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はじめに
AI(人工知能)と聞くと、皆さんは何をイメージしますか?スマホに話しかけて調べものをしたり、各家庭に応じた働きをしてくれるスマート家電など、自分自身の日常を思い浮かべる人も多いかもしれません。
また、囲碁でAIが名人との勝負に勝ったニュースや、顔認証で素早く人物を特定するなど、学習を重ねたAIは人間を超えたスゴい存在になっていくと感じる人もいると思います。
AI分野はこれからの世界をリードし、社会を変えていく存在になることは間違いなさそうです。そんな最先端のAIについて、大学で専門的に学んでみたいと思いませんか?
AI(人工知能)を進化させるには「人間らしさ」の追究が不可欠!
今後、AIのさらなる進化に求められることは、人間との対話です。AIが人間とのコミュニケーションを実現するには、人間の感情や思考を理解し、「人間らしく」考え、反応することが必要なのです。
この「人間らしさ」を解き明かすのに役立つのが、人間のこころの仕組みを解き明かす心理学や、人間の物事を認識のしかたを研究対象としている認知科学です。AIを基礎から応用まで専門的に学びつつ、心理学と認知科学も並行して学ぶことで、社会を変えるような素晴らしいAIを誕生させることができるかもしれません。
そんな夢を現実にする動きが、追手門学院大学心理学部で始まろうとしています。
追手門学院大学心理学部が2021年4月「人工知能・認知科学専攻」を新設!
追手門学院大学は、大阪府茨木市にキャンパスを置き、心理学を学べる関西の私大で4番目に長い歴史を持つ大学です。1966年の大学創立時から心理学の教育・研究に取り組み、50にもおよぶ心理学関連の講義科目を設置してきました。
こうした実績をベースとして、AIと人間をつなぐ新しい学びをスタートさせます。それが心理学部心理学科に2021年4月から開設予定の「人工知能・認知科学専攻」です。新たなAI技術を産みだしていく応用科学をめざします。
AI(人工知能)と人間(心理学・認知科学)の両方の視点から学ぶ!
さきほどもふれたように、「人間が使いやすいAI」「対話できるAI」には人間の心の働きを知ることが欠かせません。この新しい課題に立ち向うために、人工知能・認知科学専攻を心理学部心理学科に新設予定です。
まずは基礎科目でプログラミング演習や統計数学、基礎数学等を学んで、情報技術の基礎を固めます。その上で専任教員が配置された5分野を基幹・展開科目として学びます。
5分野は、AI(人工知能)を学ぶ人工知能領域の3分野「画像・映像メディア分野」「言語メディア分野」「機械学習・データサイエンス分野」と、人間らしさを学ぶ認知科学領域の2分野「思考・意思決定分野」「身体性認知・制御分野」で構成されています。さらに心理学の科目も14単位まで併せて履修することができます。認知科学領域を心理学と人工知能領域の間におくことで、相互活性化を促進するのもねらいです。
また、学習環境面でも、プログラミングや画像・映像処理の設備、心理学の実験機材など、最新の環境でAIと人間への理解を深められます。
AIの視点から人間を見つめることで「より人間らしいAIとは何か」を考え、人間の視点からAIを見つめることで「人間とは何か」を考えます。
両方の視点を併せ持つことで、「幸福な人間社会を築くにはどうすれば良いか?」を探究していくことができるのです。これは、少子高齢化・人手不足・過疎化等の課題を抱える日本政府が求めるAI人材像とも重なります。
日本初の学びに飛び込むには、入試情報をチェック!
学びの中心となる人工知能と認知科学の5分野は理工系領域となるため、入試も「数学(Ⅰ・A・Ⅱ・B)」「英語」が必須科目となります。定員は40名。日本初の学びに飛び込む1期生になることに興味のある人は、詳細情報がアップされる追手門学院大学の「入試ナビ」をぜひチェックしてください。
最後に
AIが劇的な進化を遂げる現在、AIを専門的に学び「人間らしいAI」について究めることは将来にとっても大きなメリットになるでしょう。基礎からしっかりと習得すれば、自分次第であらゆる業界にアクセスできます。新しい未来を創造していくリーダーとなる道が開けそうですね。