【卒業生インタビュー4】社会人の先輩に「大学の福祉系学科卒業後」を聞いてみた

はじめに

大学では福祉について学び、将来は老人ホームや児童養護施設、さらには福祉用品の販売・開発など、福祉に関連した仕事に就きたいと考えている受験生もきっと多いのではないでしょうか?
「福祉」というと介護をイメージしますが、介護のみならず生活に課題を抱えているあらゆる人が、自分の望む暮らしができるように支援するのが福祉の仕事。様々な分野があるため、まずは大学で福祉の基礎を学び、自分の興味にある分野を徐々に絞って行くのもひとつです。
今回は、大学で社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格をダブル取得し、区役所の支援センターで働く先輩にインタビューを実施。目白大学での学び、また現在の仕事内容など、幅広いお話を伺いました。

介護の世界で働く母の姿を見て、自身も福祉の道へ

目白大学人間福祉学科出身/保井賢さん

――保井さんの現在のお仕事内容を教えてください。
23区内の基幹相談支援センター※に勤めています。区として東京都から委託されている身体障害者手帳の発行をしたり、身体障害に限らず知的や精神の障害がある方への支給決定を行ったりと、主に障害のある方の相談窓口として、悩みを抱える方々の相談を受けています。

※基幹相談支援センター:各地域において障害福祉分野の相談支援を行う機関

――なぜ、保井さんは福祉の道を選んだのですか。
母の影響で福祉の道を選びました。母は介護やデイサービスといった仕事をしており、私も人の悩みに耳を傾けて、誰かの心の支えになれる仕事に就きたいと思うようになったことがきっかけです。また私自身、おせっかいなところがあり、道端で困っている人がいたらすぐ声をかけてしまうんですよね。そんな性格もあり、福祉は向いているのではないかと考えるようになりました。

演習・実習といった実践的カリキュラムで「傾聴」の重要性を学ぶ

――目白大学を選んだ理由を教えてください。
社会福祉士に加えて精神保健福祉士、介護福祉士のいずれか2課程の資格を取得できる大学は珍しく、その点に魅力を感じました。
またオープンキャンパスに参加した際に、先輩方が充実したキャンパスライフを送っている点にもとても惹かれたんです。みなさんがフレンドリーに接してくださり、大学全体から楽しそうな雰囲気を感じたことが、受験の決め手になりました。

――実際に入学して、どんな授業が印象に残っていますか。
演習や実習といった実践的なカリキュラムが特に印象に残っています。
在学中は、社会福祉士実習で高齢者福祉や生活福祉について市役所の福祉部署で学びました。精神保健福祉士実習では、地域活動支援センター(Ⅰ型とⅢ型の2箇所)、就労継続支援B型事業所、共同生活援助(グループホーム)など、様々な福祉の現場を体験しました。
実習で学んだことで、現在も生きていることはたくさんあります。大学時代の私は、相手の話を最後まで聞く前に「こう言いたいのだろう」と先読みしてしまうクセがありました。そのクセを先生や、実習先の方が指摘してくださり、相手の意見にしっかり耳を傾け、共感や理解を大切にする「傾聴」の重要性を知りました。
このときの経験を生かして、「相談者さんはどんなことで悩んでいるのか」「これからどんな人生を望んでいるのか」といった一つひとつの思いに耳を傾けることを、常に意識しています。

――振り返って感じる、目白大学の良さを教えてください。
学生を全力で応援してくれる先生やキャリアセンターの方がたくさんいるところです。相談しやすい雰囲気、勉強しやすい設備、学生同士のつながりなど、学びに必要な環境が整っている大学ではないでしょうか。そんな環境だからこそ、目標に向かってまっすぐに頑張ることができましたし、楽しい学生時代を送ることができました。

相談者さんの人生に大きな変化をもたらすことができるのが、福祉の魅力

――福祉の魅力、また面白さはどのような点にあると思いますか。
福祉の魅力は、関わり方次第で、相談者さんの人生に大きな変化をもたらせる点にあると思います。相談者さんの悩みは一人ひとり異なり、解決方法も違います。だからこそ、ほかの支援者と意見を出し合いながら、本人の思いを最優先にして長く寄り添っていくことが大切です。相談者さんが少しずつ安心できるような解決策を一緒につくり上げていく過程こそが、福祉の面白さであり、やりがいだと感じています。

――最後に、進路に悩む高校生にメッセージをお願いします。
今すぐにやりたいことが見つからなくても心配しないでください。大学に入ってから色んな分野を学ぶことができます。私も、自分のペースで楽しく勉強するなかで、将来の目標を見つけることができました。受験期は不安もたくさんあると思いますが、先生や友達と一緒に乗り越えてほしいと思います。勉強、がんばってください!

おわりに

保井さんのインタビューはいかがでしたか?
しっかりと学生時代の学びを生かして、相談者さんに寄り添ったお仕事をされていましたね。
今回ご紹介した目白大学人間福祉学科は国家試験の合格率が高く、社会福祉士は80.6%、精神保健福祉士は100%、介護福祉士は100%(全て2025年実績)という実績があります。また保井さんのように、社会福祉士・精神保健福祉士の資格のダブル取得を目指すこともできます。
授業では福祉に関する知識のみならず、教養や外国語といった社会で役立つ授業も履修が可能。福祉について学んでいくなかで、自分の興味のある分野を目指せる点も目白大学の魅力のひとつです。
人の役に立ちたい、何ができるかわからないけど将来は人のためになる仕事がしたい、福祉に関係ある仕事に就きたいと思っている受験生は、ぜひ大学について調べてみてください。
この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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