【慶応義塾大学(文)】世界史は「暗記」と「流れ」の両抑えで成績が大幅アップ!

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はじめに

受験勉強は限られた時間をいかにうまく使うかがカギです。
今回は勉強を計画的に、客観的に管理しながら進めることで着実に成績を伸ばし、志望校である慶應義塾大学に合格した外野立ち見席さんに話を伺いました。

◆世界史は「世界の流れ」や「地域の通史」も意識することが大切!

―秋頃にはもう志望校は決まっていましたか。その頃には何を重点的に行いましたか。

夏休みの勉強を経て、この時期から過去問演習を開始しました。志望校も決まり、私立文系型での受験だったので、3教科バランスのとれた勉強を心がけていました。

ひと通り志望校の過去問を解き終えた段階で、世界史のインプット不足を強く感じたため、朝の勉強時間を世界史に割くようにするなど、意識して力を入れ始めました。

―その勉強に重点を置いたのはなぜですか。

私立2次の問題に対応できないと感じたからです。夏休みはひたすら通史の流れを追って、覚えることにはあまり重きを置いていませんでした。

過去問演習や模試の結果を通じて、世界史の得点を上げるためには「用語を詰め込む」ことも大事だと気づき、世界史一問一答(東進)を使用してインプットを強化しました。

―効果はでましたか。

それまで漠然と通史の流れを追っていただけの勉強に「覚える」という作業が加わったことで、得点力が格段と上がりました。

一般的な受験生は「世界史は暗記」と考えていると思いますが、暗記作業の中でもタテやヨコの流れを資料集などで確認しつつ進めることをおすすめします。

難関私立と呼ばれる大学の社会科目は、用語の詰め込みだけでは対応できません。繋がりを読み取るための知識を持っていてこそ太刀打ちできるようになります。

「世界史が苦手」という人は「覚える」ことよりも、同時代の世界の流れ(ヨコの流れ)やひとつの地域の通史(タテの流れ)を意識して、頭に入れる作業から始めるといいかもしれません。

―秋の受験勉強を振り返って、こうすればよかったと思う点を教えてください。

過去問の「復習方法」をもう少し早く固めておきたかったです。例えば、「捨て問題」をどう処理するか、まとめノートは作るべきか、知らない単語は覚えるべきなどですね。

過去問の復習方法はどの受験生も同様に悩むところだと思いますので、学校の先生や先輩、塾の先生などに相談しながら、自分なりの方法を早めに探しておくといいと思います。

―10〜11月であった印象的な出来事はありますか。

8月末に受験した河合塾の第2回全統記述模試が返却され、各教科偏差値20以上も上がったことです。

帰国子女がひしめく高校で、私立型学年1位、文系7位(上は全員東大志望)という好成績を収めることができたので、その後、自信を持って学習を進めることができました。

―受験で一番苦労したことは何ですか。 私は終始、体調管理に失敗していたような気がします。早稲田大学文化構想学部の受験2日前にインフルエンザに罹ってしまいました。 部活をやっていたので、体力には一応の自信があったのですが、夏休みも何度か軽い体調不良になってしまいました。 ―それをどうやって乗り越えましたか。

夏休みに一度体調を崩して以来、寝る前に10分ほどのストレッチや軽い筋トレを行なって、冷房で冷えきった全身をほぐしてから眠るようにしました。

みなさんも、何かしら軽い運動を定期的に行うことをおすすめします。

また、インフルエンザ対策として、R-1ヨーグルトを飲んだり、ありとあらゆる場所にコップを持ち運び、頻繁にうがいを行うようにしました。

―Studyplusをどのように活用していましたか。

限られた時間を理想的な形で配分するために、各科目・教材ごとの時間配分が可視化できるStudyplusの機能が有効だと考え、高3の春から本格使用しました。

部活引退前は、長時間の勉強に慣れていなかったため、まずは「机に向き合う」ことをテーマに勉強を始めました。

Studyplusの「タイマー機能」は、目の前で着々と時間が進んでいくのを確認できるため、受験勉強初期のモチベーション作りに最適でした。

また、タイマー作動中はスマホの誘惑を退けることもできます。受験生の皆さんは、手始めにこの「タイマー機能」を利用するのも良いのではないでしょうか。

勉強習慣が身についてからは、適切な時間配分を客観的に確認するために利用していました。その日1日の勉強について正確なフィードバックを行うことができるのは、非常に有効です。

「日々淡々と勉強すること」を目標としていましたので、マイページに表示されている棒グラフが波打たず、一定の時間を保っているときは、「良い勉強ができている証拠だな」と感じることができました。

―どのような効果が得られましたか。

各教科の勉強時間を自分の力だけでコントロールすることは非常に困難です。個人的な感情に任せるのではなく、Studyplusを客観的な判断材料として使うことは、非常に有効だと思います。

また、Studyplusは見ず知らずの受験生と時には争い、時には助け合って勉強を進めていくことができます。

学校の友達と詳しい勉強の話をするのは難しいものがあるかもしれませんが、見知らぬ受験生のみが集うStudyplusでのコミュニケーションはモチベーション維持にも役立ちました。

◆将来はメディア関係を希望! 教育関連への関心も深まる

―将来の夢や目標は何ですか。

メディア関連の仕事に就くことです。具体的には編集者か記者ですね。

最近では教育関連の仕事にも興味を持っています。日本でも教育に対する考え方に変化が見られるようになり、これからの教育業界がどうなっていくのかということに関心が強くあるからです。

―今、頑張っている受験生にメッセージをお願いします。

「模試の見方」を踏まえつつ、最後のひと言を送りたいと思います。恐らく皆さんの多くは、点数や偏差値、大学別の判定などにひと通り目を通した後、その結果だけを一喜一憂するのみでフィードバックを終えてしまうのではないでしょうか。

模試が示すそれらの数字は、苦手な分野、これから伸びる教科、今やらねばならないもの、後回しにすべきもの…など、多くのことを教えてくれます。

その数字に対して、自ら何かしらの考察を加えず放置してしまうのは非常にもったいないことだと思います。結果に対して何かしらの感情を抱くだけで終わらせず、その結果が教えてくれる「その先」のことを自らで探しに行ってください。ご健闘をお祈りします。

外野立ち見席さんの受験プロフィール

慶應義塾大学
【合格】 文学部

早稲田大学
・【不合格】 文化構想学部
【合格】 文学部
【合格】 教育学部 地理歴史専修
【合格】 商学部
【合格】 社会科学部

上智大学
【合格】 文学部 新聞学科

明治大学
【合格】 情報コミュニケーション学部 

立教大学
【合格】 異文化コミュニケーション学部
【合格】 観光学部

法政大学
【合格】 文学部 哲学科

日本大学
【合格】 法学部 新聞学科 

【教材】
『東大英単語鉄壁』(角川学芸出版)
『古文単語ゴロゴ』(スタディカンパニー)
『世界史一問一答』(東進ブックス)(ナガセ)

【アプリ(webサービス)】
『Studyplus』 (スタディプラス株式会社)
この記事を書いた人
    Studyplus編集部
    勉強方法や試験テクニック、Studyplusを利用している大学生のみなさんの合格体験レポートを掲載していきます!

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