留学ではなく「外交の現場で働く」学生がインドで得た成長

はじめに

「『将来は海外で働いてみたい!』という漠然とした夢はあるけれど、具体的に何をすればいいのか分からない……」 そう悩んでいる高校生は多いのではないでしょうか。
そんなあなたの「世界で働く」という夢を、大学生のうちに叶えられる特別な制度があるのを知っていますか? それが「外務省在外公館派遣員制度」です。これは、在外日本国大使館や領事館などの在外公館に派遣され、実際に外交の現場で働きながら、現地のリアルな社会を体験的に学ぶことができる、他ではなかなか得られない貴重な機会です。

今回は、この制度を利用して、インド南部のチェンナイにある「在チェンナイ日本国総領事館」に2年間派遣され、かけがえのない経験を積んできた先輩に、詳しいお話をお聞きしました。

「学ぶ英語」から「働く英語」へ

――自己紹介をお願いいたします。
神田外語大学 外国語学部 国際コミュニケーション学科 4年の土谷茉楠です。

――神田外語大学に入学した、志望動機を教えてください。
「実践的な英語力」が欲しかったからです。英文学などの学問としての英語を深めるよりも、実際に会話で使える英語を身につけたいという思いが強くて。 神田外語大学は外国人教員が多く、キャンパス内で英語を話す機会がたくさんあると知り、ここなら自分の求めている環境があると思って入学を決めました。

――在外公館派遣員を志望したきっかけは何でしたか?
コロナ禍で海外に行く機会を失っていたときにこの制度を知り、「仕事をしながら海外で生活する」経験は、通常の語学留学よりも大きな経験になるのではないかと考えました。将来は海外で働きたいという漠然とした夢があったので、実際に現地で働くことで、そのイメージが少しでも具体的になればと思い挑戦しました。

インド・チェンナイ総領事館での奮闘

――派遣先はどこの国で、どのような在外公館でしたか?
インドの南部にある、在チェンナイ日本国総領事館です。

――その在外公館では、どのような担当業務を任されましたか?
「官房班」という部署で、本当に幅広い業務を担当しました。 例えば、大臣や都道府県知事などの出張者がいらっしゃった際の空港での受け入れや、ホテル・フライトの予約調整、物品管理などです。他にも、インド人職員の勤怠管理や資料翻訳も行いました。 館員数が少ない中規模の公館だったので、毎日決まったルーティンをこなすというよりは、その時々に発生する必要な業務を順にこなしていくような形でした。

――仕事で使った言語は何語でしたか? どのような場面でそれぞれ使いましたか?
日本語と英語を半々くらいで使っていました。ホテルや空港との調整、インド政府とのやり取り、日本人館員とインド人職員の間の通訳や資料の翻訳など、英語を使う機会はとても多かったです。一方で、日本からの出張者との日程調整や、他の公館とのメール・電話でのやり取りは、主に日本語を使っていました。

トラブルを乗り越え手にした、どこでも生きていける自信

――業務で特に印象に残っているエピソードや出来事はありますか?
出張先で総理大臣の受け入れ支援に携わらせていただいたとき、大勢の関係者が一心同体となって動いていた様子が印象的でした。たとえ個人の担当業務は大きくなくとも、一人ひとりが与えられた役割を、責任を持って遂行し、バトンを繋ぐように次々と物事が進んでいく様はまさに圧巻で、これこそが真のチームワークだと感じました。

――実際に働いてみて、仕事への意識に変化はありましたか?
目立たない業務=重要ではない、責任が薄いということではなく、むしろ私たちの行う業務のような「基盤」がなければ外交という大きな仕事も回らないのだと気づきました。 たとえ表には出なくても、細かい作業であっても、自分がこの組織の基礎を構築しているという実感が大きなやりがいに繋がりました。

――この経験が今後の進路にどう影響していますか?
「インドで2年間生活し、働いた」という事実が大きな自信に繋がりました。今では、どんな国にでも行ってみたい、働いてみたいと前向きに考えています。

――最後に、これからグローバルな将来を目指す高校生に一言お願いします!
在外公館派遣員では、留学とはまた違った交友関係や経験を積めるはずです。もし迷っているなら、ぜひチャレンジしてみてください! 応援しています。

おわりに

今回は土谷さんから、神田外語大学で外国語を深く学ぶことが、将来世界で活躍するための具体的なステップにどう繋がるのかを教えていただきました。
「外務省在外公館派遣員制度」は、海外にある大使館や総領事館などの在外公館へ、原則2年の任期で派遣される制度です。派遣員は外交の後方支援業務を担い、土谷さんが経験したような現地サポートをはじめ、日本文化の紹介や翻訳・通訳業務など、実に多岐にわたる役割を果たします。 神田外語大学からはこれまでに、アジア、欧州、アフリカ、北米、中南米など91カ国へ268名が派遣員試験に合格し、全国でもトップクラスの派遣実績を誇っています。

あなたも、世界を変える一歩を踏み出すための準備を始めてみませんか?
神田外語大学は、3月22日(日)、3月28日(土)、3月29日(日)にオープンキャンパスを実施予定です。ぜひ学びの深さ、幅広さを確かめてみてください。
この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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