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はじめに
夏の嫌われ者、厄介な虫といえば「蚊」。血を吸いとった挙句、かゆみまで与えてくる困った存在ですが、それ以上のことはあまり知られていません。一体、彼らはどんな生物なのでしょうか?
蚊の成虫の寿命はたったの1カ月
一般的に昆虫の寿命は短いのですが、蚊も同じで約一カ月と短命です。
しかも、代表的な蚊である「アカイエカ」はオスの場合、たったの10数日で寿命を終えます。
卵から孵化して、幼虫のボウフラからサナギになるまでがおよそ7日。
そして、サナギの状態から2日~3日かけて成虫となります。
そこから「アカイエカ」のオスは数日程度しか生きられないのです。
メスの場合は数回産卵するのでオスよりも長く生きられますが、それでも成虫のメスが生きていられるのは20日~40日程度です。
寿命が短いと思えば、血を吸われても腹が立たない……なんてことはありませんよね。
しかも、代表的な蚊である「アカイエカ」はオスの場合、たったの10数日で寿命を終えます。
卵から孵化して、幼虫のボウフラからサナギになるまでがおよそ7日。
そして、サナギの状態から2日~3日かけて成虫となります。
そこから「アカイエカ」のオスは数日程度しか生きられないのです。
メスの場合は数回産卵するのでオスよりも長く生きられますが、それでも成虫のメスが生きていられるのは20日~40日程度です。
寿命が短いと思えば、血を吸われても腹が立たない……なんてことはありませんよね。
蚊の大好物はニワトリの血?
蚊の大好物は人間の血……ではありません。
そもそも蚊のエネルギー源は糖分で、普段は花の蜜を吸っているのです。
ただ、産卵のためには糖分以外の栄養が必要になるので、人間の血を吸っていると考えられています。
実際、吸血するのはメスだけでオスは血を吸わないのです。
また、蚊がもっとも好きなのは鳥類の血、中でもニワトリの血を好むといわれています。
メスの蚊は本当ならニワトリの血を吸いたいけど、ニワトリがいないので我々人間の血を我慢して吸っているのかもしれません。
そもそも蚊のエネルギー源は糖分で、普段は花の蜜を吸っているのです。
ただ、産卵のためには糖分以外の栄養が必要になるので、人間の血を吸っていると考えられています。
実際、吸血するのはメスだけでオスは血を吸わないのです。
また、蚊がもっとも好きなのは鳥類の血、中でもニワトリの血を好むといわれています。
メスの蚊は本当ならニワトリの血を吸いたいけど、ニワトリがいないので我々人間の血を我慢して吸っているのかもしれません。
人間をもっともたくさん殺しているのは蚊
人間は、いわゆる危険生物に襲われて死ぬこともあります。
では、人間をいちばん殺している生物は何でしょうか?
クマ? ライオン?
いえいえ、
実は人間をいちばんたくさん殺しているのは蚊なのです。
蚊が厄介な理由は、血を吸われてかゆくなるからでもなく、あの「ブーン」という羽音がうっとうしいからということでもなく、蚊が病原体の運び屋であるという点にあります。
蚊が原因となる病気としては日本脳炎、黄熱病、デング熱、マラリア、フィラリア、ウエストナイルウイルス熱症、チクングニア熱、ジカ熱などがあります。
この中でもマラリアは特に危険な病気です。
2018年11月に公表されたデータによると、1年間に約43万5000人もの人々がマラリアで死亡しています。
これだけのたくさんの人々を殺している動物は他には存在しないでしょうから、人間をいちばんたくさん殺しているのは蚊といっていいでしょう。
蚊は夏の風物詩ともいえる身近な存在ですが、意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。
「ブーン」という羽音が聞こえてきたら、ここで紹介した雑学を思い出してください。