなければいけませんが、単語の意味を取り違え、勘違いしたまま読み進めてしまうケースが少なくありません。勘違いに気づいた時には時間がないといったケースもままあるので、中途半端な知識で終わらせるのではなく、普段からしっかりと、確実に意味を掴む練習が必要です。
まずは早い段階で2,000語程度の語彙力を身につけよう

――本番でそうならないように、まず何から始めれば良いでしょうか。
基礎的な部分として、まず2,000語程度の語彙力をつけることを勧めています。ポイントはただ丸暗記をするだけではなく、理解の精度を高めること。丸暗記では文章として出題された際に、文脈を読まず意味を取り違えてしまうケースがあるからです。夏休みなどまとまった時間がある時期は、時間がかかるけど重要な単語対策に取り組むと良いでしょう。
――具体的な共通テスト対策は、いつ頃から始めるのが良いですか。
本格的な過去問対策は、高校3年生の夏頃からでも良いと思っています。それまでは、教科書をベースに、基礎を固めるような勉強をしていきましょう。
ただ、過去問のレベルにいかに早く入れるかが大事なことでもあるので、単語集は、高1生・高2生の早い段階で終わらせ、長文対策へ進んだ方がよいでしょう。
また、敵を知るには早ければ早い方が良いのも事実。一度で良いので、高1生・高2生の早いうちに過去問にチャレンジしてみてください。共通テストの形式や難しさを実感できて、実際のテストのイメージがわくと思います。
基礎的な部分として、まず2,000語程度の語彙力をつけることを勧めています。ポイントはただ丸暗記をするだけではなく、理解の精度を高めること。丸暗記では文章として出題された際に、文脈を読まず意味を取り違えてしまうケースがあるからです。夏休みなどまとまった時間がある時期は、時間がかかるけど重要な単語対策に取り組むと良いでしょう。
――具体的な共通テスト対策は、いつ頃から始めるのが良いですか。
本格的な過去問対策は、高校3年生の夏頃からでも良いと思っています。それまでは、教科書をベースに、基礎を固めるような勉強をしていきましょう。
ただ、過去問のレベルにいかに早く入れるかが大事なことでもあるので、単語集は、高1生・高2生の早い段階で終わらせ、長文対策へ進んだ方がよいでしょう。
また、敵を知るには早ければ早い方が良いのも事実。一度で良いので、高1生・高2生の早いうちに過去問にチャレンジしてみてください。共通テストの形式や難しさを実感できて、実際のテストのイメージがわくと思います。
「この大学に必ず行きたい」強い思いを持ち、諦めずに取り組む

――成川先生から見て、成績が伸びる生徒の傾向はありますか。
素直で、学校の先生や塾の講師の言うことをすぐに実行できる生徒です。反対に、完璧主義で自分のやり方に固執している、アドバイスを聞かない……といったように、こだわりが強くて頑固だと、なかなか成績が伸びづらいように思います。またノートを几帳面にまとめるタイプも要注意。勉強の目的が綺麗にノートをまとめることになりがちです。まずは先生のアドバイスを素直に受け止めて取り組んでみましょう。
――成川先生が授業で大切にしているポイントを教えてください。
得意不得意を問わず、英語を「好き」になるための仕掛けを大切にしています。実は私自身、昔は英語が嫌いだったんです。しかし大学時代に出会った先生がきっかけで英語を好きになりました。それと同じように、私も授業を通して「英語が好き」「楽しい」と思えるようになってほしいと思っています。
――最後に高校生に向けて、メッセージをお願いします。
難関大学の試験は問題が難しく、倍率も高い傾向にあります。高い語彙レベルが要求され、文章量も多くなっている。だからこそ「この大学に必ず行きたい!」という、強い憧れを持ち続けられるかが、合否を決める大きなポイントになります。模試がうまくいかず「憧れ」から「諦め」に変わってしまう人も多いですが、やり続けることで点数が伸びた生徒はたくさんいます。自分の力が形になる瞬間を信じて、最後まで諦めず取り組んでください!
素直で、学校の先生や塾の講師の言うことをすぐに実行できる生徒です。反対に、完璧主義で自分のやり方に固執している、アドバイスを聞かない……といったように、こだわりが強くて頑固だと、なかなか成績が伸びづらいように思います。またノートを几帳面にまとめるタイプも要注意。勉強の目的が綺麗にノートをまとめることになりがちです。まずは先生のアドバイスを素直に受け止めて取り組んでみましょう。
――成川先生が授業で大切にしているポイントを教えてください。
得意不得意を問わず、英語を「好き」になるための仕掛けを大切にしています。実は私自身、昔は英語が嫌いだったんです。しかし大学時代に出会った先生がきっかけで英語を好きになりました。それと同じように、私も授業を通して「英語が好き」「楽しい」と思えるようになってほしいと思っています。
――最後に高校生に向けて、メッセージをお願いします。
難関大学の試験は問題が難しく、倍率も高い傾向にあります。高い語彙レベルが要求され、文章量も多くなっている。だからこそ「この大学に必ず行きたい!」という、強い憧れを持ち続けられるかが、合否を決める大きなポイントになります。模試がうまくいかず「憧れ」から「諦め」に変わってしまう人も多いですが、やり続けることで点数が伸びた生徒はたくさんいます。自分の力が形になる瞬間を信じて、最後まで諦めず取り組んでください!
おわりに

先生のインタビューはいかがでしたか。
英語に早期に取り組む大切さとともに、共通テストを知ることの大切さがわかったと思います。
ご紹介した河合塾グループでは、共通テストの形式を踏襲しつつ、高校1年生でもチャレンジできるように作成された「大学入学共通テスト トライアル」が実施されます。
「大学入学共通テスト トライアル」は、大学入学共通テストの出題傾向を分析して、河合塾が作成したオリジナル予想問題を解くことで「大学入学共通テスト」をいち早く、自宅で受験体験できるイベントです。受験後は詳細な解答・解説でチェックし、重要なポイントを動画で確認可能。1教科から受験できますので「今の力量で実践的なテストに挑戦してみたい」という高校生は、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか。
みなさんの健闘を、祈っています!
英語に早期に取り組む大切さとともに、共通テストを知ることの大切さがわかったと思います。
ご紹介した河合塾グループでは、共通テストの形式を踏襲しつつ、高校1年生でもチャレンジできるように作成された「大学入学共通テスト トライアル」が実施されます。
「大学入学共通テスト トライアル」は、大学入学共通テストの出題傾向を分析して、河合塾が作成したオリジナル予想問題を解くことで「大学入学共通テスト」をいち早く、自宅で受験体験できるイベントです。受験後は詳細な解答・解説でチェックし、重要なポイントを動画で確認可能。1教科から受験できますので「今の力量で実践的なテストに挑戦してみたい」という高校生は、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか。
みなさんの健闘を、祈っています!




