【国際教養学部って何するの?】グローバル社会で活躍できるチカラを身につけよう!

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はじめに

みなさんは「国際教養学部」でどんなことを学ぶか知っていますか?
“外国語”や“異文化コミュニケーション”が一番に思いつくでしょうか。どちらも大正解!ですが・・・、じつはそれだけではないのです。今回は「国際教養学部」として“新しい学び“を提供している大学をご紹介したいと思います!
世界中でこの大学だけにしかない“学び”についてお話を伺ってきたので、どこの大学か知りたい方は、ぜひ読んでみてくださいね!
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教授インタビュー

順天堂大学 国際教養学部国際教養学科 教授
フランソワ・ニヨンサバ先生

担当カリキュラム:グローバルヘルスサービス
研究分野:医歯薬学、内科系臨床学、皮膚科学

Q:国際教養学部開設の経緯を教えてください!

グローバル社会で活躍できる医療分野を支える人材の育成を目指す

順天堂大学は、「健康総合大学」として健康に関わるあらゆることを教育・研究する機関です。今、世界の多くの国が“健康”について問題を抱えています。日本であれば貧困や少子高齢化、アフリカであればエイズ、マラリアといった感染症など、世界各国で健康に関する様々な問題が発生しています。
それらの健康問題は、直接的には、医師や看護師が対応しますが、根本的に解決するには、実は、医療従事者とは違った視点のアプローチが重要になってきます。

私の体験では、アフリカの感染症の例で言うと、住民たちが病気に対する基本知識がないことが一番の問題だったので、彼らに病気に関する健康教育を行い、罹患率を下げようと試みたことがあります。今の時代、このように俯瞰した視点で解決策を考え実行していく人材が求められています。健康についてグローバルに捉えたときに、各国の言語習得や異文化への理解を推進する「国際教養」が必要です。それで「国際教養学部」をつくったのです。
順天堂大学の「国際教養学部」は、グローバル社会で活躍できる素養を身につけたうえで、医療・健康・保健・福祉を支える人材の育成を目指します。もちろん、全員が医療分野を目指すわけではありません。異文化コミュニケーションを深める学びも可能です。しかし、ただ単に問題が起こっている外国に赴き、課題と向き合うだけではなく、それが何故起こったのか、どんな仕組みがあれば、解決の方向に向かうのか、そして何よりも、それは誰のために行うのか。そんな人を思うことのできる力を身につけてほしいと思っています。

Q:具体的にどのような勉強をするのでしょうか?

3領域の学び【異文化コミュニケーション・グローバルヘルスサービス・グローバル社会】

一般的な「国際教養学部」では、外国語や異文化コミュニケーションだけを4年間学ぶというところが多いと思います。しかし、私たちは、学生たちにそれぞれ“専門性”を持って社会に出てほしいと考えています。
そのため、1、2年生で語学と基礎科目、3、4年生で専門性を深められるようなカリキュラムを組んでいます。

具体的には、1,2年生では、語学の授業を少人数で実施、コミュニケーション能力の向上を図ります。また、英語だけでなく、スペイン語・フランス語・中国語のうちの一つを英語と同じペースで学びます。また、健康・医療などに関連する分野を含む幅広い教養を基礎科目として学びます。

そして、3年生で「異文化コミュニケーション」、「グローバルヘルスサービス」、「グローバル社会」、の3つの領域から、各自の関心に応じて1領域を選択し、より専門性を深めます。
「グローバル社会」領域では、持続可能な未来へ向けて、グローバル化をめぐる社会問題を学びます。「グローバルヘルスサービス」領域では、身体、健康、生命などに関して日本や世界が抱えている諸課題を学び、「異文化コミュニケーション」領域では、異質な文化とのコミュニケーションにおいて起こる課題について深く理解し、多文化/多言語社会でどのように生きるかを学びます。国際教養学部全体でゼミは約15クラスありますが、重なり合う学びもあるので、領域を横断して専攻することも可能です。

Q:留学制度について教えてください

「語学留学」「海外研修」目的に合わせた留学プログラムが充実しています。
国際教養学部では、短期~長期まで留学制度が整っています。海外研修先は、アメリカ、スペイン、中国、フランス、カナダ、フィリピンなどがあり、学ぶ目的に合わせて行き先を決めることができます。

Q:卒業生の進路を教えてください

医療業界をはじめ、航空・運輸、製造、通信、商社などあらゆる業界で活躍

就職先は多岐にわたります。グローバルヘルス領域でいうと、医療メーカー、製薬メーカー、ヘルスケア企業などです。異文化コミュニケーション、グローバル社会領域では、航空業界や公務員などに進んでいる学生もいます。

今年の3月に卒業した1期生の就職率は98%です。大学院進学者も多く、順天堂大学大学院をはじめ、東大や一橋大学、アメリカの大学院などに進学しています。このような結果が残せたのも、1年生から自分のキャリアについてじっくり向き合うカリキュラムがあったからだと思っています。10科目以上の豊富なキャリア教育の科目があり、キャリアデザインの他、社会人としての教養、社会で活躍する方とのディスカッションなどによる多角的なアプローチで、知識とスキルを獲得します。
キャリア教育に関する科目の一部は卒業に必要な単位として認められており、4年間を通して職業とキャリアに対する理解を深めることができます。

在学生インタビュー

長谷 彩加さん

国際教養学部 異文化コミュニケーション領域 3年生

Q:なぜ順天堂大学の国際教養学部を選んだのですか?

私の育った地元近くに港があり、海外から頻繁に大きな客船が来ていました。そのため、小さい頃から英語に接する機会が多く、自然と海外に興味をもっていきました。
英会話を習っていましたが、英語ボランティアをしたときにうまく話せなくて、悔しい思いをしたのも国際関係の学部に進もうと思ったきっかけのひとつです。
順天堂大学を選んだ理由は、専門的な3つの領域からひとつを選択できるところに魅力を感じたからです。しかも、入学時に決めるのでなく、1、2年で基礎をしっかり学んだうえで、3年生で領域を選択できるのが良かったです。高校生の頃は、漠然と国際的に活躍したいという思いはあったのですが、どういったジャンルで活躍していけばよいのか定まっていなかった自分にとっては、多くの選択肢を自分に残すという点でとても助かりました。また、領域を選択したあとも領域間で横断的に学べることも魅力のひとつでした。

Q:3つの領域でどれを選びましたか?

異文化コミュニケーション領域です。2年生の時にフィンランドに留学して文化が違う多国籍の友達との生活で楽しさだけでなく、難しさも知ったので選びました。今後、社会に出た時に、多国籍企業で公用語が英語になるという状況が増えれば、より組織内でのコミュニケーションが重要になってくるのではないかと考えています。

また、2年生の後半にグローバルヘルス、グローバル社会それぞれの領域の概論を学んだので、専門領域である異文化コミュニケーションをベースとして、他領域の授業も履修していきたいと思っています。

Q:授業で学んだことや印象に残っていることを教えてください。

英語の授業です。大学に入って、英語でのプレゼンやディスカッションをする機会が格段に増えて、うまくできないことが悩みでした。そこで、先生にお願いして、毎週個人的に英語で話す時間をつくってもらったり、ランチタイムディスカッション(お昼休みに学内の留学生と会話をする場)に参加し、英会話の練習をするなど、1年生の時に積極的に英語を使うことを意識した勉強を行いました。英語のクラスは少人数で担当の先生がいるので、不安や疑問があったり、助けが必要なときはすぐに相談できます。先生方はとても親身になって相談に乗ってくれます。
多くのサポートのおかげで、今では英会話にかなり自信がつき、TOEFLは入学時の500点弱から、留学前のテストで50点以上も上がりました。

Q:学生生活について教えてください。

この大学に入って驚いたことは、様々なバックグラウンドを持った友達が多くできたことです。帰国子女や留学生、医学部の学生と関わることもあり、異なる価値観を知ることのできる良い環境だと思います。また、キャンパスが都心にあるので、色んなところにアクセスが良いのも魅力です。御茶ノ水は大学が多いので、私はジャズ部に所属しているのですが、近くの他大のジャズ研にお邪魔したり交流も盛んです。

卒業生インタビュー

宮嶋 珠実さん

就職先:ANAエアポートサービス株式会社 
国際教養学部 グローバル社会領域

Q:どんな仕事をしていますか?

ANAエアポートサービスという会社でカーゴサービス部に所属しています。簡単に説明すると、羽田空港で国と国の間で行き来する貨物を輸出する業務に携わっています。羽田空港から世界各地に飛んでいく貨物を機内や搬送中のバランスを考えながら積み付け・搭載する仕事です。

Q:なぜ順天堂大学の国際教養学部を選んだのですか?

元々、英語そのものを学ぶというより国際文化に興味がありました。他の大学は、コミュニケーションや社会学だけを学ぶところが多かったのですが、順天堂大学は、それに加え、医療・健康も学べるということで、将来の選択肢が広がると思い選びました。医学部が有名なのは知っていたので、他の大学の国際教養学部とは違う視点からグローバルなことを学べるのが魅力的でした。

Q:3つの領域でどれを選びましたか?

グローバル社会の領域を選びました。ですが、分野を横断して順天堂大学でなければ学べないヘルスサービス分野の授業を多く取っていましたし、ゼミではヘルスプロモーションを専攻しました。生活していくうえで、すべての人が心身ともに健康でいられるか、ということを研究するゼミです。多民族共生や異文化コミュニケーションを学んだうえで、様々な文化・宗教を背景にもつ人たちの医療・健康の問題や価値観、文化的背景を学べたことはとても面白かったです。

Q:就職活動の時のことを教えてください。

就職活動では、航空業界と医療業界に絞って受けていました。この2つの業界にしたのは、国を問わず人々の生活に密着しており、なくてはならない仕事だからです。
航空業界は昔からの夢であったので、日本と海外をつなぐ仕事がしたかったため、医療業界は、日常の健康管理に貢献できるような、家庭向けの医療機器メーカーをそれぞれ志望しました。
就職活動の際は、キャリア支援室のカウンセラーの先生のところに毎日通いました。学部の人数が少ない分、学生一人ひとりにかけてくれる時間が多く、いつでも相談に乗ってもらえることがよかったです。本当にお世話になりました。

おわりに

順天堂大学の「国際教養学部」の学びについて、いかがでしたか?
文系・理系問わず、国際分野・医療の周辺分野で活躍したい方なら、だれでもウェルカムだそうです!興味のある方は出願してみてくださいね!

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この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部

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