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はじめに
高校生の皆さんは入学試験と言えば、テスト用紙に書かれた問題をひたすらに解くことをイメージする方がほとんどだと思います。今回は一度受験した先輩たちから「楽しい」「面白い」と評価されているICU独自の入試「ATLAS」についてご紹介します。
まずは「ATLAS」を体験しよう!
突然ではありますが、日々スタディプラスで勉強をしている皆さんにまずは実際に「ATLAS」を体験していただこうと思います。今、問題が解ける解けないではなく挑戦してみることでどう感じたかを意識して挑んでみてください。
いかがでしたでしたか? 率直に、何か自分の中でも、“今までのテスト”と違った楽しさを感じることができたのではないでしょうか。
「ATLAS」を体験した先輩たちの声
今、体験した皆様の中にも「楽しい」「面白い」と同じような感想を持った人も多いと思います。下記は実際にこの入試を使って入学した先輩たちも同じことを感じていたんです!
ATLAS受験は、楽しかった、の一言に尽きます。入試本番にもかかわらず、トピックの内容の面白さに感銘を受けていました。ICUという大学のイメージそのものの問題で、印象的なのは、設問作成者と自分との「対話」を重視しているということです。講義は音声だけで聴くのですが、話し手はそこに議論があるかのように雄弁かつ論理的に説明し、対話をしかけてきます。わくわくする新鮮な驚きがありました。いくつか受けた大学入試の中で唯一充実感のある問題内容でした。
(2年 男子)
特殊な入試形式なので受験前は不安でした。ICUに入学して振り返ってみると、ICUで学ぶための基本的な力(例えば英語や日本語の読解力、物事を俯瞰的に見る力)が求められていたと気づきました。つまりは、ICUの授業を先行して受講したようなものですね。ですから形式は入試としては特殊でも、求められるものは決して特殊なものではありません。形式を恐れず、果敢にチャンレンジする勇気が肝心だと思います。
(1年 男子)
試験というと、基本的にインプットしたことを正しくアウトプットするもの、と思っていました。けれどもATLASは、まず「聴く」。そして聞き取った内容をそのままアウトプットすればよいのではありません。
聴いて読んで理解して、そして自分の頭で考えてはじめて答えが出せます。普通に日常を過ごしているだけでは使わない思考プロセスですよね。だからこそ面白い。けれど、だからこそ準備しにくい(笑)。
アドバイスは、こういう思考プロセスを意識しつつ、さまざまな分野の本(新書や学術書など)を読み、自分なりに解釈して「書いてみる」という作業を繰り返すことだと思います。小論文の作成にも通じるものがありますよ。
(2年 女子)
「対話」を大事にしている点や、自ら「考え」「チャレンジ」することがICUの学びにつながっているんです。自分なりに考えていく作業の楽しさが「ATLAS」の中にはあるんですね。
“ICUの講義が体験できる入試” 「ATLAS」とは一体なに?
やってみて驚いた人も多いかもしれませんが、なんとまずは講義から始まります。そう、単純に暗記したものに答えるだけのテストではないんです!
まずは、あるトピックについての15分程度の短い講義(ミニ・レクチャー)を聴きます。もちろん、配られたメモに自由にメモを取ることもできます。講義に基づき、頭を使って考えていく作業が面白いと感じた人、いつもの勉強とは違って楽しくて気晴らしにもなったと感じた人もいるのでは?
その後は、講義内容に関する学際的設問と、講義に対して人文科学、社会科学、自然科学の視点から書かれた論述等を読み、それらに関する設問に解答します。合計40~45問、講義部分を含めて80分で試験終了です。
設問自体も上記4領域から文系・理系を超えて多角的に出題され、総合的な思考力が求められます。 つまり、講義の要点をしっかりと聴き取り、資料を読み、自らの知識を動員して考えをまとめ、最も適当と思われる答えを導く努力をすることが試される、そんな入試です。
ICUに入学してから必要な理解力や発想力、瞬発力などを測るテストで、実際に入学してから取り組むディスカッションやグループワークなど“自分から考える”ことの多いICUの授業にも繋がっています。将来必要な自ら柔軟に考える力が問われます。
おわりに
実際に「ATLAS」を体験してみていかがでしたか? 普段のテストと違い「楽しさ」を少しでも感じることができましたか? 自分には「この入試が合っている」と感じた方は、ICUの学びが合っているのかもしれません! まずはICUの学びについてホームページで詳しく調べてみてくださいね。将来やりたいことにも繋がるでしょう。