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はじめに
1年間、幅広い分野を学んだ後に専攻を決める「レイトスペシャライゼーション」や、学部の枠を超えた学びで、学生の可能性を広げる大手前大学。希望の就職につながる大学独自のプログラムを展開する。大手前短期大学では注目が集まる国家資格を取得できる新学科開設など、卒業後の輝かしい未来を後押しする取り組みが加速している。
自分なりのリーダーシップと「なりたい自分」を見つける
「なりたい自分探し」は高校生にとって、またその先の大学生活でも、重要かつ関心の高いテーマだろう。大手前大学の「リーダーシップ開発プログラム」は“なりたい自分になる”ための力をつける注目のプログラムだ。担当する坂本理郎准教授は「自分が進むべきキャリアを入学時から意識し、4年間を通して『やりたいこと』『なりたい自分』という目的地にたどり着く力を育てます」と話す。ビジネスの基礎を1年次で学び、2年次では就活時に課されるSPI(総合的な適性検査)を早くも実施。2年次からは、企業を訪れて実際に企業が抱える課題の解決法を探るPBL(問題解決型学習)の場も豊富だ。会社の雰囲気や業務を肌で感じる時間を多く過ごすことで、学生は自分が働く姿を明確にイメージ。自分が進むべき進路を見つけ、切り開ける「セルフ・リーダーシップ」を身につける。「“リーダーシップ”には、チームを一人で引っ張るイメージがあるかもしれません。しかし今の時代、状況に応じてメンバーそれぞれがリーダーシップを発揮できる組織が強い。多様な学部の仲間と価値観をぶつけ合い、自分なりのリーダーシップが発揮できる場所を、このプログラムで見つけてほしい」と坂本准教授は期待を込める。
「リーダーシップ開発プログラムに魅力を感じて入学した新入生も多いと聞きます」(坂本理郎准教授)
社会的なニーズが高まる歯科衛生士を目指す
2020年4月、大手前短期大学に歯科衛生学科。人生100年時代を過ごすのに不可欠な「歯と口腔の健康」を支える役割で活躍の場が広がる歯科衛生士を、強力なサポート体制でバックアップする。「医療費削減のため国は『予防歯科』に注力しています。歯磨き指導や歯石除去などで患者さんをむし歯から守る歯科衛生士の存在は、より重要になりました。求人倍率の高さから、出産や育児で仕事を離れても再就職しやすく魅力的な職業です」と中村隆志教授(学科長就任予定者)は話す。
歯科領域の基礎を学ぶ1年次に始まり、2年次は本格的な実習も。臨地実習先は地元の開業医から、京都大学、大阪大学、神戸大学をはじめとする国内有数の大学附属病院まで幅広い。様々な現場で患者との接し方を体感し、大学病院では先進医療にも触れられる。国家試験を控える3年次は、豊富な合格ノウハウを持つ専門講師が「全員合格」を合言葉にきめ細かに指導する。卒業後は、大手前大学通信教育部への編入が可能。歯科衛生士として働きながら大学卒業資格の取得を目指せる。中村教授は「学びの場は、4年制大学の仲間とクラブ活動などで交流できるさくら夙川キャンパス。専門学校にはない環境で、充実した学生生活を送ってほしいです」と入学を心待ちにしている。
「2021年に短大がさくら夙川キャンパスに全面移転し、新校舎も建設中。さらに活気づくでしょう」(中村隆志教授)