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はじめに
いよいよ入試が近づいてきました。あと一息、今が踏ん張りどころです。センター試験、2次試験とそれぞれ対策をしながら頑張っていると思いますが、医学部入試を考えているみなさんにとっては“面接対策”についても押さえなければならないポイントですよね。
一方で、そうは言っても「何をすれば良いのか、何から始めればいいのかわからない」という人も多いのでは? そこで今回は “受かる面接”“落ちる面接”の視点から駿台予備学校 札幌校に取材をしてきました!
そもそも、なぜ医学部入試には「面接試験」があるの?
【男女別】印象は“見た目”でも決まる!「受かる身だしなみ」「落ちる身だしなみ」
男性の正解&NGポイント
【正しい身だしなみのポイント】
ネクタイを締めたら鏡の前でチェックを忘れずに。正しく座ることで猫背気味にならないように気をつけましょう。靴下や靴にも気を配りましょう。
【NGポイント】
・ネクタイの結び方(ゆるめすぎてしまう、ナナメになっているなど)
・座った際に足を開きすぎていないか
・足を椅子の中に入れすぎていないか
・手を広げてひざの上に置いてしまう、必要以上に動かしてしまう
女性の正解&NGポイント
【正しい身だしなみのポイント】
髪の毛は結んで顔が見えるようにして。座る際は手足に気を使いましょう。
【NGポイント】
・足を内股気味(ハの字)にしてしまう
・手をおなかにくっつけている
・浅く座りすぎてしまう(猫背になりがち)
・顔が隠れてしまう髪型
・華美なメイク、髪色、ネイル
【北海道・東北地区志望校別(国公立大)】面接の「受け答え方の基本」と「落とし穴」
北海道・東北地方の医学部入試の面接試験は、「個人面接」「MMI」「討論面接」の3パターンに分けられます。大学ごとに形式が違うので、志望大学に合わせて対策をしましょう。
個人面接
2019年度入試実施大学:北海道大学、弘前大学、秋田大学、山形大学、札幌医科大学、福島県立医科大学など
受験生1名に対して、面接官が1〜3人いる一般的な面接形式。一挙手一投足じっくり見られるので、ハキハキと受け答えをし、自己アピールをしましょう。
ポイント1:質問に対する答えに“根拠”をもつこと
例えば、志望をするきっかけが「小さい頃にお医者さんにかかった経験」だとしたら、そこから医師になりたいと思うようになった背景や理由、自分の経験や想い、将来の展望まで話すことが大切です。
面接の答えに、マニュアル化された正解は1つもありません。“医師を志す者”としての自分の意見・意思を持ちそれをしっかり伝えましょう。
ポイント2:意識的に姿勢を正して座り、相手の目を見て話すこと
面接は面接官とのコミュニケーションです。背筋をぴんと伸ばして、面接官の目を見てハキハキと話すことを意識しましょう。そうすることで、誠意や熱意も伝わりやすくなります。
ポイント3:入退室にも要注意!
落とし穴になりがちな“入退室”。面接中の受け答えは完璧なのに、入退室だけが残念という人も多いそうです。面接の時間は、入室から退室まで。慌てないようにノックやあいさつをしっかり行いましょう。練習を重ねることでミスをすることはなくなります。模擬面接は、入室前から行いましょう。
MMI(Multiple Mini Interview)
東北大学の面接は、少し特殊です。MMI(Multiple Mini Interview)という短い個人面接を複数繰り返す形式で、それぞれの面接には5分の時間制限があり、5人の面接官のもとを回ります。
(MMI形式の模擬面接の様子)
【ポイント】
・個人面接を繰り返すので、個人面接のポイントは完璧に押さえておくこと
・その上で時間制限があるので端的にまとめること
・試験1日目に実施する小作文で書いた内容も確認しておくこと
・隣り合わせで面接を行っているので、しっかりと声を出すこと
この4点を意識して練習してみましょう!
討論面接
対象大学:旭川医科大学
テーマが与えられ、ディスカッション形式で話を進めるのが討論形式の面接です。他人の意見を尊重しながら自分の意見を述べ、しっかりと会話のキャッチボールができているかが重要!
(討論形式の模擬面接の様子)
ポイント1:言い負かそうと思わないこと
コミュニケーションの取り方を見られる討論面接では、与えられたテーマに対して必ずしも答えを出す必要はありません。あくまでも議論をする場所であり、急ぎすぎるあまり一方的に自分の意見を押し付けるのはNGです。様々な意見をまとめていくよう意識しながら発言をするように心がけましょう。
否定することが悪いというわけではなく、否定をした上で自分の意見を述べ、会話を次のステップに繋いでいくことが大切です。
ポイント2:何でも良いから発言をしようとしないこと
特に現役生に見られがちなのが、何か発言しないといけないと焦るあまりテーマとずれた発言をしてしまうこと。話の腰を折ってしまうので、大きな減点ポイントになってしまいます。周りの話を汲み取った上で発言をするように心がけましょう。集団の中でどれだけ人の話を聞けるか、その上で自分の意見を述べられるか、協調性はあるのかなど様々な角度から複数の面接官がチェックしています。
駿台予備学校でしっかり対策をしよう!
全国でも有数の医学部医学科合格実績を持つ駿台予備学校は、学力試験対策のみならず面接対策も充実しています。駿台生は年間を通してこれらの対策を無料で何度でも受けられるそうですが、入試直前期に限り、普段通っていない受験生のイベントも用意されているそうです。札幌校では、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学の面接対策が、仙台校では東北大学の小作文・面接対策が開催されます。
本番さながらの環境でできるのは駿台予備学校だからこそ。まずはホームページをチェックしてみてくださいね。
おわりに
身だしなみ〜面接での受け答えまで、しっかりとコツを掴んで練習すれば面接当日も焦ることなく対応できるでしょう。受験まであと少し、学力試験対策はもちろん、面接対策も忘れずに!