はじめに
大学生活が始まると、皆さんはたくさんの新しいことにチャレンジできます。なかでも、大学ならではの体験ができるのがゼミ活動です。
ゼミ活動とは、さまざまな専門分野を先生と学生が一緒に少人数で学び、研究を深めていく授業です。学部や学科はもちろん、ゼミごとに学べる内容や活動は大きく異なります。なかにはキャンパスを飛び出して、地域を舞台に現場主義で実践力を養えるゼミもあります。
今回は、大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科の鈴木寿志先生と、鈴木先生のもと、地域を学びの舞台にしながらゼミ活動を行っている千代さん、金子さん、植澤さんにお話をうかがい、ゼミの魅力を深掘りしていきます。
京都府北部丹後半島の浜辺を学びの舞台にゼミ活動を展開
――コミュニティデザイン学科を選んだ理由を教えてください。
千代さん:高校時代から地域活性化に興味がありました。オープンキャンパスに参加し、地域を舞台にさまざまな活動をしている学科があることを知り、自分もやってみたいと思うようになりました。
金子さん:地域の環境問題などで困っている人たちの助けになりたいと考えていて、コミュニティデザイン学科はその問題に携われることをオープンキャンパスで知り、進学を決めました。
植澤さん:私の場合、京都の景観問題やまちづくりなどの問題をとり上げたオープンキャンパスでの学び紹介をきっかけに、進学を決めました。
――鈴木先生が担当されているゼミについてお教えください。
鈴木先生:学外に出て地域貢献活動に取り組むゼミで、活動の柱のひとつが、京都府京丹後市網野町の小浜を学びの舞台に、海岸に漂着する大量のプラスチックごみという地域課題と環境問題の解決をめざす活動になります。学生たちは3つの班に分かれて、それぞれの方法で課題解決に向けた道筋をつけることをめざしていきます。
千代さん:高校時代から地域活性化に興味がありました。オープンキャンパスに参加し、地域を舞台にさまざまな活動をしている学科があることを知り、自分もやってみたいと思うようになりました。
金子さん:地域の環境問題などで困っている人たちの助けになりたいと考えていて、コミュニティデザイン学科はその問題に携われることをオープンキャンパスで知り、進学を決めました。
植澤さん:私の場合、京都の景観問題やまちづくりなどの問題をとり上げたオープンキャンパスでの学び紹介をきっかけに、進学を決めました。
――鈴木先生が担当されているゼミについてお教えください。
鈴木先生:学外に出て地域貢献活動に取り組むゼミで、活動の柱のひとつが、京都府京丹後市網野町の小浜を学びの舞台に、海岸に漂着する大量のプラスチックごみという地域課題と環境問題の解決をめざす活動になります。学生たちは3つの班に分かれて、それぞれの方法で課題解決に向けた道筋をつけることをめざしていきます。
――なぜ、鈴木先生のゼミを選んだのでしょうか?
植澤さん:第2学年のとき、鈴木先生が担当されていたプロジェクト活動の授業を受講し、先輩たちと一緒にごみの除去装置の製作に取り組んだことがきっかけです。他のゼミと比べて活動頻度が高く、自主的な活動が多かったことも選んだ理由のひとつです。
金子さん:私も同じプロジェクト活動に参加していました。そのなかで鈴木先生が行っている地域の環境問題対策が、自分の学びたいこととぴったり合っていたので、第3学年になって先生のゼミを選びました。
千代さん:私も同じプロジェクト活動への参加がきっかけです。それまで環境問題にそこまで興味をもっていませんでしたが、活動を通じて、より深く携わっていきたいと思うようになりました。
植澤さん:第2学年のとき、鈴木先生が担当されていたプロジェクト活動の授業を受講し、先輩たちと一緒にごみの除去装置の製作に取り組んだことがきっかけです。他のゼミと比べて活動頻度が高く、自主的な活動が多かったことも選んだ理由のひとつです。
金子さん:私も同じプロジェクト活動に参加していました。そのなかで鈴木先生が行っている地域の環境問題対策が、自分の学びたいこととぴったり合っていたので、第3学年になって先生のゼミを選びました。
千代さん:私も同じプロジェクト活動への参加がきっかけです。それまで環境問題にそこまで興味をもっていませんでしたが、活動を通じて、より深く携わっていきたいと思うようになりました。
現場に足を運んだからこそ感じる海洋環境問題の深刻さ
――ゼミでの班別の活動内容について教えてください。
植澤さん:私たちの班では「ふるい型マイクロプラスチック除去装置」を使い、砂の中にあるマイクロプラスチックを回収する活動をしています。砂ごと小さなごみをかき上げ、ふるいにかけて残ったマイクロプラスチックを回収する装置で、より効率的に回収できるよう試行錯誤をくり返しているところです。
金子さん:私たちの班が製作しているのは「浮遊型マイクロプラスチック除去装置」です。海岸で回収したマイクロプラスチックをそのまま燃やしてしまうと、塩分濃度が高すぎるため焼却炉が壊れたり、有毒の煙が出たりします。そこで、真水をはった水槽に砂が付着したマイクロプラスチックを入れ、砂を落とし塩分濃度を下げてから回収作業を行っています。
千代さん:私たちの班では、発泡スチロールや漁業用のブイなど、海岸に漂着した比較的大きなごみを回収しています。京都環境保全公社へ運搬し、サーマルリサイクル(廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収・利用するリサイクル方法)する活動に取り組んでいます。
植澤さん:私たちの班では「ふるい型マイクロプラスチック除去装置」を使い、砂の中にあるマイクロプラスチックを回収する活動をしています。砂ごと小さなごみをかき上げ、ふるいにかけて残ったマイクロプラスチックを回収する装置で、より効率的に回収できるよう試行錯誤をくり返しているところです。
金子さん:私たちの班が製作しているのは「浮遊型マイクロプラスチック除去装置」です。海岸で回収したマイクロプラスチックをそのまま燃やしてしまうと、塩分濃度が高すぎるため焼却炉が壊れたり、有毒の煙が出たりします。そこで、真水をはった水槽に砂が付着したマイクロプラスチックを入れ、砂を落とし塩分濃度を下げてから回収作業を行っています。
千代さん:私たちの班では、発泡スチロールや漁業用のブイなど、海岸に漂着した比較的大きなごみを回収しています。京都環境保全公社へ運搬し、サーマルリサイクル(廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収・利用するリサイクル方法)する活動に取り組んでいます。
――ゼミ活動を通じて、どんな学びや気づきがありましたか?
千代さん:今までは何気なくごみを捨てていましたが、活動を重ねていくことで、「このまま捨ててしまっていいのだろうか」と、日常の生活を送るときに考える習慣が身につきました。
植澤さん:海洋環境問題の深刻さです。はじめて小浜を訪れたときの衝撃は、今も忘れられません。「本当にここは日本なのか?」と思ったくらいごみが散乱しており、やはり海をきれいにしなくてはならないと強く思いました。
金子さん:マイクロプラスチックの回収は、実際に体験してみると本当に難しいと実感しています。海洋中のマイクロプラスチックは生物濃縮により、私たちにも影響が出てくることが予測されるため、なんとか回収する手段を確立していきたいと思うようになりました。
千代さん:今までは何気なくごみを捨てていましたが、活動を重ねていくことで、「このまま捨ててしまっていいのだろうか」と、日常の生活を送るときに考える習慣が身につきました。
植澤さん:海洋環境問題の深刻さです。はじめて小浜を訪れたときの衝撃は、今も忘れられません。「本当にここは日本なのか?」と思ったくらいごみが散乱しており、やはり海をきれいにしなくてはならないと強く思いました。
金子さん:マイクロプラスチックの回収は、実際に体験してみると本当に難しいと実感しています。海洋中のマイクロプラスチックは生物濃縮により、私たちにも影響が出てくることが予測されるため、なんとか回収する手段を確立していきたいと思うようになりました。
自分で考え、行動することで培われた力が、社会に出て生きてくる
――ゼミ活動を通じて、学生たちにどういった力を身につけてほしいですか?
鈴木先生:「自分で考えて行動する力」です。そのためゼミ活動を行うにあたっては、学生たちの自主性を大切にしています。学生自身がゼロから考え、工夫し、試行錯誤をくり返しながら次の段階へと進んでいく経験が成長につながっていくわけで、そこで得た力は、社会に出て必ず役立つことでしょう。
――最後に、進路選びに迷っている受験生にメッセージをお願いします。
金子さん:勉強が苦手という理由で、行きたい大学をあきらめないでください。大切なのは自分がやりたいことができるかどうか。今やりたいことに全力で取り組んでいってください。
植澤さん:もし、進路選びに迷っているなら、まずはオープンキャンパスに参加して、私のように学び紹介を受講するとよいでしょう。そこでおもしろいと感じる授業があったら、それはきっと自分が進むべき進路なのだと思います。
千代さん:コミュニティデザイン学科では本当にいろいろなことが学べます。学んでいくなかで興味が深まり、ゼミで実践的に学んでいくことで、自分自身を生かせることが見つかるはずです。今、やりたいことが見つからない人も、大学生活の中でそれを見つけることができます。挑戦することを恐れずに一歩踏み出してください!
鈴木先生:ゼミにもさまざまな種類がありますが、やはり実際に現地まで足を運んで、見て、考えて、何かやってみることで新しい発見や学びが得られるところがいちばんの魅力だと考えています。将来の進路に迷っている人は、まずはフィールドに出て、自分の興味のあることを見つけてみてください。そうすれば、自分が進みたい道がきっと見つかると思います。
鈴木先生:「自分で考えて行動する力」です。そのためゼミ活動を行うにあたっては、学生たちの自主性を大切にしています。学生自身がゼロから考え、工夫し、試行錯誤をくり返しながら次の段階へと進んでいく経験が成長につながっていくわけで、そこで得た力は、社会に出て必ず役立つことでしょう。
――最後に、進路選びに迷っている受験生にメッセージをお願いします。
金子さん:勉強が苦手という理由で、行きたい大学をあきらめないでください。大切なのは自分がやりたいことができるかどうか。今やりたいことに全力で取り組んでいってください。
植澤さん:もし、進路選びに迷っているなら、まずはオープンキャンパスに参加して、私のように学び紹介を受講するとよいでしょう。そこでおもしろいと感じる授業があったら、それはきっと自分が進むべき進路なのだと思います。
千代さん:コミュニティデザイン学科では本当にいろいろなことが学べます。学んでいくなかで興味が深まり、ゼミで実践的に学んでいくことで、自分自身を生かせることが見つかるはずです。今、やりたいことが見つからない人も、大学生活の中でそれを見つけることができます。挑戦することを恐れずに一歩踏み出してください!
鈴木先生:ゼミにもさまざまな種類がありますが、やはり実際に現地まで足を運んで、見て、考えて、何かやってみることで新しい発見や学びが得られるところがいちばんの魅力だと考えています。将来の進路に迷っている人は、まずはフィールドに出て、自分の興味のあることを見つけてみてください。そうすれば、自分が進みたい道がきっと見つかると思います。
おわりに
鈴木先生と、ゼミで学んでいる学生の皆さんのお話はいかがでしたでしょうか?キャンパスを飛び出し、地域を舞台に実践力を養う現場主義の学びは、4年間の大学生活を通じて大きな成長へとつながるでしょう。
今回話してくれた学生たちも高校生の時に参加した大谷大学オープンキャンパスの「学び紹介」に、あなたも参加して、実践的な学びを体験してみませんか?
2025年度の開催日時は8/24(日)、9/21(日)、12/14(日)、3/22(日)。
大学に関する詳しい情報やオープンキャンパスのスケジュールに関しては、下記のサイトをぜひチェックしてみてください。
今回話してくれた学生たちも高校生の時に参加した大谷大学オープンキャンパスの「学び紹介」に、あなたも参加して、実践的な学びを体験してみませんか?
2025年度の開催日時は8/24(日)、9/21(日)、12/14(日)、3/22(日)。
大学に関する詳しい情報やオープンキャンパスのスケジュールに関しては、下記のサイトをぜひチェックしてみてください。