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はじめに
2019年4月にスタートした順天堂大学保健医療学部は、2021年度で3年目を迎えました。
医学が急速に進歩し、チーム医療の中で高度の知識と確かな技術が求められる中、保健医療学部では理学療法士と診療放射線技師を育成。将来の医療現場で活躍する人材の輩出を目指しています。今回は、学部長と学生2人に、3年目を迎えた保健医療学部について、授業での学びや国家試験対策、また将来の展望などについてお話を伺いました!
学部長と学生にインタビュー!
代田 浩之(だいだ ひろゆき)保健医療学部長
宮本 修典(みやもと ひさのり)さん
私立関東学院高校卒業
保健医療学部 理学療法学科 2019年4月入学
杉山 美紀(すぎやま みき)さん
埼玉県立上尾高校卒業
保健医療学部 診療放射線学科 2019年4月入学
Q.1 1、2年生時を振り返って、これまでの勉強内容について教えてください
充実した環境の中、2年次の後期から実習がスタート
学部長:医療が高度化する中、チーム医療を最前線で支えるスペシャリストの育成が求められています。そのような時代の中でスタートした保健医療学部ですが、1期生の2人は、どのようなことを学んできましたか。
宮本:1年生の頃は医学の基礎知識を中心に学んでいました。2年生では新型コロナウイルスの影響があり、前期の授業はすべてオンラインに。慣れない環境で、生活リズムを保つのが大変だったことを覚えています。
だんだんと授業のレベルも高くなっていく中、後期では機器を使い歩行の分析をするなど実践的な内容を学ぶようになりました。後期の最後には実習もあり、患者さんと直接関わることができて、とても大きな学びになりました。
杉山:1年生の前期では高校で習った数学や物理の応用を学びつつ、解剖学や生理学といった医学の基礎を、後期からは医療の専門科目を学ぶようになりました。
2年生の後期からは実習がスタート。最先端の機器を扱いながら、国家試験にも出る内容を学んでいきました。例えば、X線の撮影技術を学ぶ授業があるのですが、少しでも位置が変わると画像の質が大きく変わってしまいます。どうしたら良い画像がとれるかを友達と話しながら、実習を進めたりしていました。
だんだんと授業のレベルも高くなっていく中、後期では機器を使い歩行の分析をするなど実践的な内容を学ぶようになりました。後期の最後には実習もあり、患者さんと直接関わることができて、とても大きな学びになりました。
杉山:1年生の前期では高校で習った数学や物理の応用を学びつつ、解剖学や生理学といった医学の基礎を、後期からは医療の専門科目を学ぶようになりました。
2年生の後期からは実習がスタート。最先端の機器を扱いながら、国家試験にも出る内容を学んでいきました。例えば、X線の撮影技術を学ぶ授業があるのですが、少しでも位置が変わると画像の質が大きく変わってしまいます。どうしたら良い画像がとれるかを友達と話しながら、実習を進めたりしていました。
Q.2 3年生になった現在、どんなことを学んでいるか教えてください
最先端の設備と、先進医療を取り入れることで、充実した学びを
学部長:2年生の後期から実習が始まりましたが、3年生になった現在はどんなことを学んでいますか。
宮本:3年生の11月からまた実習が始まりますが、現在はそれに向けて、理学療法に必要な評価や検査方法などを学んでいる最中です。昨年度の実習で実際に患者さんと関わる中で、誰もがわかるよう説明を工夫する、また施術の合意を図るインフォームドコンセントを実践する必要性を学びました。実習ならではの学びがあるので、次回も楽しみです。
宮本:3年生の11月からまた実習が始まりますが、現在はそれに向けて、理学療法に必要な評価や検査方法などを学んでいる最中です。昨年度の実習で実際に患者さんと関わる中で、誰もがわかるよう説明を工夫する、また施術の合意を図るインフォームドコンセントを実践する必要性を学びました。実習ならではの学びがあるので、次回も楽しみです。
学部長:ちょうど今の時期は、座学から実践へと学びが深まっていく頃。その接合に関して試行錯誤しながら取り組んでいるのは、とても素晴らしいと思います。杉山さんはどうですか。
杉山:私も臨床実習や学内実習という形で、実習が増えてきました。大学病院で実際に使っていた機器に触れながら学ぶことができるので、より理解が深まると感じています。学内施設が充実しているので、実践に即した環境で学べているのではないでしょうか。
学部長:保健医療学部の特長として、最新の医療機器を実習で利用できる点、また海外の先進医療についても学べる点があります。医学の発達は目覚ましく、たとえば現在では放射線の画像診断にAIを活用することも当たり前になりつつある。そういった最先端の医学について、充実した設備と、海外施設とコミュニケーションを取りながら研究している先生から学ぶことができるのは、保健医療学部の良さだと思います。
杉山:私も臨床実習や学内実習という形で、実習が増えてきました。大学病院で実際に使っていた機器に触れながら学ぶことができるので、より理解が深まると感じています。学内施設が充実しているので、実践に即した環境で学べているのではないでしょうか。
学部長:保健医療学部の特長として、最新の医療機器を実習で利用できる点、また海外の先進医療についても学べる点があります。医学の発達は目覚ましく、たとえば現在では放射線の画像診断にAIを活用することも当たり前になりつつある。そういった最先端の医学について、充実した設備と、海外施設とコミュニケーションを取りながら研究している先生から学ぶことができるのは、保健医療学部の良さだと思います。
Q.3 国家試験対策について、教えてください
国試対策委員会がスタート。2年次には、第1種放射線取扱主任者に8人が合格
学部長:年次が進み、だんだんとプロフェッショナルとして働くイメージができつつあると思いますが、まずは国家試験に受かることが大切です。国試に対してはどのようなイメージを抱いていますか。
宮本:私はそんなに先のことだとは思っていなく、いつかくるものだと受け止めています。大学に入って一番驚いたのは、1年生から国家試験対策の模試を行うところ。こんなに早くから対策をするのかと思いました。
このように学校の方で、試験への意識付けをしてくれたり、授業でも国試で重要な点を教えてくれたりするので、モチベーションも維持しやすいと感じています。
学部長:大学側も国試対策委員会を立ち上げ、積極的に対策に取り組んでいます。一人ひとりの実力を見ながら個別に指導することを心がけていますし、優秀な学生が他の学生を教える「スチューデントアシスタント制度」もある。
宮本君の話す通り、頻繁に模試を行ったり、実習現場でも国試を意識した取り組みを行ったりするなど、教員、学校設備、学生同士など様々な角度から支援しながら、最終的には全員が余裕をもってクリアすることを目標としています。
杉山:私も1年生から国家試験の過去問を授業でやってきました。学生ごとに担任の先生が割りふられているので相談がしやすいですし、自習室もあるので、環境は充実していると思います。
また2年生で国試にもつながる第1種放射線取扱主任者試験を受けたのですが、たくさんの先生の支えもあって無事受かることができました。合格した時はとても嬉しく、将来の夢に一歩近づくことができました。
宮本:私はそんなに先のことだとは思っていなく、いつかくるものだと受け止めています。大学に入って一番驚いたのは、1年生から国家試験対策の模試を行うところ。こんなに早くから対策をするのかと思いました。
このように学校の方で、試験への意識付けをしてくれたり、授業でも国試で重要な点を教えてくれたりするので、モチベーションも維持しやすいと感じています。
学部長:大学側も国試対策委員会を立ち上げ、積極的に対策に取り組んでいます。一人ひとりの実力を見ながら個別に指導することを心がけていますし、優秀な学生が他の学生を教える「スチューデントアシスタント制度」もある。
宮本君の話す通り、頻繁に模試を行ったり、実習現場でも国試を意識した取り組みを行ったりするなど、教員、学校設備、学生同士など様々な角度から支援しながら、最終的には全員が余裕をもってクリアすることを目標としています。
杉山:私も1年生から国家試験の過去問を授業でやってきました。学生ごとに担任の先生が割りふられているので相談がしやすいですし、自習室もあるので、環境は充実していると思います。
また2年生で国試にもつながる第1種放射線取扱主任者試験を受けたのですが、たくさんの先生の支えもあって無事受かることができました。合格した時はとても嬉しく、将来の夢に一歩近づくことができました。
学部長:おめでとうございます! 診療放射線学科の2年生は杉山さんも含め、8人が合格しました。この試験は難易度の高い国家資格で、この経験は、国試はもちろんのこと、必ず将来に役立ちますので、これからも頑張っていってください。
Q.4 2人の目標や将来像を教えてください。
大学院の設立も予定。海外施設と連携することで、海外での研修も
学部長:順天堂大学では2人が卒業する頃、大学院の設立も予定しています。臨床の場で働くことに加えて大学院で研究をする、海外留学するなど様々な選択肢がありますが、将来はどのように考えていますか。
宮本:大学院にはとても興味があります。現在はゼミが始まって、スポーツ医療に興味がでてきました。将来は理学療法士として、小学生から大学生までの怪我の再発予防などを行っていきたいので、大学院で研究をしたいと考えています。最終的には大学に戻ってきて、学生の教育に携わるのが目標です。
学部長:順天堂大学には、スポーツ健康科学部と連携してチーム医療を実践する先生もいます。リハビリテーションも並行して学ぶことで、より幅広い活躍ができると思います。杉山さんはどうですか。
杉山:私は病院に就職したいと思っています。今興味があるのは、がん治療です。現在、地元の病院で外来支援ボランティアをしているのですが、患者さんとコミュニケーションをとるのがとても好きなので、将来はがん細胞を早期発見できるようなスペシャリストになって、不安を抱えながら治療をしている方々の力になれたらいいなと思っています。
学部長:宮本君と杉山さんが卒業する頃には、医療がさらにグローバル化し、国内だけでなく、世界中の医療関係者と広く情報交換する時代になっていくはずです。
大学としても海外施設と連携を強めているので、海外研修も開始します。大学院で研究をするにしても、病院で働くにしても、そのようなチャンスを存分に生かして、社会で活躍できる人材を目指していってください。
宮本:大学院にはとても興味があります。現在はゼミが始まって、スポーツ医療に興味がでてきました。将来は理学療法士として、小学生から大学生までの怪我の再発予防などを行っていきたいので、大学院で研究をしたいと考えています。最終的には大学に戻ってきて、学生の教育に携わるのが目標です。
学部長:順天堂大学には、スポーツ健康科学部と連携してチーム医療を実践する先生もいます。リハビリテーションも並行して学ぶことで、より幅広い活躍ができると思います。杉山さんはどうですか。
杉山:私は病院に就職したいと思っています。今興味があるのは、がん治療です。現在、地元の病院で外来支援ボランティアをしているのですが、患者さんとコミュニケーションをとるのがとても好きなので、将来はがん細胞を早期発見できるようなスペシャリストになって、不安を抱えながら治療をしている方々の力になれたらいいなと思っています。
学部長:宮本君と杉山さんが卒業する頃には、医療がさらにグローバル化し、国内だけでなく、世界中の医療関係者と広く情報交換する時代になっていくはずです。
大学としても海外施設と連携を強めているので、海外研修も開始します。大学院で研究をするにしても、病院で働くにしても、そのようなチャンスを存分に生かして、社会で活躍できる人材を目指していってください。
おわりに
将来に向けて、学びを深める2人の話はいかがでしたか。
順天堂大学保健医療学部では、今後ますます需要が高まる医療分野において、高度な最先端医療、そして海外の知見を取り入れながら研究と実践を進めています。
興味がある方は、ぜひオープンキャンパスで学校の雰囲気に触れてみてください。