誰かに話したくなるハイクラス雑学〜生物篇〜

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はじめに

地球上には我々人間以外にもたくさんの種類の動物がいます。イヌやネコなど身近な動物もいますし、動物が登場するテレビ番組を見たりすることで、私たちは動物のことをそれなりに知っています。ですが、よく考えてみる頭の中が「?」だらけになる疑問も多々あります。そんな「なぜ?」の答えをお教えします。

なぜ、身体の大きい動物ほど長生きするのか?


動物は種類によって寿命が違います。
ネズミの寿命は数年、イヌやネコの寿命は十数年、ゾウの寿命は約70年。
この数値を見ると、大きい動物ほど長生きすることがわかります。これは一体、なぜなのでしょうか?

寿命の長さと体の大きさの関係性は、じつは心臓によって決まるのです。
心臓は血液を体中に送り出すポンプで、鼓動の回数には限りがあります。
もちろん個人差はありますが、およそ15億回が限度だといわれています。つまり、15億回に達すると寿命になるのです。
これは人間だけでなく、そのほかの哺乳類にも当てはまります。

ネズミのような身体が小さい動物の場合、血液が短い時間で身体を1周するので、短い間隔で心臓が鼓動します。
そのため、数年で15億回に達して寿命を迎えてしまうのです。
反対にゾウのように身体が大きい動物だと血液が一周するのに時間がかかるので、心臓はゆっくり鼓動します。
その結果、15億回に達するまで時間がかかり、寿命も長くなるのです。

なお、人間が身体の大きいゾウよりも長生きできるのは、進歩した医療があり、食糧事情も向上したからだといわれています。

なぜ、クジラやイルカは睡眠中に溺れないのか?


人間を含めた哺乳類の多くは陸上で暮らしていますが、クジラやイルカのように海で暮らす哺乳類もいます。
陸に上がることはないとはいえ、哺乳類なので人間と同じ肺呼吸です。
だったら、なぜクジラやイルカは寝ている間に溺れないのでしょうか?
その答えは睡眠の種類にあります。

クジラは完全に眠ることはなく、その睡眠はいつもうたた寝の状態。
水面に対して垂直の「立ち寝」の状態でクジラが10~15分ほどうたた寝する様子も観察されています。
クジラは睡眠時間が短くてすむ動物なんですね。

また、イルカや飼育下のクジラに関しては、脳が半分ずつ眠るということもわかっています。
左右の大脳半球が交代で眠るのです。これを「半球睡眠」といいます。
完全に眠っているわけではないので、周囲に注意を払うこともできますし、水面に浮き上がって呼吸することも可能。
だから、眠っていても溺れずにすむのです。

なぜ、動物は同じものばかり食べても大丈夫なのか?


健康な食生活を送るためには、バランスのよい食事をとる必要があります。
肉だけ食べたり、野菜だけ食べたりしている人がいたとしたら、それはバランスのよい食事とはいえないでしょう。

では、なぜ肉ばかり食べているライオンや草ばかり食べている牛は健康でいられるのでしょうか?
じつは肉食動物も草食動物も意外な経路で栄養を摂取しているのです。

ライオンなどの肉食動物が食べる肉にはタンパク質や脂質だけでなく、ミネラル、炭水化物、ビタミンも含まれています。
また、草食動物を襲う場合、草食動物の内蔵も食べます。そうすることで、草食動物が食べて消化した草も摂取しているのです。

牛などの草食動物の場合は、内臓の中にいる微生物が重要な役割を果たしています。
草食動物が食べた食物繊維を、微生物が発酵させたり分解したりして、さまざまな物質に変化させているのです。
草にはほとんど含まれないアミノ酸(タンパク質を構成する栄養成分)も微生物が作り出してくれるので、草だけ食べても十分な栄養を得られているのです。


動物に関する「なぜ?」の答えがわかると、動物に対する興味がこれまで以上に湧いたのではないでしょうか?
動物好きの知り合いがいたら、ぜひこの知識を披露してみてください。

この記事を書いた人
    Studyplus進路
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