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はじめに
大学生活の重要なポイントの一つでもあるのがサークル活動です。今回はおよそ200名の学生が在籍する、上智大学で唯一のアカペラサークル「L'arbre de Harmonie(通称:ラルブル)」を紹介します。
上智大学の概要
上智大学(SOPHIA UNIVERSITY)は、東京都千代田区の四谷、市ヶ谷などにキャンパスを構える私立大学です。
1913年にイエズス会の尽力によって設立された日本初のキリスト教カトリック系の大学で、100年以上の歴史を持っています。
学部生が約12500人、大学院生約1500人が在籍していますが、女子学生の数が学部、大学院合わせておよそ8300人と、男子学生を上回っているのが特徴的です。
ミッション系だけあって神学部の存在が目を引きますが、その他の学部に関しても高レベルで、早慶に次ぐ入試難度やブランド力を持った私立大学となっています。
1913年にイエズス会の尽力によって設立された日本初のキリスト教カトリック系の大学で、100年以上の歴史を持っています。
学部生が約12500人、大学院生約1500人が在籍していますが、女子学生の数が学部、大学院合わせておよそ8300人と、男子学生を上回っているのが特徴的です。
ミッション系だけあって神学部の存在が目を引きますが、その他の学部に関しても高レベルで、早慶に次ぐ入試難度やブランド力を持った私立大学となっています。
上智大学 ラルブルとは
L'arbre de Harmonie(通称ラルブル)は、上智大学に所属する唯一のアカペラサークルです。
アカペラとは、歌やコーラスに加え、通常は楽器で伴奏するようなベースやパーカッションといったリズムパートも声で奏でるものです。
フジテレビ『ハモネプリーグ』などでご存知の人も多いでしょう。
ラルブルは他大学の学生も参加することの可能な、インカレ(インターカレッジ)サークルで、2008年に設立されました。
10年ほどの歴史のサークルですが、在籍する学生はおよそ200人。
男女比はおよそ3:7と女子の多いサークルです。
主な活動は、年に2回、夏と冬にホールを借りて行うサークルライブと、それに向けた週1回の全体会があります。
また、サークル内の3~6人程度で組んだバンド別の活動があります。
サークル員は全体での活動と同時に、いくつかのバンドに所属し、個別に大会やライブなどに出演しています。
現役サークル員に聞く!
アカペラやラルブルの魅力について、サークル代表の野澤絵莉奈さん、副代表の常原健太さん、田所優希さんにお話をうかがいました。
田所さんは他大学からの参加で、インカレサークルとしての魅力についても聞いてみましょう。
田所さんは他大学からの参加で、インカレサークルとしての魅力についても聞いてみましょう。
▲左から副代表・常原さん(経済学部3年生)、代表・野澤さん(文学部3年生)、副代表・田所さん(聖心女子大学文学部3年生)
――みなさんは、ラルブルに入ろうと思ったきっかけ、アカペラを始めたきっかけはなんですか?
常原「私は中高時代はずっとサッカーや陸上競技をしていたんですが、当時から歌は好きでした。特にコブクロが好きで、ハモりに魅力を感じていました。自分で歌うのも好きでしたし、『ハモネプ』のようにTVでアカペラを見て知っていたので、大学に入ってからアカペラを始めようと思ってラルブルに入りました」
野澤「私も歌が好きで、TVでアカペラを見たりするほか、海外のアカペラを聞いたりしていて、アカペラをやってみたい、と思ったので加入しました」
田所「私は中学、高校と合唱部に所属していたのですが、その時の友人が上智に入学し、一緒にラルブルに入ろう、と誘われて入りました。合唱とは違うことをやりたかったのですが、歌は好きだったので、ぴったりでした」
――なるほど、やっぱり皆さん昔から歌が好きなんですね。特にアカペラの魅力というと、どんなところでしょうか?
常原「まずは楽器などがなくてもどこでも始められる、ということでしょうか」
田所「マイク1本あれば始められるしね」
常原「ライブやコンサートでなければマイクさえいらないですから」
野澤「あとは伴奏も自分たちの声でやるので、そのためのアレンジなども自分たちで行います。自分たちで一つのものを作り上げていく、という魅力があります」
常原「ほとんどの人が大学から始めるので、みんなが同じスタートラインから、気軽に始められる、というのもいいところですね」
▲サークルライブでフィナーレの大合唱
――歌が上手くない、上手くなりたいという人でも大丈夫ですか?
常原「スタートラインが同じですから、みんながはじめから上手いわけでもないですし、大丈夫ですよ」
野澤「歌が好きなら大丈夫です。どうしても音程を取ったりハモったりするのが苦手、という人でも、ボイスパーカッションという道もありますし、自由度は高いです」
常原「ボイパも独学で習得するのは大変ですが、先輩からコツを教われば数カ月で音を出せるようになりますし、2年生になる頃には演奏ができるようになっていると思います」
田所「あと、歌が苦手だからというわけではないですが、作曲や曲のアレンジ、音響機材や映像制作など、歌以外にも活躍できる様々な場面がありますから、いろんな形で楽しめると思います」
――指導などはどうやっているのですか?
野澤「時折外部から講師の方に来ていただいたりもしますが、基本的にはすべて学生が行っています。先輩が後輩を教える、という形ですね」
田所「年に3回ほど、新歓の時期と夏、冬に合宿をするのですが、そこでは先輩と新入生がバンドを組んでいろいろ教わったりできます。そういったこともあって、先輩後輩の距離も近くて、和気あいあいとしたサークルですね」
▲ソフィア祭での様子
――田所さんのように他大学から加入される方は多いんでしょうか。
野澤「そうですね、10は軽く超える大学から来ていますね。うちが結構ユルめのサークルということもあって、アカペラサークルを掛け持ちしている人もいます」
田所「私のように女子大の学生も多いですね」
――では改めて「ラルブル」の魅力について教えてください。
野澤「先程もあったように、和気あいあいとした雰囲気の良さは大きいと思います。上下関係も厳しくありませんし。そういう仲間たちと協力して、サークルライブなど一つのことに向けて動き、成功させるという達成感は非常に大きいですね」
常原「友人は増えますね。学年の垣根を超えてバンドを組んだり、ずっと一つのバンドだけというわけでもないですし、いろいろな人と交流できる。アカペラという共通項のおかげで、初対面でも仲良くなりやすいのがアカペラの良さでもあり、そういう雰囲気があるサークル自体の良さでもありますね。同時に、個別の活動では全国を目指す人もいればゆるく活動している人もいたりと、各々に合った活動ができるのもいいところです」
――いまお三方の話を聞いていても雰囲気の良さは伝わってきますね。
田所「じゃあ私は別の視点から。200人という大所帯ですので、組織を学生だけで維持・運営していくために必要ないろいろなことを体験できるというのも、ある意味では良さですね。学生ではあまり経験できないことだと思います」
――ありがとうございます。それでは、これから大学生になろうという人たち、ラルブルに入るかもしれない人たちに向けてメッセージをお願いします。
常原「アカペラは社会人になっても続けられますし、一生続けていける趣味だと思いますので、ぜひ一度楽しさを体感してみてください」
田所「歌にそれほど興味がなくて、サークル活動を楽しみたい、というだけでもそれに応えてくれるサークルだと思います。他大学の友人も多くできますし。大学から何か新しいことを始めたい、という人にもぴったりだと思います」
野澤「大学のサークルでは、3年生など早いうちに追い出されるサークルもありますが、ラルブルでは4年生の最後までサークル活動を楽しめます。大学生活の大事な居場所になりますし、家族のような関係の仲間ができます。きっと一生の友人、一生の趣味が手に入ると思いますよ」
――ありがとうございました。
※実際のサークルライブなどの様子は、ラルブルのサイトやYouTubeチャンネルから見ることができます。サークルの雰囲気やアカペラがどのようなものかがわかります。
YouTubeチャンネルはこちら
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