この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。内容が古くなっているのでご注意ください。
はじめに
受験生応援グッズの定番といえば、「キットカット」ですよね。応援する気持ちを込めて友達や先輩にプレゼントしたことがある、逆にもらったことがあるという人も多いかと思います。今日はそんな「キットカット」を製造・販売しているネスレ日本さんに潜入取材してきました!
お話を伺ったのはこの先輩!
臼山 桃香さん(うすやま ももか)さん
大学卒業後、2017年新卒でネスレ日本へ入社。入社後、マーケティング&コミュニケーションズ本部 コンシューマーリレーションズ部 お客様相談室で1年半務め、2018年より同部 VOC推進室(DIGITAL)へ。Twitterをメインに、Tik TokやInstagramまで、SNSまわりの業務に従事。
受験生の「あともう一息頑張ろう!」を支えたい
チャーミングな笑顔の裏には、高校1年生の時に生まれた“やりたいこと”に対する強い想いがありました。その想いは、今ネスレ日本で彼女が働いている理由でもあるんです。
――「ネスレ日本」に入ろうと思ったきっかけを教えて下さい。
母が「キットカット」が大好きで、就職活動をする時に、家で「キットカット」の袋を見ながら「受けてみれば?」と薦められたのがきっかけです。もちろん私も純粋に「キットカット」が好きでした。受験の時に親に持たされた印象も強いです。
通っていたのは東京農業大学付属高校だったのですが、東京農大の大根踊りパッケージの「キットカット」が出た時に感動してインスタに載せた記憶もあります。今振り返ると、今まさか「自分がここにいるとは!」と感じます(笑)。
人の“楽しい”という感情を応援したい
――実際に入社してみていかがですか?
ネスレ日本の商品は、どれも人のポジティブな気持ちと一緒にあるものが多く、「勉強が辛くなったら“キットカット”」などポジティブな感情との結びつきが強い部分があって、そういった商品を扱っていると思うととても楽しいです。もともと就職活動をする時に、人の“楽しい”という感情を作りたい気持ちがあったので、やりたかったことができています。
――そう思うに至ったきっかけは何だったのでしょうか?
高校1年生の時に、ある企業の高校生向けワークショップに参加したのがきっかけです。「冬に売れるアイスを作ってください」といったテーマだったのですが、商品を企画することがとても楽しいと思ったんです。その時に「これを仕事にしたい!」と思うようになりました。
高校1年生にやりたいことに出会うことができて、受験から大学、就職してからと人の“楽しい”という感情を応援したい気持ちは今も変わっていません。
寝る時間以外は全て勉強。目標があれば、頑張ることができます!
そんな臼山さんに大学受験のことについて伺いました。聞いているこちらも驚くべきほどストイックに勉強してきた彼女の原動になったものは何だったのでしょうか?
――受験勉強についても教えて下さい!
マーケティングを勉強するために、私立の商学部を10校くらい受けました。第一志望ではなかったのですが、結果、中央大学の商学部に入学し充実した大学生活を送れました!
私は、陸上部に所属していて、高校3年生の夏休み前までは部活もやっていたので、受験勉強との両立も大変でした。高2の夏からは本格的に受験勉強のための塾にも通っていました。高2の冬からは、昼休みより前に早弁をして、お昼休みは図書室に行って勉強して、休みの日は1日中勉強…ということを1年以上続けました。今振り返ると、寝る時以外は、ほとんど勉強していましたね。それくらいやらないと受からないという焦りもありました。
――そこまでストイックに勉強できたのは本当に凄いですね!モチベーションは何だったのでしょうか?
同じ陸上部に、ライバルがいたんです。部活が同じなのはもちろん、志望しているのも私立で、受験科目も同じだったんです。いい刺激になりました。
受験を頑張れる原動力になったのは、楽しいことを提供していける仕事に就くためにどうしても商学部に入りたい!という気持ちです。目標があれば、頑張ることができます。まだ目標が定まらない人も、「何をしているときが楽しいのか」「何にときめくのか」を自分の中で考えてみてください。それを把握すれば、自ずと目標が決まってくると思います!
――受験を終えて、結果に満足できましたか?
残念ながら、第一志望には落ちてしまったんです。最初は頑張った量に対して納得がいかず、浪人するかも迷いました。こんなに頑張ったのは初めてだったので、苦い感じの思い出になりました。
英語で失敗してしまい、コンプレックスになってしまったんです。このままではいけないと思い、受験の失敗をきっかけに英会話サークルに入りました(笑)。英語を怖い、苦手だ、と思わないようにしたいと思ったんです。海外から日本に旅行にきた観光客に対して、皇居、浅草、鎌倉などを英語でガイドするなど、とても貴重な体験でした。
――大学生活はどうでしたか?
マーケティングのゼミに入って、念願のマーケティングも勉強しました。いわゆる“ガチゼミ”に入ったので大変でした。テーマは、「商品カテゴリ」がどうしたら発生するか。例えば、「食べるラー油」カテゴリはどう発生して市場ができたかなどを勉強しました。どういう条件が組み合わせると広がっていくのかが面白かったです。「キットカット」もその1つだと思います。「受験の時に持っていく願掛けお菓子」として、お客さんの新しい価値を生みました。
――これからネスレ日本でやりたいことや目標を教えて下さい。
「キットカット」のブランドのマネジメントという部分にも挑戦していきたいですし、さらに色々な商品を使って、新しい価値観を生み出したいです。「受験の時に願掛けお菓子を持っていく=「キットカット」」というように、人にポジティブな感情をもたらす価値観をこの会社で作りたいですし、そんな新しい製品カテゴリを誕生させることが目標です。
スタディプラスのユーザーへ応援メッセージ!
受験は、今までの人生の中で1番頑張りました。高校生の頃にここまで頑張ることができたので、「自分はここまでできる」と自信を持つこともできています。結果はどうであれ、努力ができたことは本当に良かったです。やるならとことんやるべき! どういう結果になったとしても、その後の楽しいキャンパスライフが待っていますよ。
おわりに
やりたいことがまだ見つかっていないという人もまだ多いかもしれません。そんな人は、臼山さんのアドバイスのように立ち止まって自分が何をしている時が楽しいのか?そんなことを考えてみても良いかもしれません。